【スイカの俳句 30選】小・中学生向け!!季語「西瓜」を含んだおすすめ俳句作品を紹介!

 

みなさんはスイカは好きですか?

 

暑い日にかぶりつく夏のイメージですが、夏の季語として使えるのは行事としての「スイカ割り」で、単独での「スイカ」は秋の季語とされています。

 

少し戸惑ってしまいますが、一番美味しくなるのが立秋(8月上旬)だからと覚えておきましょう。

 

今回は、「スイカ」を含んだ俳句の中から有名なもの10句、小・中学生にぴったりのオリジナル作品20をご紹介します!

 

俳句作りの参考になる句ばかりですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

リス先生
それでは、さっそく見ていこう!

 

季語「スイカ(西瓜)」を使った有名俳句集【10選】

スイカ, キャンペーン, フィールド, 栽培, 農業, 自然

 

ここでは、季語「スイカ」を使った俳句を俳人ごとに紹介していきます。

 

まずは西瓜(スイカ)が大好きで時季には毎日食べていたという正岡子規の3つの句からご紹介します。

 

リス先生
お気に入りの一句を見つけてみてね!

 

【NO.1】正岡子規

『 薄月夜 西瓜を盗む 心あり 』

意味:ほのかに光っている月の夜、西瓜を盗もうとしている人がいる

俳句仙人
すいか好きな子規が自分がそうしたくなる程食べたかった心境を詠んだのじゃろうか。

 

【NO.2】正岡子規

『 捨ててある 西瓜の皮や 堂の前 』

意味:お堂の前で誰かが食べ捨てたスイカの皮が落ちている

俳句仙人
昔は遠距離を歩いて移動する人たちがお堂の前などで一休みして、西瓜を頬張ったのじゃろうなぁ。

 

【NO.3】正岡子規

『 桃売りの 西瓜食ひ居る 木陰かな 』

意味:木陰で桃売り人が西瓜を食べている

俳句仙人
桃を売る人は行商(歩きながら売ること)であり喉がすごく渇いていたのじゃろう。売り物を食べるわけにはいかないので持っていた(もらった?)西瓜を食べているのじゃろう。

 

【NO.4】稲畑汀子

『 赤き目の 西瓜提灯 瞬きぬ 』

意味:赤い目のような西瓜提灯が瞬いているように見える

俳句仙人
昔は西瓜をくり抜いて提灯がわりに使っていたのじゃ。火の赤色を「赤き目」と捉え「瞬き」に繋げておる。とても素敵な句じゃ。

 

【NO.5】稲畑汀子

『 十人の 集まれば切る 西瓜かな 』

意味:十人集まったから西瓜を切ってみんなで食べる

俳句仙人
十人くらい集まったら「それじゃみんなで西瓜を食べようか」となるが、2、3人だとなかなかそうはなりにくい。あるあるじゃな~。

 

【NO.6】日野草城

『 両断の 西瓜たふるる 東西に 』

意味:西瓜を真っ二つに切ったら東と西に倒れた

俳句仙人
切った瞬間のパカ!ゴロン、という映像が浮かんでくるのう。

 

【NO.7】森鴎外

『 一口に 歯かたゆゆしき 西瓜哉 』

意味:一口にかぶりついた西瓜に歯型が大きくついてしまった

俳句仙人
「歯かた」が「ゆゆしき」じゃ。この「由々しい」は程度が甚だしいという意味じゃ。

 

【NO.8】高野素十

『 人中に 西瓜提灯 ともし来る 』

意味:人混みの中、西瓜で作った提灯をともしながら来た

俳句仙人
うまくくり抜いて提灯を作ったのじゃろうな。持っているだけでも楽しそうじゃのう。

 

【NO.9】高浜虚子

『 人顔の 西瓜提灯 ともし行く 』

意味:人の顔のように掘った西瓜提灯をともして行った

俳句仙人
これも西瓜提灯なのじゃが、こちらは人の顔のように彫ったスイカじゃ。ハロウィンのようじゃのう。

 

【NO.10】中拓夫

『 汗拭いて 顔ほのぼのと 西瓜食ふ 』

意味:汗を拭きながら嬉しい顔して西瓜を食べている

俳句仙人
「ほのぼの」がいい味を出しておるのう。「美味しい!」と嬉しそうに食べている顔が思い浮かべられて、こちらまでほのぼのしてしまうのう。

 

季語「スイカ(西瓜)」を使ったオリジナル俳句集【20選】

スイカ, フルーツ, 韓国, 食糧, おいしいスイカ, 次の式, 夏の日, デザート

 

ここからは、一般の方が詠んだオリジナルの俳句集をご紹介していきます。

 

「スイカ割り(夏の季語)」と「スイカ(秋の季語)」を分けて、それぞれ10句ずつご紹介しています。

 

リス先生
上手な俳句がたくさんそろっているのでぜひ参考にしてみてね!

 

「スイカ割り」を使った俳句集

「ac 写真 スイカ割り」の画像検索結果

 

【No.1】バラバラに なりすぎ食べず スイカ割り

意味:スイカ割りで細かく割れすぎたものは食べられない

俳句仙人
確かに細かくなりすぎると食べられんのう。次は綺麗にパカーンと2分割でお願いするぞぉ。

 

【No.2】スイカ割り 海の響きを 聞きながら

意味:浜辺で海の響きを聞きながらスイカ割りをした

俳句仙人
これも浜辺でのスイカ割りシーンじゃな。どこに焦点を置くかで違った表現ができそうじゃ。

 

【No.3】剣豪の 真似してスイカ 割りにけり

意味:スイカ割りで剣豪の真似をしてポーズをつけて割った

俳句仙人
時代劇か、某アニメの影響じゃろうか。剣豪になりきって、もし外してもかっこよく立ち去ると良いぞぉ。

 

【No.4】スイカ割り スイカたたかず 人たたく

意味:スイカ割りの時に狙ったはずのスイカではなく人を叩いてしまった

俳句仙人
思わず笑ってしまうが、とても危険な行為なのでみんなやらにように!

