【蝉(せみ)の俳句 30選】小学生向け!!季語を含むおすすめ有名&素人俳句を紹介!

 

夏といえば、蝉(せみ)。

 

ミンミン・じーじー・カナカナカナなどの様々な鳴き声とともに、子供達の夏休み、暑い夏の太陽、夏の夕暮れ等がイメージできるかと思います。

 

蝉の種類は、アブラゼミ、ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシ(カナカナカナと鳴きます)、ツクツクボウシ、クマゼミ(ワシャワシャワシャと鳴きます)等たくさんあります。

 

蝉の種類や鳴き声をイメージして俳句を読んでみても楽しいかもしれません。

 


 

そこで今回、俳句作りの参考になる蝉の俳句30をご紹介いたします。

 

リス先生
有名俳句だけではなく、一般の方が作った作品まで紹介していくよ!ぜひ最後まで読んでみてね!

蝉(せみ)の季語を使った有名俳句【15選】

 

【NO.1】松尾芭蕉

『 閑さや 岩にしみ入る 蝉の声 』

季語:蝉

現代語訳:あたりはなんと静かなのだろうか。まるで蝉の鳴き声が岩にしみこんでいくようだ。

俳句仙人
現在の山形県にある山寺の立石寺参詣の際詠んだ句です。古木が生い茂り、苔むした土や岩ばかりの山道を歩いていると、蝉の声だけが岩に浸み込んでいくようで、あたりの澄んだ空気と人気の無い静けさを強く感じている様子が描かれています。

【NO.2】松尾芭蕉

『 やがて死ぬ けしきは見えず 蝉の聲(こえ) 』

季語:蝉

現代語訳:もうすぐ死んでしまうのに、そんな様子も表わさず精一杯声をあげて鳴いているな。

俳句仙人
蝉は成虫になってから一週間から二週間の命といわれていますが、そんな悲壮感も見せずに元気よく鳴いています。たとえ命が短くとも、精一杯頑張る蝉の生き様を感じている句です。

【NO.3】高浜虚子

『 秋蝉も 鳴き蓑虫も 泣くのみぞ 』

季語:秋蝉

現代語訳:秋蝉も蓑虫も泣きたいだけ思う存分なけばよいのだ。

俳句仙人
この句は終戦の年に詠まれた句です。戦時中は言いたいことや伝えたい情報・思想を公に発信することが難しい状態でした。この句は敗戦を迎えた日本が、これからは自由に表現できる時代が訪れたことを表現しています。

