【春の俳句 おすすめ30選】小学生向け!!春の季語を使った俳句例(一覧)を紹介!

 

最近、テレビで取り上げられることも多くなっている「俳句」。

 

過去の有名俳人から一般の方まで、575という決まったリズムの中で情景や感情など様々表現してきました。

 

そんな俳句は最近では学校で習ったり、実際に作ってみたりすることも多くなってきていますが、俳句には表現方法が沢山あって、いざ何か参考にしようと思っても難しいものです。

 

そこで今回は、「春」にテーマを絞って小学生向けの春らしい俳句(有名俳句+一般俳句作品)を全部で30句紹介していきます。

 

 

リス先生
それでは、さっそく見ていこう!

 

俳句に春らしさを出す!春の季語を知ろう

 

春は桜が咲いたり雛祭りがあったりと…なんだか華やかな季節ですよね。

 

冬が終わり気温も高くなって行くこの季節は、多くの俳人が楽しんだ季節でもあります。

 

俳句にはルールがあり、季語を俳句の中に入れなければいけません。

 

春の季語…といえば、先ほども書いた通り「桜」や「雛祭り」の他に「入学式」「立春」などの言葉があります。

 

こういう聞き馴染みのある言葉も多く使われていますが、春の季語は以下のものもあります。

 

春の季語【一覧】

 

暖か/うららか/春/春の朝/春のくれ/春の日/春のゆう/春の夜/はるびより/はるさめ/春の雨/春の風/春の雲/春の空/春の月/春の星/春のやみ/春の夕焼け/春セーター/春の風邪/春の夢/風船/春祭/はちの巣/はとの巣/春のしか/春の鳥/春のはえ/しゅんぎく/つばき/二月/二月つき/春あさし/立春/建国記念日/野焼く/バレンタインの日/梅/べに梅/ねこやなぎ/のり/春分/ひがん/春一番/なだれ/残る氷/ゆきどけ/種物/入学しけん/花種まく/春休み/ひなあられ/ひなまつり/春分の日/はつさくら/春大根/三月つき/四月/春おしむ/春深し/行く春/遠足/ゴールデンウィーク/桜もち/新社員/種まき/茶づみ/入学/花見/はるひがさ/羊の毛かる/みどりの日/けんぽう記念日/鳥の卵苺の花/桜/チューリップ/水菜/桃の花/山桜

 

リス先生
聞いたことある言葉が多いように感じないかな?こういった言葉たちを用いて俳句は作られているんだよ!

 

小学生向け!!春の季語を使った有名俳句集【15選】

 

季語についてある程度知ったところで、ここからは春の季語を使った有名俳句を紹介していきます。

 

俳句仙人
日本で最も有名な俳句の一つです。古池にとびこむカエルさんの小さな音さえも聞こえてしまう古池のしずけさを美しく表現しています。

 

俳句仙人
旅に出る自分自身のことを見送る人々のことも思ってよまれた句です。作者もそれを見送る人々もさびしい気持ちだったのでしょう。

 

【NO.3】松尾芭蕉

『 夏近し その口たばへ 花の風 』

季語:夏近し(春)

意味:夏が近くなってきた。うじんが持っている空気袋の口を閉じておかないと春の終わりの花がみんなふき飛ばされてしまう。しっかり口をしばっておいて貰いたい。

俳句仙人
風をつかさどる神に春の花をふき飛ばさないように祈る作者の様子が浮かんできます。

 

【NO.4】松尾芭蕉

『 春風に ふき出しわらう 花もがな 』

季語:春風(春)

意味:春風が吹いているこんな日には、はなやかに咲く花があったらいいのに。

俳句仙人
あたたかい春風が吹く日、花が咲いていたらもっとすてきになるのにと考えている作者の想像にとてもいやされます。

 

【NO.5】松尾芭蕉

『 春の夜は 桜に明けて しまひけり 』

季語:桜(春)

