【3月の有名俳句 20選】すごく上手い!!季語を含んだおすすめ俳句作品集を紹介!

 

日本書紀や古事記の時代からの形式を受け継いできた「俳句」。

 

日本人にずっと愛されてきた国民的文芸ですが、ここ最近はいっそう俳句に親しむ方が増えている様子も見られます。

 

お年寄りから子どもまで、誰にでも簡単に楽しみながら作ることができるのが俳句の大きな魅力です。

 

今回は、3月の季語を含んだ有名&素人の俳句集をご紹介していきますので、ぜひご参考にしてみてくださいね。

 

リス先生
それでは、さっそく見ていこう!

 

俳句に3月らしさを出す!3月の季語を知ろう

 

まずは俳句をつくる上でのルールは「①十七音で詠むこと」「②季語を使うこと」、この2つです。

 

つまり、十七音という限られた文字数の中で、そのときの心情や目にうつったものの美しさなどを表現するのが俳句の世界なのですが、作者の意図するところをわかりやすくするために季語を使います。

 

季語とはその言葉が使われるだけで、誰もがその季節のイメージを簡単に思い浮かべることが出来る言葉です。

 

リス先生
3月の季語には以下のようなものがあるよ!

 

3月の季語【一覧】

 

三月 弥生 春一番 春の月 雪解け 雛の日 雛祭り ひな人形 桃の節句 桃の酒 白酒 雛あられ 風花 忘れ雪 春の闇 春寒し 春の雪  水温む 春めく 忘れ雪 寒戻る 啓蟄 青麦野遊び 磯遊び 雛菊 紅梅 入学試験 卒業 桜便り 桜 彼岸桜 糸桜 しだれ桜 山桜 夜桜 夕桜 なずな たんぽぽ すみれ 椿 花 霞 黄砂 三月十一日 地震 春の夕 春雨 春時雨 あたたか 春うらら 春光 東風 青菜 青海苔 鰆(さわら)草餅 春の菜 韮 ぜんまい わらび 土筆 伊予柑 レガッタ ボートレース 朧月夜 入り彼岸 彼岸入り 木の芽 木の芽時 山笑う 春景色 春分 春分の日 春休み 鴬(うぐいす) おたまじゃくし つばめ 蜂 蝶 

 

リス先生
上記以外にも色々な季語があるよ!「歳時記」という本にまとめられているので、ぜひチェックしてみてね!

 

3月の季語を使った有名俳句集【10選】

動物, 植物, 花, 桜の花, 鳥, 野生の鳥, 目, メジロ, 花見, 日本, 旅行, 自然, 風景

 

それでは早速、3月の季語を使った有名俳句をご紹介していきます。

 

【NO.1】夏目漱石

『 鴬や 障子あくれば 東山 』

季語:鴬(うぐいす)

意味:うぐいすの声が聞えたので何気なく障子を開けてみると、思いがけなく東山の風景があり、趣を感じました。

俳句仙人
旅先で同じような経験をしたことがあると感じる方も多いはずじゃ。ほんのささやかな春の情景じゃが、うぐいすの声に呼ばれた気になって障子を開けると、はっと目を見張る光景に感動した様子が、さわやかに詠まれておるのう。

 

【NO.2】正岡子規

『 薄赤き 顔並びけり 桃の酒 』

季語:桃の酒

意味:3月3日、桃の酒を酌み交わし、皆うっすら赤い顔になっています。

俳句仙人
桃の花を浸したお酒を「桃の酒」といい、桃の節句にこれを供えてから飲むと、万病を除くといわれておるぞ。お互いの健康を願ってお酒を酌み交わし、みんな機嫌よくほんのり顔が赤くなっているじゃろう。

 

【NO.3】富安風生

『 三月の 声のかかりし あかるさよ 』

季語:三月

意味:三月の声を聞くと、昨日とはさして変らぬ今日であるのに、なんだか周囲が明るくなったような気がします。

俳句仙人
まだ寒い冬という感覚のある二月から、三月に月が変わったというだけで妙に春めいて、陽射しも明るくなったように感じる一句じゃ。

 

