【高校生向けの俳句 全24選】おすすめ!!春・夏・秋・冬の季語を使った俳句作品を紹介!

 

今回は、高校生の皆さんへ向けておすすめの俳句をご紹介していきます。

 

俳句は『俳諧(はいかい)の句』という言葉だったものが略されて、『俳句』と呼ばれるようになったと言われています。

 

これだけ聞くと、なんだか難しそうと感じる方もいらっしゃると思いますが、そんなことはありません!

 

今回紹介するのは、比較的簡単な有名俳句をご紹介していきます。

 

難解な句はありませんので、安心してくださいね。

 

リス先生
それでは、さっそく見ていこう!

 

俳句に季節の雰囲気を出す!春・夏・秋・冬の季語を知ろう

 

俳句とは、575317音からなる、日本独自の定型詩のことです。

 

ルールとして、「季語」と呼ばれる季節を表す言葉を含まなければならないというルールがあります。

 

それぞれの季節によって、たくさんの種類の季語がありますので、ここではその一部を紹介したいと思います。

 

リス先生
現代に生きる私たちに身近な季語をピックアップしたので、見てみよう!

 

春・夏・秋・冬の季語【一覧】

 

【春の季語】

春、立春(りっしゅん)、雪解(ゆきどけ・ゆきげ)、雪崩(なだれ)、残雪(ざんせつ)、ひなぎく、ほうれん草、水菜、梅、紅梅(こうばい)、鶯(うぐいす)、雛祭り、春雷(しゅんらい)、春めく、田螺(たにし)、蜆(しじみ)、若鮎(わかあゆ)、春の雨、雉(きじ)、燕(つばめ)、卒業、春の野、陽炎(かげろう)、蕨(わらび)、菫(すみれ)、タンポポ、エイプリールフール、のどか、うららか、入学、入社、初桜 など

 

【夏の季語】

5月、初夏、牡丹(ぼたん)、葉桜、菖蒲(しょうぶ)、鯉幟(こいのぼり)、祭り、新緑、若葉、筍(たけのこ)、薔薇(ばら)、穴子(あなご)、鯖(さば)、飛魚(とびうお)、山女(やまめ)、初鰹(はつがつお)、みかんの花、紫陽花(あじさい)、葵(あおい)、鈴蘭(すずらん)、梅雨、うなぎ、蟹(かに)、雨蛙(あまがえる)、さくらんぼ、田植え、夏休み、避暑、土用、暑中見舞い、トマト、晩夏(ばんか) など

 

【秋の季語】

9月、八朔(はっさく)、台風、三日月、秋の夜、七草(秋の七草)、桔梗(ききょう)、松虫、鈴虫、きりぎりす、月見、枝豆、芋(いも)、とんぼ、雁(かり)、秋刀魚(さんま)、鰯雲(いわしぐも)、コスモス、生姜(しょうが)、秋晴れ、秋の空、初紅葉(はつもみじ)、松茸(まつたけ)、椎茸(しいたけ)、茸狩(きのこが)り、稲、新米、木の実、桃、林檎(りんご)、梨、柿、無花果(いちじく)、鹿、銀杏 など

 

【冬の季語】

大晦日(おおみそか)、お正月、雪だるま、大掃除、冬休み、クリスマス、お年玉、除夜の鐘、うさぎ、牡蠣(かき)、鴨(かも)、寒雀(かんすずめ)、鷹(たか)、千鳥(ちどり)、鶴(つる)、白鳥、ふぐ、ふくろう、水鳥、鷲(わし)、落ち葉、枯れ尾花(かれおばな)、枯れ木、枯野(かれの)、枯れ葉(かれは)、寒椿(かんつばき)、さざんか、水仙(すいせん)、大根、人参(にんじん)、ねぎ、白菜、みかん など

 

今回紹介した季語は、ほんの一部にすぎず、それぞれの季節にまだまだたくさんの季語があります。

 

リス先生
日本語って、本当にたくさんの言い回しがあっておもしろいね!興味のある方はぜひ、調べてみてね!

 

高校生向け!! 春・夏・秋・冬の季語を使った俳句作品集【24選】

 

ここからは、それぞれの季節の季語を使ったおすすめ有名俳句をご紹介していきます。

 

①春の季語を使ったおすすめ俳句【6選】

日本の桜の木, 花, ピンク, 白, 木, Blütenmeer, 花の木, 日本の花桜, 桜の花, 全盛期

 

【No.1】松尾芭蕉

『 梅が香()に のつと日の出る 山路かな 』

季語:梅が香

意味:早春の春、山路を歩いていると、どこからか梅の香がしてくる。それに誘われるかのように大きな朝日がとつぜん姿を現した

俳句仙人
春の始まりと一日の始まりを表現しているような、豊かでやさしい一句じゃ。

 

【No.2】与謝蕪村

『 春の海 ひねもすのたり のたりかな 』

季語:春の海

意味:うららかな春の日をあびた海面には、白波がゆったりとうねりながら、浜辺によせては返している

俳句仙人
とても美しい一句じゃ。ひねもすとは、うねるという意味。のたりという表現が春の海のおだやかさを見事に表現しているのう。

 