意味:よざくらを見ているうちに春の夜は明けてしまった。

俳句仙人
時間を忘れてしまうほど夜桜は美しかったのでしょう。

 

【NO.6】松尾芭蕉

『 はるさめや ふたばにもゆる なすのたね 』

季語:はるさめ(春)

意味:なすの種がはつがしてもうふたばになっている。その小さな芽にはるさめが降り注いで成長させている。

俳句仙人
植物の成長をみた作者が「はるさめ」とともに句を読むことによって美しい一句に仕上がっています。

 

俳句仙人
散った花がひとかたまりになって空を飛んでいく様子を詠んだ句です。一斉に散っていく様子が浮かんできます。

 

俳句仙人
春の花は桜だと想像できますが、これが仮に菜の花畑でも美しくなります。俳句の良いところですね。

 

【NO.9】加賀千代女

『 朝夕に しずくのふとる このめ哉 』

季語:このめ(春)

意味:朝と夕方についたつぼみがふくらんでいっているこのめだなぁ。

俳句仙人
春の知らせをしてくれるふくらむツバキは何回見てもとても嬉しいものです。

 

俳句仙人
梅のかおりにさそわれて朝日が出るシーンは、自然を愛した作者だからこそ見れた光景なのかもしれませんね。

 

俳句仙人
作者の代表的な一句です。一面の菜の花畑に、東には月、西には太陽とパノラマ写真のような風景が広がっています。

俳句仙人
雪解けは春の季語であることに注意しましょう。雪がとけてきたので、外で遊べると子供たちが競って村中にあふれている様子を詠んでいます。

俳句仙人
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われていますが、大体の年ではお彼岸になってもまだ寒いことが多い印象です。寒さに対して愚痴を言っているような微笑ましい一句になっています。

俳句仙人
この句は作者がドイツに行った時に詠まれているため、ここでの「人」とはドイツの人々のことです。日本と変わらない桃の花と優しくしてくれるドイツの人達に、嬉しくなっている様子が伺えます。

【NO.15】細見綾子

『 チューリップ 喜びだけを 持っている 』

季語:チューリップ(春)

意味:チューリップは喜びだけを持っている。

俳句仙人
チューリップは赤、白、黄色、ピンクなど色鮮やかな花を咲かせます。長い冬を越えて春先に咲く花に、幸せを見出している作者の感性を詠んだ句です。

 

小学生向け!!春の季語を使った一般俳句作品集【15選】

 

有名な俳句以外にも現代の人が書いた俳句作品ももちろんあります。

 

リス先生
みんなの参考になる俳句を集めてみたよ!参考にしてみてね!

 

【No.1】

ほんのりと 香るいちごは 春の色 』

季語:春(春)

意味:ほんのりと香ってくるいい匂いのいちごは真っ赤で春の色だ。

俳句仙人
ほんのりと香る苺は春になると真っ赤に染まってきれいです。まさに春の色といった感じですね。

 

【No.2】

桃色の 桜トンネル 通りぬく 』

季語:桜(春)

意味:桃色の桜がトンネルのようになっていてそこを通り抜いていく。

俳句仙人
満開に咲いた桜に囲まれて歩く道はまるでトンネルのようです。春だからこそできる美しい瞬間です。

 

【No.3】

たんぽぽの わた毛飛ばして 生命生む 』

季語:たんぽぽ(春)

意味:たんぽぽのわた毛を飛ばしてまた新しいたんぽぽが出来る。

俳句仙人
たんぽぽの綿毛は吹き飛ばして楽しめますし、それを飛ばせばまた新たなたんぽぽの花が咲く…自然の知恵はとても美しいものです。

 

【No.4】

春の風 冬の終わりを 今つげる 』

季語:春の風(春)

意味:春の暖かい風が吹いてきた。今、冬の終わりを告げている。

俳句仙人
春が来るということは「冬が終わる」ということです。それを風で感じる作者に心を打たれます。

 

【No.5】

桜咲き 出会いと別れの 春がきた 』

季語:桜(春)