【NO.4】小林一茶

『 夕ざくら けふも昔に 成にけり 』

季語:夕桜

意味:桜の咲く春のうららかな日々だけれど、一日が終わる夕暮れどきは侘しく、ながめていたあの夕ざくらも、もう過去のものとなりました。

俳句仙人
楽しい一日も夕暮れと共にあっという間に過ぎ去っていくという、季節や花の移ろいと、はかなさを詠った一句じゃ。

 

【NO.5】芥川龍之介

『 三月や 茜さしたる 萱の山 』

季語:三月

意味:三月になった。萱を積んであるところに日が映えて、なんともあたたかく美しいのだろう。

(*茜さす…照映えて美しい様。美しく照り輝くこと *萱…かや ススキ・スゲなど屋根をふくイネ科などの植物の総称)

俳句仙人
作者が湯河原の温泉宿に滞在中、そこの風景を詠んだといわれる句じゃ。さらっとした一句じゃが、しみじみとした春の暖かさが感じられるのう。

 

【NO.6】山口青邨

『 春雨の 音がしてくる 楽しさよ 』

季語:春雨

意味:春雨がふり出して雨音が聞えてきた。寒い冬の雨音とは違い、これから芽吹くものたちの命を育む、乾いた土をたたく雨音は、春の訪れも感じ、聞いていて楽しくなります。

俳句仙人
音がしてくるという言い回しが、句の場面をいきいきとさせ、これから春も来るんだと感じさせるのう。当時の人は今よりずっと自然の音のなかでともに暮らしていたのだと思わされる一句じゃ。

 

【NO.7】与謝蕪村

『 雛祭る 都はづれや 桃の月 』

季語:雛祭り

意味:都のはずれのこんな田舎にお雛様を飾ってあるんだなあ。三月なのですね。

俳句仙人
「雛」と「鄙」(田舎のこと・ひなと読む)をかけておるのう。質素な田舎で思いがけなく雛祭りをみて、微笑ましく思った作者の気持ちが伝わってくるのう。

 

【NO.8】高井几董(たかいきとう)

『 雪どけの 音聞いて居る 朝寝哉 』

季語:朝寝

意味:朝寝坊をした。まだ床の中にいて、静かに雪どけの音を聴いています。

俳句仙人
雪どけの音とはどんな音じゃろうか。溶けた水が流れていく音じゃろうか…。屋根に積もった雪がドサッと落ちてくる音じゃろうか…。想像をかきたてられるのう。「朝寝哉」も現代の寝坊とは異なった、江戸時代の大楊さや優雅さをあらわしておるぞぉ。

 

【NO.9】水原秋桜子

『 碧天や 雪煙たつ 弥生富士 』

季語:弥生

意味:深く青い空に雪煙がたっている。その中に三月の富士山が見えます。

俳句仙人
深く青い空と雪煙、そして富士山。ハイコントラストではっとするような美しい風景が浮かんでくるのう。

 

【NO.10】松尾芭蕉

『 山路来て なにやらゆかし すみれ草 』

季語:すみれ草

意味:山道を歩いていたら、路傍にすみれの花が咲いています。ひっそりと春をつげるその姿をなんだか慕わしく思いました。

俳句仙人
春に目覚めた紫の小さな花が、健気に咲いている様に、芭蕉はきっと心を惹かれたのじゃろう。ひっそりとした、はかないものたちへの眼差しが微笑ましいのう。

 

こんな俳句もある!オリジナル俳句集【10選】

「ac 写真 春」の画像検索結果

 

有名な俳句を10つ紹介しましたが、一般の方が作ったオリジナルの俳句も様々な人の気持ちや目線、表現方法がたくさん詰まっているのでとても勉強になります。

 

そのため、ここでは一般の方が作った3月の俳句集もご紹介していきます。

 

