
テレビで取り上げられることも多い俳句。
過去の俳人から素人まで、5・7・5という決まったリズムの中で情景や感情など様々表現してきました。
そんな俳句は最近では学校で習ったり、実際に作ってみたりすることも多くなってきていますが、俳句には表現方法が沢山あって、いざ何か参考にしようと思っても難しいものです。
そこで今回は、春にテーマを絞って小学生向けの春らしい俳句をたくさんご紹介していきます。
俳句に春らしさを出す!春の季語を知ろう
皆さん、春は好きですか?
春は桜が咲いたり、雛祭りがあったりとなんだか華やかな季節ですよね。
冬が終わり、気温も高くなって行くこの季節は、多くの俳人が楽しんだ季節でもあります。
俳句にはルールがあり、季語を俳句の中に入れなければいけません。
春の季語…といえば、先ほども書いた通り「桜」や「雛祭り」の他に「入学式」「立春」などの言葉があります。
こういう聞き馴染みのある言葉も多く使われていますが、春の季語は以下のものもあります。
春の季語【一覧】
暖か/うららか/春/春の朝/春のくれ/春の日/春のゆう/春の夜/はるびより/はるさめ/春の雨/春の風/春の雲/春の空/春の月/春の星/春のやみ/春の夕焼け/春セーター/春の風邪/春の夢/風船/春祭/はちの巣/はとの巣/春のしか/春の鳥/春のはえ/しゅんぎく/つばき/二月/二月つき/春あさし/立春/建国記念日/野焼く/バレンタインの日/梅/べに梅/ねこやなぎ/のり/春分/ひがん/春一番/なだれ/残る氷/ゆきどけ/種物/入学しけん/花種まく/春休み/ひなあられ/ひなまつり/春分の日/はつさくら/春大根/三月つき/四月/春おしむ/春深し/行く春/遠足/ゴールデンウィーク/桜もち/新社員/種まき/茶づみ/入学/花見/はるひがさ/羊の毛かる/みどりの日/けんぽう記念日/鳥の卵苺の花/桜/チューリップ/水菜/桃の花/山桜
小学生向け!!春の季語を使った有名俳句集【10選】
季語についてある程度知ったところで、ここからは春の季語を使った小学生向けの俳句をご紹介していきたいと思います。
【NO.1】松尾芭蕉
『 ふるいけや かわずとびこむ 水のおと 』
季語:かわず(かえるのこと)
意味:しずかなふるいけにかわずがとびこむ小さな音がひびいているくらいしずかだ。
【NO.2】松尾芭蕉
『 ゆく春や とりなきさかなの めはなみだ 』
季語:春
意味:もうすぐ春がすぎようとしていることを悲しんで鳥はなき、魚は目になみだをためているようだ。
【NO.3】松尾芭蕉
『 夏近し その口たばへ 花の風 』
季語:花の風
意味:ふうじんが持っている空気袋の口を閉じておかないと春の終わりの花がみんなふき飛ばされてしまう。しっかり口をしばっておいて貰いたい。
【NO.4】松尾芭蕉
『 春風に ふき出しわらう 花もがな 』
季語:春風
意味:春風が吹いているこんな日には、はなやかに咲く花があったらいいのに。
【NO.5】松尾芭蕉
『 春の夜は 桜に明けて しまひけり 』
季語:桜
意味:よざくらを見ているうちに春の夜は明けてしまった。
【NO.6】松尾芭蕉
『 はるさめや ふたばにもゆる なすのたね 』
季語:はるさめ
意味:なすの種がはつがしてもうふたばになっている。その小さな芽にはるさめが降り注いで成長させている。
【NO.7】服部嵐雪
『 梅一輪 一輪ほどの あたたかさ 』
季語:梅
意味:梅が一輪咲いている。その一輪分のあたたかさが感じられる。
【NO.8】松尾芭蕉
『 しばらくは 花の上なる 月夜かな 』
季語:花
意味:春になりしばらくは花が咲いているので花の上に月がある夜になりそうだ。
【NO.9】加賀千代女
『 朝夕に しずくのふとる このめ哉 』
季語:このめ
意味:朝と夕方についたつぼみがふくらんでいっているこのめ
【NO.10】松尾芭蕉
『 うめがかに のつと日の出る やまろかな 』
季語:うめがか
意味:春の朝、やまろを歩いていると、どこからか梅のかおりがしてさそわれるかのように、大きな朝日がとつぜん姿を現した。
小学生向け!!春の季語を使ったオリジナル俳句集【10選】
有名な俳句以外にも現代の人が書いたオリジナルの俳句ももちろんあります。
みんなの参考になる俳句を集めてみたよ!参考にしてみてね!
【No.1】ほんのりと 香るいちごは 春の色
季語:春
意味:ほんのりと香ってくるいい匂いのいちごは真っ赤で春の色だ。
【No.2】桃色の 桜トンネル 通りぬく
季語:桜
意味:桃色の桜がトンネルのようになっていてそこを通り抜いていく。
【No.3】たんぽぽの わた毛飛ばして 生命生む
季語:たんぽぽ
意味:たんぽぽのわた毛を飛ばしてまた新しいたんぽぽが出来る。
【No.4】春の風 冬の終わりを 今つげる
季語:春の風
意味:春の暖かい風が吹いてきた。今、冬の終わりを告げている。
【No.5】桜咲き 出会いと別れの 春がきた
季語:桜
意味:桜が咲いて入学式で出会ったり卒業式で別れたりする春が来た。
【No.6】チューリップ 春にそなえて がまんの子
季語:チューリップ
意味:チューリップが春にそなえてつぼみをふくらませながらがまんしている。
【No.7】春雨はぬくもり感じる香りかな
季語:春雨
意味:春雨の香りはどこか温もりを感じる。
【No.8】さくらの木新入生をおでむかえ
季語:桜の木
意味:桜の木が満開に咲いて新入生をお出迎えしている。
【No.9】さくらの芽 春のおとずれ えだの先
季語:さくらの芽
意味:さくらの芽が春の訪れを知らせるように枝の先についている。
【No.10】たんぽぽは 風に乗って 旅をする
季語:たんぽぽ
意味:たんぽぽのわた毛は風に乗って遠くまで旅をする。
以上、小学生向け春の季語を使った俳句集をご紹介しました!