【かき氷を使った俳句 30選】すごく上手い!!夏を感じるオススメ俳句作品集を紹介!

 

猛暑日が続く夏。

 

昔から夏によく食べられてきた「かき氷」なんかを食べながらまったりしたいですよね。

 

今回は、そんなかき氷をテーマにした俳句集をご紹介していきます。

 

昔の俳人に習って俳句を詠みながら、好きなシロップをかけてかき氷を頬張ってみてはいかがでしょうか?

 

リス先生
それでは、さっそく見ていこう!

 

超うまい!!かき氷を使った有名俳句集【10選】

 

ここでは、季語「かき氷」を使った俳句を俳人ごとに紹介していきます。

 

リス先生
お気に入りの一句を見つけてみてね!

 

【NO.1】竹貫示虹

『 弁解の 口をまつ赤に かき氷 』

意味:言い訳をしている口を真っ赤にしながらかき氷を食べている

俳句仙人
一生懸命言い訳をしている子供だが口を真っ赤にしながらかき氷を食べられてしまっては、そっちに目が行ってしまうのう。

 

【NO.2】甲田夏湖

『 一匙に 夢の滴る かき氷 』

意味:かき氷をスプーンにすくうと滴り落ちるシロップがまるで夢のようだ

俳句仙人
シロップのことを夢と例える作者の表現に胸を打たれたぞぉ。

 

【NO.3】右城暮石

『 かき氷 胸元深く 食ひこぼす夜 』

意味:かき氷をこぼさないように胸元を深くして食べようとしたがやっぱり食いこぼしてしまった

俳句仙人
かき氷を食べる時はみんなお辞儀のような形になって食べるが、結局こぼれてしまうんじゃよなぁ。

 

【NO.4】川阪京子

『 お互いに それは言わずに かき氷 』

意味:喧嘩した後、かき氷を2人で頬張りながら「ごめん」とは言わず仲直りをした

俳句仙人
喧嘩した後に「ごめんなさい」とは言わず、「一口ちょうだい」と言って仲直りする様子が浮かんでとても微笑ましく感じたぞぉ。

 

【NO.5】今井田敬子

『 体型を 戻せぬままに かき氷 』

意味:夏になったのに体型は戻せずにかき氷を食べた

俳句仙人
夏まで痩せようと思っても結局体型を戻せずに夏がきてしまう気持ち…よくわかるぞぉ。

 

【NO.6】野路斉子

『 湧く雲の 白さを盛りし かき氷 』

意味:湧く雲のような白い氷を盛って食べるかき氷

俳句仙人
まるで雲のようにふわふわとしたかき氷。あえて氷と出さずに雲だけで表現していることで美しい句になっておるのう。

 

【NO.7】林裕美子

『 かき氷 ほんの三口に 目をつむる 』

意味:かき氷をほんの三口を食べただけで、頭がキーンとなり目を瞑った

俳句仙人
かき氷は甘くて冷たいので三口食べただけで頭がキーンとなるのう…。

 

【NO.8】辻井桂子

『 かき氷 もう一匙を 食べ余す 』

意味:かき氷があまりにも甘くて冷たいのでもう一匙さえも食べてしまった

俳句仙人
かき氷はほんのちょっとでも食べ尽くしてしまうほど中毒性のある食べ物なのじゃ。

 

【NO.9】吉田裕志

『 かき氷 一気に噛んで 脳停止 』

意味:かき氷を一気に噛んで頭がキーンとなり脳が停止したようになった

俳句仙人
かき氷をたくさん一気に食べると脳がキーンとなって脳みそが停止してしまう。よくわかるのう。

 

【NO.10】鎌倉喜久恵

『 足湯して 見知らぬ人と かき氷 』

意味:足湯をしながら知らない誰かとかき氷を食べて話をしている

俳句仙人
足湯をしてかき氷食べれば初対面の人とも仲良くなれそうじゃな。

 

オリジナル俳句もある!かき氷を使った素人俳句集【20選】

 

ここからは、一般の方が詠んだオリジナルの俳句集をご紹介していきます。

 

リス先生
上手な俳句がたくさんそろっているのでぜひ参考にしてみてね!

 

【No.1】かき氷 匙の冷たさ 心地よい

意味:かき氷をすくった匙の冷たさが舌に広がって心地よい

俳句仙人
かき氷をすくった後の匙の冷たさは、暑い体に染み渡ってとても心地良いのう。わかるぞわかるぞ~。

 

【No.2】かき氷 魔性の舌の 見え隠れ

意味:かき氷を食べた後の青くなった魔性のような舌が見え隠れしている

俳句仙人
たしかに、かき氷を食べた後の青色の舌はまるで悪魔の舌のように見えるのう。作者の想像力に感動したぞぉ。

 

【No.3】好きな色 選んでばかりの かき氷

意味:美味しさよりも好きな色ばかり選んでしまうかき氷

俳句仙人
かき氷の綺麗さに好きな色ばかり選んでしまう気持ち。わかるのう。

 

【No.4】かき氷 トンネル掘る人 崩す人

意味:かき氷を食べるときにトンネルを作って食べる人もいれば、崩して食べる人もいる

俳句仙人
かき氷の食べ方は様々で、人によって違うのがまた面白いのう。ちなみにワシは、崩す派じゃ。

 