【No.1】春寒や 死にきれぬほど 散らかりぬ

季語:春寒

意味:立春を過ぎてもまだ寒くて、このまま死んでしまったらどうなるかしらと思うほど、散らかったままです。

俳句仙人
寒い時は身体も動かん。春になってもまだ寒く、活発に動けない心情がユーモラスに詠われている素晴らしい句じゃ。

 

【No.2】おひなさま ゆっくりしまう 母の顔

季語:おひなさま

意味:雛祭りがおわって、おひな人形をお母さんがゆっくりとしまっています。

俳句仙人
雛祭りがおわり、おひなさまと会えるのはまた一年後じゃ。この一年の娘さんの幸せを願いながら、お母さんは大事におひなさまをしまっておられるのじゃろう。

 

【No.3】三月の ハンカチ乾く 暇もなく

季語:三月

意味:三月はお別れ事が多くて、涙でハンカチが乾く暇がありませんでした。

俳句仙人
卒業や転勤、移動、それに伴う引越。旅立ちとお別れの季節でもある3月は涙をぬぐうハンカチが何度も必要じゃ。また東日本大震災、東京大空襲の起こった月でもあるのう。

 

【No.4】春寒し 薪割る音の 山を割り

季語:春寒し

意味:まだ寒い初春、山へ来てみると誰かが薪を割る音が響いている。その音はまるで山を割っているように聞えます。

俳句仙人
まだ寒い山の空気はきりりと澄んでいて、静寂の中、山によくこだましていたのじゃろう。薪割ると、山を割りがつながって、味わい深くなっておるのう。

 

【No.5】焼却炉に アルバム放り 卒業す

季語:卒業

意味:焼却炉にアルバムを放り込みました。本当の意味で卒業です。

俳句仙人
もうこだわりたくない。忘れたいことから解放されるため、アルバムを燃やした作者。新たな人生をいきていく、前向きな女性の姿が浮かんでくるぞぉ。

 

【No.6】日帰りの 山はなだらか つくしんぼ

季語:つくし

意味:日帰り登山をしました。なだらかな山道、帰り道はなおさらで、つくしをみつけながら下山しました。

俳句仙人
ゆったりとリラックスして日帰りの登山を楽しむ様子が「なだらか」や「つくしんぼ」でほんわかつたわってくるぞぉ。のどかさを感じさせてくれる一句じゃ。

 

【No.7】あたたかや 縄文人の子の 手形

季語:あたたか

意味:縄文人の子どもの手形をみました。なんてあたたかい気持ちにさせることでしょう。

俳句仙人
縄文人の子どもの手形公開は大変話題になったのう。子どもの有するものは、いつも素朴でほっこりしていて、大人をあたたかい気持ちにさせてくれるのう。今も縄文時代も変わらないのかもしれんのう。

 

【No.8】木の芽和(あえ) ひとり前とは これつぽち

季語:木の芽和

意味:ひとり分の木の芽和えとはたったこれだけの量なのですね。

俳句仙人
春ならでは和えもの。大抵は小鉢に盛るぞぉ。これっぽっちだから、なお美味しく感じるのかもしれませんのう。

 

【No.9】朝ざくら 家族の数の 卵割り

季語:朝ざくら

意味:朝のきれいな桜を見ながら、家族の人数分、卵を割っています。

俳句仙人
卵焼きかオムレツをつくるじゃろうか?幸せそうな春の朝の風景じゃ。

 

【No.10】春うらら 私の時計 眠たがる

季語:春うらら

意味:春のうららかな日々、私の時計は眠りたがるのです。

俳句仙人
春眠暁をおぼえずという諺もあるが、春というのは眠たいものじゃ。ちらりと時計をみては「まだ早いけどもう寝ようかな」と思うところを時計が眠たがるとしたところが流石な一句じゃ。

 

 

以上、3月の季語を含んだ俳句集をご紹介しました!

 

俳句仙人
数秒間のドラマともいわれる俳句。3月は旅立ち、スタート、別れに出会い、そして雛祭りやお花見など…なにかとドラマチックじゃなぁ。

リス先生
心に残った出来事をぜひ俳句というドラマにしてみよう!