意味:桜が咲いて入学式で出会ったり卒業式で別れたりする春が来た。

俳句仙人
春は出会いの季節であり別れの季節でもあるのです。喜ばしい感情と切ない感情が合わさる貴重な季節なのです。

 

【No.6】

チューリップ 春にそなえて がまんの子 』

季語:チューリップ(春)

意味:チューリップが春にそなえてつぼみをふくらませながらがまんしている。

俳句仙人
チューリップのつぼみがじっと春が来るのを待っているように見えるとても可愛らしい句ですね。

 

【No.7】

春雨は ぬくもり感じる 香りかな 』

季語:春雨(春)

意味:春雨の香りはどこか温もりを感じる。

俳句仙人
暖かい季節と合わさる春雨をぬくもりを感じる「香り」と表現していて美しくまとまった句になっています。

 

【No.8】

さくらの木 新入生を おでむかえ 』

季語:さくらの木(春)

意味:桜の木が満開に咲いて新入生をお出迎えしている。

俳句仙人
入学式の季節に満開で咲く桜の下で、新入生がニコニコしながらいる情景が浮かんできます。

 

【No.9】

さくらの芽 春のおとずれ えだの先 』

季語:さくらの芽(春)

意味:さくらの芽が春の訪れを知らせるように枝の先についている。

俳句仙人
桜の芽がつくと春の訪れを感じます。桜の芽を見つけるとなんだか嬉しい気持ちになります。

 

【No.10】

たんぽぽは 風に乗って 旅をする 』

季語:たんぽぽ(春)

意味:たんぽぽのわた毛は風に乗って遠くまで旅をする。

俳句仙人
たんぽぽのわた毛を飛ばしながら、遠くへ遠くへと願う作者の気持ちが伝わってきて微笑ましく感じます。

【No.11】

『 春の暮れ 私の好きな 空の色 』

季語:春の暮れ(春)

意味:春の夕暮れは私の好きな空の色をしている。

俳句仙人
空の色は大気の状態や太陽の位置などで季節によって変わってきます。作者は春の夕暮れの淡い色合いが大好きで、よく眺めている様子が伺える一句です。

【No.12】

『 春雨に ポストまではと 濡れて行く 』

季語:春雨(春)

意味:春雨が降っているが、ポストまではと濡れて行く。

俳句仙人
雨が降っていますが、すぐそこにポストがあるのでしょう。わざわざ傘をさすまでもないと濡れながら走っている様子が浮かんでくる一句です。

【No.13】

『 一陣の 風に押されり 春の雷

季語:春の雷(春)

意味:一陣の風に押されるように春の雷が鳴っている。

俳句仙人
雷雲を風が運んできたかのように雷が鳴っている様子を詠んだ句です。春になると寒冷前線の影響で雷が鳴りやすくなるので、天気も急変しやすいのです。

【No.14】

『 吹いてくる 窓の夜風や 春の宵 』

季語:春の宵(春)

意味:春の宵に窓から吹いてくる夜風だ。

俳句仙人
春は暖かな風が吹くため、夜でも窓を開けていられます。不意に感じた風が夜風であることに感慨を覚えている一句です。

【No.15】

『 チューリップ なんか嬉しく なってくる 』

季語:チューリップ(春)

意味:チューリップを見ているとなんか嬉しくなってくる。

俳句仙人
色とりどりのチューリップの花を眺めていると、どこか嬉しくなるという作者の感性を詠んだ句です。鮮やかなチューリップは見ているだけで幸せになれそうな気がします。

 

以上、小学生向け春のおすすめ俳句集でした!

 

 

俳句仙人
春は出会いと別れの季節であり、桜やたんぽぽといった植物も咲く美しい季節でもあります。四季の中で一番最初に来ているだけあって始まりの季節でもあります。この機会にぜひ俳句をはじめてみてはいかがでしょうか?

リス先生
俳句はきっと生活を豊かに、美しくしてくれるよ!

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