
猛暑日が続く夏。
昔から夏によく食べられてきた「かき氷」なんかを食べながらまったりしたいですよね。
今回は、そんなかき氷をテーマにした俳句集をご紹介していきます。
昔の俳人に習って俳句を詠みながら、好きなシロップをかけてかき氷を頬張ってみてはいかがでしょうか?
超うまい!!かき氷を使った有名俳句集【10選】
ここでは、季語「かき氷」を使った俳句を俳人ごとに紹介していきます。
【NO.1】竹貫示虹
『 弁解の 口をまつ赤に かき氷 』
意味:言い訳をしている口を真っ赤にしながらかき氷を食べている
【NO.2】甲田夏湖
『 一匙に 夢の滴る かき氷 』
意味:かき氷をスプーンにすくうと滴り落ちるシロップがまるで夢のようだ
【NO.3】右城暮石
『 かき氷 胸元深く 食ひこぼす夜 』
意味:かき氷をこぼさないように胸元を深くして食べようとしたがやっぱり食いこぼしてしまった
【NO.4】川阪京子
『 お互いに それは言わずに かき氷 』
意味:喧嘩した後、かき氷を2人で頬張りながら「ごめん」とは言わず仲直りをした
【NO.5】今井田敬子
『 体型を 戻せぬままに かき氷 』
意味:夏になったのに体型は戻せずにかき氷を食べた
【NO.6】野路斉子
『 湧く雲の 白さを盛りし かき氷 』
意味:湧く雲のような白い氷を盛って食べるかき氷
【NO.7】林裕美子
『 かき氷 ほんの三口に 目をつむる 』
意味:かき氷をほんの三口を食べただけで、頭がキーンとなり目を瞑った
【NO.8】辻井桂子
『 かき氷 もう一匙を 食べ余す 』
意味:かき氷があまりにも甘くて冷たいのでもう一匙さえも食べてしまった
【NO.9】吉田裕志
『 かき氷 一気に噛んで 脳停止 』
意味:かき氷を一気に噛んで頭がキーンとなり脳が停止したようになった
【NO.10】鎌倉喜久恵
『 足湯して 見知らぬ人と かき氷 』
意味:足湯をしながら知らない誰かとかき氷を食べて話をしている
オリジナル俳句もある!かき氷を使った素人俳句集【20選】
ここからは、一般の方が詠んだオリジナルの俳句集をご紹介していきます。
【No.1】かき氷 匙の冷たさ 心地よい
意味:かき氷をすくった匙の冷たさが舌に広がって心地よい
【No.2】かき氷 魔性の舌の 見え隠れ
意味:かき氷を食べた後の青くなった魔性のような舌が見え隠れしている
【No.3】好きな色 選んでばかりの かき氷
意味:美味しさよりも好きな色ばかり選んでしまうかき氷
【No.4】かき氷 トンネル掘る人 崩す人
意味:かき氷を食べるときにトンネルを作って食べる人もいれば、崩して食べる人もいる
【No.5】手で回す 機械懐かし かき氷
意味:昔ながらの手で回すかき氷の機械をみて懐かしいなぁと思った
【No.6】不機嫌な 顔も和みて かき氷
意味:さっきまで不機嫌だった顔もかき氷を食べて顔が和んだ
【No.7】かき氷 子らの口元 みな青く
意味:かき氷を食べた後の子供たちの口元はみんな青くなっていた
【No.8】かき氷 横から攻めて 崩れをり
意味:かき氷を食べるときに横から食べると崩れてしまった
【No.9】かき氷 最後に残る 氷水
意味:かき氷を食べ進めていくと最後にはシロップに溶けた氷だけが残ってしまった
【No.10】かき氷 食べて満足 偏頭痛
意味:かき氷を食べて満足したが、頭が痛くて偏頭痛になった
【No.11】恋終わり 青崩れゆく かき氷
意味:失恋してしまいせっかく買った青い色のシロップをかけたかき氷も崩れてしまった
【No.12】主食かも 蕎麦より高し かき氷
意味:蕎麦より高いかき氷は主食なのだろうか
【No.13】かき氷 食べ比べるか お日様と
意味:かき氷を溶かしてしまうお日様とともに味を食べ比べよう
【No.14】客残す かき氷溶け 匙の音
意味:客が残してしまったかき氷が溶け、スプーンがカップの底についた音がした
【No.15】綿のよう 電動式の かき氷
意味:綿のような氷が出てくる電動式のかき氷
【No.16】かき氷 赤よりミルク 美味しけり
意味:かき氷はイチゴのシロップよりもその上にかかった練乳の方が美味しい
【No.17】南極や とはにこまらぬ かき氷
意味:南極に行けば永遠にかき氷には困らないだろうな
【No.18】かき氷 回転寿司で 今はあり
意味:かき氷は、回転寿司のメニューに今はある
【No.19】かき氷 食べたる人に 色移す
意味:かき氷は食べる人にシロップの色を移す
【No.20】かき氷 両手で包み 山盛りに
意味:かき氷を一度両手で包んで押し込みさらに上から氷を乗せて山盛りにした
以上、季語「かき氷」を使ったおすすめ俳句集でした!