【No.5】手で回す 機械懐かし かき氷

意味:昔ながらの手で回すかき氷の機械をみて懐かしいなぁと思った

俳句仙人
最近は、自動でできるものも多くて楽になってきているが、やはり手動で回す方が倍美味しく感じるのう。

 

【No.6】不機嫌な 顔も和みて かき氷

意味:さっきまで不機嫌だった顔もかき氷を食べて顔が和んだ

俳句仙人
親子の句じゃろうか?機嫌を取るためにかき氷を買うお母さんも、かき氷を食べた瞬間に顔が和む子供も、どちらも可愛らしくてとても微笑ましいのう。

 

【No.7】かき氷 子らの口元 みな青く

意味:かき氷を食べた後の子供たちの口元はみんな青くなっていた

俳句仙人
かき氷を食べた後の口元はみんな青くて可愛らしいのう。

 

【No.8】かき氷 横から攻めて 崩れをり

意味:かき氷を食べるときに横から食べると崩れてしまった

俳句仙人
かき氷を崩さないように横から食べたのに崩れてしまったときの悲しさが読まれた句じゃ。とても面白い句じゃな。

 

【No.9】かき氷 最後に残る 氷水

意味:かき氷を食べ進めていくと最後にはシロップに溶けた氷だけが残ってしまった

俳句仙人
上手に食べ進めていても最終的にはシャリシャリとした氷が溶けたシロップだけが残ってしまう。あるあるじゃな。

 

【No.10】かき氷 食べて満足 偏頭痛

意味:かき氷を食べて満足したが、頭が痛くて偏頭痛になった

俳句仙人
かき氷を食べた後の満足感は幸せじゃが、残る偏頭痛が少し厄介じゃな。

 

【No.11】恋終わり 青崩れゆく かき氷

意味:失恋してしまいせっかく買った青い色のシロップをかけたかき氷も崩れてしまった

俳句仙人
失恋してしまった後の俳句で、「青崩れゆく」という表現を用いることによって悲しい句になっておるぞ。

 

【No.12】主食かも 蕎麦より高し かき氷

意味:蕎麦より高いかき氷は主食なのだろうか

俳句仙人
蕎麦の安さに比べたら確かに最近のかき氷は少し値段が張るのう…ワシももっと安くなって欲しいなぁと思うことが多々あるぞぉ。

 

【No.13】かき氷 食べ比べるか お日様と

意味:かき氷を溶かしてしまうお日様とともに味を食べ比べよう

俳句仙人
かき氷の食べ比べ…少し贅沢じゃな。かき氷を溶かしてしまう、お日様と共に食べるという発想がとても面白いのう。

 

【No.14】客残す かき氷溶け 匙の音

意味:客が残してしまったかき氷が溶け、スプーンがカップの底についた音がした

俳句仙人
少し悲しい句じゃなぁ。かき氷は量が多く冷たいので食べきれない人もいるじゃろう。

 

【No.15】綿のよう 電動式の かき氷

意味:綿のような氷が出てくる電動式のかき氷

俳句仙人
最近のかき氷は、本当に綿のようなふわふわの氷ができる電動式のかき氷機で作るものが多くなったのう。

 

【No.16】かき氷 赤よりミルク 美味しけり

意味:かき氷はイチゴのシロップよりもその上にかかった練乳の方が美味しい

俳句仙人
イチゴ味にかける練乳は本当に格別じゃ。ワシは練乳いちご味があったら迷わずそれを頼んでしまうぞ!

 

【No.17】南極や とはにこまらぬ かき氷

意味:南極に行けば永遠にかき氷には困らないだろうな

俳句仙人
氷がたくさんある南極は確かに永遠に困らなさそうじゃ。作者の想像力に思わず笑顔になってしまったぞぉ。

 

【No.18】かき氷 回転寿司で 今はあり

意味:かき氷は、回転寿司のメニューに今はある

俳句仙人
ついに回転寿司でも置かれるようになったんじゃな!かき氷はみんな大好きじゃから嬉しいのう。

 

【No.19】かき氷 食べたる人に 色移す

意味:かき氷は食べる人にシロップの色を移す

俳句仙人
かき氷を食べた後の舌や口元のことを詠んでいるようじゃが、それを具体的に詠まず「色移す」という表現だけにして読み手に想像させているのが素敵ぞぉ!

 

【No.20】かき氷 両手で包み 山盛りに

意味:かき氷を一度両手で包んで押し込みさらに上から氷を乗せて山盛りにした

俳句仙人
かき氷の屋台に行くとしてくれるのう。昔、小学生の子が「もっと山盛りにして」とお願いしていたのを思い出したぞぉ。

 

 

以上、季語「かき氷」を使ったおすすめ俳句集でした!

 

俳句仙人
古くから食べられてきたかき氷。最近では、ティラミス味やタピオカを乗せたものなんかも出てきておるようじゃ。そんな風に進化してきているかき氷じゃが、みんな大好きな食べ物であることは、今も昔も変わらないのう。

リス先生
是非!かき氷を食べながら俳句を作って詠んでみてね!!