
最近の日本の夏は猛暑になることが多く、各地で最高気温を更新しています。
寝苦しい夜は、クーラーや扇風機などの冷房は欠かせませんよね。
最近では学校の授業で取り上げられることもある俳句。
今回は、小学生や中学生が夏の風物詩ともいえる「扇風機」をテーマにした上手い俳句作品をご紹介します。
思わず笑ってしまうような俳句や、するどいつっこみなど、若い感性には目を見張るものがあります。
小学生が作った!!扇風機の俳句【10選】
まずは、小学生が詠んだオリジナルの俳句をご紹介していきます。
思わずうなってしまうような上手い作品が勢ぞろいしています。それでは、早速、大人顔負けの作品を鑑賞してくださいね。
【NO.1】『 こわれても あてにしている 扇風機 』
意味:壊れてしまった扇風機。でも、なんとかならないかなぁ、あてにしているよ。
【NO.2】『 せんぷうき あああああああ おおおおお 』
意味:扇風機に向かって声を出す。「あああああああ」、「おおおおお」。
【NO.3】『 扇風機 たまには逆に 回りたい 』
意味:扇風機、たまにはいつもと逆方向に回ってみたいなぁ。
【NO.4】『 せんぷうき 兄と私に 風分ける 』
意味:扇風機がお兄ちゃんと私に風を分けてくれているよ。
【NO.5】『 せんぷうき 宿題の紙 ふき飛ばす 』
意味:扇風機の風が宿題の紙を吹き飛ばしてしまうよ。
【NO.6】『 首をふる おふろやさんの せんぷうき 』
意味:お風呂屋さんの扇風機が、首を振って皆に風を送っているよ。
【NO.7】『 扇風機 強でもきかぬ この残暑 』
意味:扇風機の風力を「強」にしたけれど、この残暑には全く効き目がないよ。
【NO.8】『 ゆりかごに 向けて昭和の 扇風機 』
意味:ゆりかごの中で眠っている赤ちゃんに、昭和の扇風機で風を送ろう。
【NO.9】『 古民家の 風をはこんで 扇風機 』
意味:昔ながらの古民家には、扇風機が涼しい風を運んでくれるよ。
【NO.10】『 うやむやを 飛ばしてほしい 扇風機 』
意味:なんだかしっくりこない心の中のうやむや。このうやむやも、扇風機の風が一緒に吹き飛ばしてくれたらいいにになぁ。
中学生が作った!!扇風機の俳句【10選】
続いて、中学生が詠んだ「扇風機」をテーマにした俳句作品です。
【NO.1】『 扇風機 前で声出し 宇宙人 』
意味:扇風機の前で「あーーー」っと声を出すと、まるで宇宙人のような声だよ。
【NO.2】『 扇風機 休むことなき 熱帯夜 』
意味:熱帯夜、扇風機は止まることなく、朝までフル稼働しているよ。
【NO.3】『 ぼくだけを 見つめてくれよ 扇風機 』
意味:扇風機よ、どうか僕だけに風を送ってくれよ。
【NO.4】『 扇風機 静かな家に 風の音 』
意味:静かな家の中に扇風機の回る音だけが聞こえてくるよ。
【NO.5】『 扇風機 近寄る僕らに 首を振り 』
意味:扇風機に近寄ると、まるで「いやいや」をしているように首を振っているよ。
【NO.6】『 扇風機 つければやる気 スイッチON 』
意味:扇風機のスイッチを入れると、なんだかやる気が出てくるよ。
【NO.7】『 扇風機 特別席に 犬座る 』
意味:扇風機の前の特等席を犬が占領しているよ。
【NO.8】『 せんぷうき だれもいないのに 回ってる 』
意味:止め忘れた扇風機。部屋には誰もいないのに回り続けている。
【NO.9】『 せんぷう機 家一番の がんばり屋 』
意味:この時期、家の中で一番働いているのは扇風機だよ。
【NO.10】『 せんぷうき 首ふる方に ずれるぼく 』
意味:扇風機の風にあたろうと、扇風機の首の動きに合わせて自分も動くよ。
以上、扇風機をテーマにした俳句作品でした!
さいごに
今回は、小学生と中学生が「扇風機」をテーマに詠んだ俳句作品をご紹介してきました。
「扇風機」という極めて日常的な家電製品だからこそ、共感できる部分が多かったのではないでしょうか?
思わず「クスッ」とくるものから「なるほど!」と感心してしまうものまで、情景が目に浮かぶようで面白かったですね。