【No.3】与謝野蕪村

『 菜の花や 月は東に 日は西に 』

季語:菜の花

意味:大地には見渡すかぎり、黄色い菜の花畑が広がっている。長い春の一日も暮れようとするとき、東の空には白い月が上り、西の空には赤い夕陽が沈もうとしている

俳句仙人
こちらも与謝蕪村の詠んだ一句じゃ。菜の花の黄色、月の白、夕陽の赤という3色がとても美しく融合している様子が目に浮かんでくるのう。

 

【No.4】小林一茶

『 雪とけて 村いっぱいの 子どもかな 』

季語:雪どけ

意味:長かった冬も終わりに近づき、雪どけの季節になった。待ちかねていた子どもたちはいっせいに外に飛び出して、春の日を浴びて遊んでいる。村にはこんなにたくさんの子どもがいたのかと驚くばかりだ

俳句仙人
春を待ちわびていた子どもたちのうれしそうな姿が、いきいきと詠まれた一句じゃ。

 

【No.5】正岡子規

『 野に出()でて 写生する春と なりにけり 』

季語:春

意味:野に出て、写生をする暖かい季節になったことだ

俳句仙人
正岡子規は俳句を詠む上で、写実主義(しゃじつ・主義…よけいな表現を加えずに、見たままありのままを詠むということ)を大切にしていたそうじゃ。シンプルだからこそ、春の訪れがよく表された一句になっておるのう。

 

【No.6】高浜虚子

『 春風や 闘志いだきて 丘に立つ 』

季語:春風

意味:丘の上で春のあたたかな風を全身で感じながら、これからまた勇ましく戦おうと決心している

俳句仙人
春の風は新しい季節だけではなく、色々なものを運んできてくれるのう。出会いや別れ、新しい挑戦。作者のいきいきとした姿が輝いている一句じゃ。

 

②夏の季語を使ったおすすめ俳句【6選】

ヒマワリ, ひまわり畑, 黄色, 夏, 花, 自然, ブルーム, 工場, フィールド, 色

 

【No.1】松尾芭蕉

『 五月雨(さみだれ)を あつめてはやし 最上川 』

季語:五月雨

意味:降り続く五月雨を集め、水がみなぎり溢れ、矢のような速さで流れていくよ、最上川は

俳句仙人
五月雨とは、梅雨のことなのだそうじゃ。夏に向かって、力強く流れていく川の姿を詠んだ一句じゃ。

 

【No.2】高浜虚子

『 夏の蝶 日かげ日なたと 飛びにけり 』

季語:夏の蝶

意味:夏の日に一匹の蝶が、日かげに入ったり、日なたに入ったりしながら、ひらひらと飛んでいる

俳句仙人
夏の暑さをものともせず、優雅にとんでいる蝶の姿が美しいのう。

 

【No.3】山口素堂

『 目には青葉 山ほととぎす はつ松魚(かつお)

季語:初がつお

意味:目には青葉がまぶしく、耳には山のほほとぎすの声がし、口には初がつおがおいしい初夏です

俳句仙人
五感をフルにつかって夏を楽しんでいる、とてもいい一句じゃ。

 

【No.4】松尾芭蕉

『 夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の中 』

季語:夏草

意味:義経らが功名を、藤原三代が栄華を夢見たこの地も、今は夏草が生い茂っていますよ

俳句仙人
こちらも松尾芭蕉の代表的な一句じゃ。人間のはかなさをよくとらえておるのう。

 

【No.5】小林一茶

『 蟻の道 雲の峰(みね)より つづきけん 』

季語:蟻、雲の峰

意味:ありの行列が長く続いている。これはきっと、あの空に見える入道雲から続いてきたに違いない

俳句仙人
おもしろい一句でじゃな。空に見える雲から続く蟻の行列、なんだか夢があってステキじゃ。蟻と雲の峰という、季語がふたつ入った素晴らしい句じゃ。

 

【No.6】西東三鬼

『 算術(さんじゅつ)の 少年しのび 泣けり夏 』

季語:夏

意味:暑い夏の日、家の中のどこからか男の子の泣き声がする。夏休みの算数の宿題がわからなくて、隠れて泣いているのだ

俳句仙人
夏休みの宿題といえば、これもまた夏の風物詩のひとつじゃなぁ。

 

③秋の季語を使ったおすすめ俳句【6選】

ツリー, 秋, 秋の色, 秋を葉します, 黄金の秋

【No.1】小林一茶

『 名月(めいげつ)を とってくれろと 泣く子かな 』

季語:名月

意味:あのお月さまがほしいよ、ねえ、取ってよ、と言いながら子どもが泣いている

俳句仙人
かわいらしい一句じゃ。春の句でも紹介したが、小林一茶は子どもの姿を詠むのが上手いのう。

 