 

【No.5】やっと割れ 冷やしたスイカも あつくなり

意味:割れるまでに時間がかかり、冷やしがはずのスイカが熱くなってしまっていた

俳句仙人
意外と目隠しをして狙うのは難しい…。熱くなってしまってもみんなで食べれば美味しく感じたじゃろう。

 

【No.6】目隠しの 隙間でねらう スイカ割り

意味:目隠しの隙間からかすかに見えるスイカをねらった

俳句仙人
隙間から見てはダメじゃよー。必死ねらっている姿が思い浮かんで微笑ましく感じさせてくれるのう。

 

【No.7】スイカ割り 聞こえる応援 波の音

意味:スイカ割りとしている時に応援の声の他に波の音も聞こえてくる

俳句仙人
「海」とは言ってないが、浜辺で楽しんでいる様子がわかるようになっているのう。すばらしい表現力じゃ。

 

【No.8】前の子が 当ててがっかり スイカ割り

意味:次は自分の番だったのに前の子がスイカを割ってしまって残念だった

俳句仙人
ああ、これはしょうがない状況じゃな…。残念な気持ちを素直に詠んでいるかわいらしい句じゃ。

 

【No.9】スイカ割り 熱いビーチで 食べまくり

意味:熱いビーチでスイカ割りとしてたくさん食べまくった

俳句仙人
暑いからこそ熱いビーチで食べるスイカが美味しいんのじゃ。食べ過ぎでお腹を壊しませんように…。

 

【No.10】スイカ割り 狙いをさだめ 振り下ろす

意味:スイカ割りの最後の瞬間、ここだと狙いを定めて振り下ろした

俳句仙人
周りからの「そこだーいけー」の声とともに振り下ろす瞬間が目に浮かんでくるぞぉ。臨場感のある句じゃな。

 

「スイカ割」を使った俳句集

スイカ, フルーツ, 女性, 手, 人, 保持, スライス, カット, 熟した, 夏, 新鮮な

 

【No.1】スーパーの 切ったスイカは 笑顔だね

意味:スーパーで並んでいる切られたスイカたちの形が笑顔に見える

俳句仙人
カットされたスイカがニコッと笑った口の形に見えることによく気がついたのう!

 

【No.2】じいちゃんの スイカ最高 また来るね

意味:おじいちゃんが作ったスイカは最高に美味しいよ。また来るから食べさせてね

俳句仙人
夏休みに遊びにいったおじいちゃん家での一幕じゃろうか。そう言われたおじいちゃんは次も張り切って作ってしまうぞぉ。

 

【No.3】スイカ食べ タネを飛ばして 笑い合う

意味:一緒に食べながらスイカのタネを飛ばし合って笑ったよ

俳句仙人
スイカのタネ飛ばしは外でしかできんが、やってみると意外にとても面白いぞぉ。みんなもやってみるのじゃ。

 

【No.4】畑から スイカを投げり おじいちゃん

意味:おじいちゃんが畑からスイカを放り投げてきた

俳句仙人
元気なおじいちゃんじゃな~。落ちて割れないかドキドキじゃ。

 

【No.5】天を指す 三角切りの スイカかな

意味:三角の形に切られたスイカのてっぺんは天を指しているようだ

俳句仙人
キリッと天を指せるほどきれいな三角に切れたんじゃなぁ。壮大な俳句になっておるのう。

 

【No.6】いい音ね スイカを叩き おばあちゃん

意味:おばあちゃんが美味しさを見るためにスイカを叩いていい音ねと言っている

俳句仙人
おばあちゃんは音で味を見極められるのじゃな。うらやましいスキルじゃ。

 

【No.7】恒例の タネ飛ばしけり スイカかな

意味:毎年恒例になっているスイカの種飛ばしをやった

俳句仙人
タネを飛ばしながら食べることができる環境に感謝するのじゃ。

 

【No.8】庭に出て スイカ食べつつ 星見上げ

意味:夜の庭に出てスイカを食べながら星を見上げた

俳句仙人
いいのう~、お庭でスイカを頬張りながらみんなで星を見上げて、タネも飛ばしている光景がしっかり頭に浮かんでくるのう。すばらしい表現力じゃ。

 

【No.9】スイカ汁 出さない食べ方 自慢して

意味:スイカの汁をいかに出さずに食べられるかを自慢しあっている

俳句仙人
スプーンで食べるとスイカの汁がたくさん出てくる。いかに綺麗に食べきれるかの勝負じゃな。ほほえましい句じゃ。

 

【No.10】スイカ食べ お腹がたっぷん たっぷんよ

意味:スイカを食べたら水分が多すぎてお腹がたっぷんたっぷんになってしまった

俳句仙人
あるあるじゃな~。スイカは90%が水分じゃから、食べすぎると「お腹がたぷたぷ!」になってしまう。みんなは気を付けるように!

 

 

以上、季語「スイカ」を使った有名俳句とオリジナル俳句集でした!

 

俳句仙人
「スイカ割り」(夏)「スイカ」(秋)。どちらもそれだけで季語じゃから、あとは状況や気持ちを繋げればOKじゃ。

リス先生
最近は丸いまま購入することも、スイカそのものを食べることも少なくなったかもしれないけど、ぜひ今年の夏はスイカを頬張りながら一句チャレンジしてみてね!