【No.2】正岡子規

『 柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺 』

季語:柿

意味:柿を食べていたらふいに鐘が鳴りだした。法隆寺の鐘だ

俳句仙人
この句はもしかしたら教科書に載っているかもしれませんの。秋の味覚である柿を食べていると、聞こえてくるお寺の鐘。なんともいいムードじゃのう。

 

【No.3】高浜虚子

『 秋の暮れ 道にしゃがんで 子がひとり 』

季語:秋の暮れ

意味:秋の日は早くも暮れようとしている。しかし、道ばたにひとりしゃがんでいるあの子どもは、まだ帰ろうとしない

俳句仙人
秋も終わりに近づいてくると、暗くなるのがずいぶん早くなってくる…。虚子の句に詠まれた子どもは、まだ遊び足りないのかもしれませんのう。

 

【No.4】飯田蛇笏

『 おりとりて はらりとおもき すすきかな 』

季語:すすき

意味:このすすきは、折った瞬間、はらりとした感じの重さを手に伝えた

俳句仙人
作者の名前は飯田蛇笏(いいだ・だこつ)と言うそうじゃ。はらり、という表現がすすきの穂の感じをうまく表現しているのう。

 

【No.5】渡辺水巴

『 歯にあてて 雪の香ふかき 林檎(りんご)かな 』

季語:林檎

意味:さくっとかむと冷たくて雪の香りがすると思いました。そういえばこの林檎の産地は、もう深い雪でしょう

俳句仙人
林檎は、雪国などの寒い地方で栽培されておる。句を詠んだ頃にはまだ秋じゃが、作者はひと足早い、冬の訪れを感じているのじゃろうなぁ。

 

【No.6】夏目漱石

『 肩に来て 人なつかしや 赤とんぼ 』

季語:赤とんぼ

意味:肩へ赤とんぼが止まった。横目で見ると、懐かしい人に会ったような感じで、羽を休めている

俳句仙人
赤とんぼと言えば、秋の風物詩。なんともほほえましい一句じゃ。

 

④冬の季語を使ったおすすめ俳句【6選】

冬の風景, サンセット, 冷たい, 雪, 木, 自然, ホワイト

 

【No.1】与謝野蕪村

『 寒月や 門なき寺の 天高し 』

季語:寒月

意味:月がさえる寒い夜、門のない寺の上には、澄み切った空が広がっている

俳句仙人
しんとした冷たい空気の中に浮かぶ月を、美しく詠んだ一句じゃ。

 

【No.2】小林一茶

『 うまさうな 雪がふうはり ふわりかな 』

季語:雪

意味:空を見上げれば、うまそうな牡丹雪がふうわりふわりと舞い落ちてきたよ

俳句仙人
小林一茶のユーモアな一面がよく出ている一句じゃ。

 

【No.3】井原西鶴

『 大晦日(おおみそか) 定めなき世の さだめかな 』

季語:大晦日

意味:今日は大晦日。何が起こるか決まっていない世の中ですが、一年の終わりの大晦日は、決まりどおりきちんとやってきましたよ

俳句仙人
井原西鶴(いはら・さいかく)は江戸時代の人じゃが、この句は現代の私たちにも共感できるものではないじゃろうか。

 

【No.4】正岡子規

『 いくたびも 雪の深さを 尋ねけり 』

季語:雪

意味:病床(びょうしょう)でふと気づけば、何度も何度も、どのくらい雪が積もっているのか尋ねてしまっていた

俳句仙人
正岡子規の生涯は短く、34歳という若さで亡くなってしまうぞ。そんな彼の生涯を思うと、なんとも切なくなるのう。

 

【No.5】山口誓子

『 海に出て 木枯(こが)らし帰る ところなし 』

季語:木枯らし

意味:冷たい木枯らしが、山を越え野を越え、街を越えてふきわたっていく。この木枯らしは広い海に出ていき、そのまま帰るところはないのです

俳句仙人
あなたはこの句を読んで、さみしいと感じないかのう?それとも、自由だと感じましたかのう?本当のところは、木枯らしにしかわからないのかもしれませんのう。

 

【No.6】高浜虚子

『 遠山に 日の当たりたる 枯野かな 』

季語:枯野

意味:枯野に立って、ふと遠くの山に目をやると、冬の静かなたたずまいの中にも日が当たっている

俳句仙人
冬の日の光って、なぜだかすごくあたたかく感じないかのう?そんな静かなあたたかさがにじみ出ている一句じゃなぁ。

 

さいごに

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は、高校生の皆さんへ向けておすすめの俳句をご紹介しました。

 

俳句は「春夏秋冬、それぞれの季節の良いところを表現してくれる」。これが、俳句の良さだと思います。

 

そして、そんな俳句がたくさん詠まれているのも、豊かな四季の自然がある日本だからこそかもしれません。

 

俳句仙人

みんなは、どの季節が好きじゃったか?苦手な季節はあるかい?

好きな俳句が見つかることで、「苦手だな」と思っている季節のいいところを見つけるきっかけになるかもしれませんぞぃ。

リス先生
ぜひ、みんなもお気に入りの一句を見つけてみてね!