【NO.4】松尾芭蕉

『 撞鐘(つきがね)も 響くようなり 蝉の声 』

季語:蝉

現代語訳:まるで釣り鐘が響いているようにあたり一面蝉の鳴き声がしている。

俳句仙人
あまりにたくさんの蝉の鳴き声がしていて、まるで大きな釣り鐘を打った時のようにあたり一面にその鳴き声が響き渡っている様子が描かれています。

【NO.5】室生犀星

『 ふるさとや 松の苔づく 蝉のこゑ 』

季語:蝉

現代語訳:苔むした松の古木から蝉の声が聞こえてくると、故郷が懐かしく思える。

俳句仙人
作者が蝉の声がしてくる古い松の木を見て、懐かしい故郷の景色などを思い出している様子の句です。

【NO.6】与謝蕪村

『 半日の 閑を榎や せみの声 』

季語:せみ

現代語訳:半日のんびりしていたら、榎の木から蝉の声がきこえてきた。

俳句仙人
半日暇にまかせてのんびりしていたら、思わず榎の木から蝉の鳴き声がしてきたことに気づき、癒されている様子を詠んでいます。

【NO.7】与謝蕪村

『 蝉鳴や行く人絶ゆる橋ばしら 』

季語:蝉

現代語訳:橋には通る人もいなくなくなり、蝉だけが橋ばしらで鳴いている。

俳句仙人
暑さで通る人もいなくなっている橋には、橋ばしらにとまっている蝉の鳴き声だけが響いているという夏の昼間の様子を詠んだ句です。

【NO.8】小林一茶

『 蝉なくや つくづく赤い 風車 』

季語:蝉

現代語訳:蝉が盛んに鳴いている中、むなしく回っている風車のなんと赤いことであろう。

俳句仙人
小林は生後100日足らずの我が子をなくしています。蝉の鳴き声が響く中にその子の赤い風車はよく回り続けている様子から、親の悲しみと虚しさを読んだ句です。

【NO.9】正岡子規

『 ぬけがらの 君うつせみの うつつなや 』

季語:うつせみ

現代語訳:セミの抜け殻をみると、この世の現実はなんとはかないのであろう。

俳句仙人
「うつつなや」ははかなげなことを深く感じている様子の表現です。蝉の抜け殻をみて蝉の命の短さを思いながら現実世界のはかなさを詠んでいます。

【NO.10】星野立子

『 捕らわれし 蝉の鳴声 突然に 』

季語:蝉

現代語訳:子供たちに捕まってしまったのだろうか、突然に蝉の鳴き声がきこえだした。

俳句仙人
夏の子供達の昆虫採集の定番である蝉採りの様子が、突然始まった蝉の鳴き声で表現されています。

【NO.11】中村草田男

『 山頂の 丘や上なき 蝉の声 』

季語:蝉

現代語訳:それ以上の上がない山頂で蝉が鳴いているよ。

俳句仙人
山登りをして山頂にたどり着き、そこで聞こえた蝉の鳴き声に達成感が強調されて、感動した気持ちを詠んだ句です。

【NO.12】中村汀女

『 おいて来し 子ほどに遠き 蝉のあり 』

季語:蝉

現代語訳:遠くに聞こえる蝉の鳴き声が頼りなく、家に置いてきた我が子が気にかかる。

俳句仙人
作者は病気の我が子を家に置いてきています。蝉の鳴き声が遠くに頼りなさげに聞こえ、我が子が泣いているのではないかと思う母親の不安な気持ちが表現されています。

【NO.13】山口青邨(やまぐちせいそん)

『 この森の 蝉取の子に 木は高く 』

季語:蝉

現代語訳:蝉を取りに来た子供たちにはこの森の木は高くて難しいであろう。

俳句仙人
蝉は木の上の方で鳴きます。大木の多い森ではそれは高すぎて、蝉が身を守っていること、そして蝉取りに勇んできている子供たちにとってはなかなか思うように取れない様子がうまく表現されています。

【NO.14】山口誓子

『 あかつきの蝉と聞きつつまた眠る 』

季語:蝉

現代語訳:夏の明け方に蝉の声がきこえてきたが、また眠ってしまった。

俳句仙人
夏の明け方四時か五時ごろに蝉の声がしてきたが、まだ眠いのでその声を聞きながらも寝てしまった様子です。

【NO.15】水原秋桜子(みずはらしゅうおうし)

『 みんみん蝉 立秋吟じ いでにけり 』

季語:立秋(秋)

現代語訳:ミンミンゼミが秋の訪れである立秋をうたいに出てきたな。

俳句仙人
ミンミンゼミが鳴き出したので、夏の終わりが近づいてきたと感じている句です。

 

小学生向け!!蝉(せみ)の季語を使った素人俳句【15選】

 

【NO.1】

『 夏のせみかなしい声がまじってる 』

季語:夏のせみ

俳句仙人
夏の蝉の鳴き声を聞いていると、命の短い蝉が精いっぱい声を挙げているように感じて、そのはかなさに悲しさを感じている句です。

【NO.2】

『 めざましの おとよりはやく せみのこえ 』

季語:せみ

俳句仙人
夏の朝は開けるのが早く、蝉の鳴き声が目覚まし時計より早く聞こえて起こされてしまった様子が表現されています。

【NO.3】

『 せみの声 夜までつづく 大合唱 』

季語:せみ

俳句仙人
一心不乱に鳴き続けるたくさんの蝉の声が夏の夜まで続いてる様子の句です。

【NO.4】

『 おとうとが なきわめいてる あぶらぜみ 』

季語:あぶらぜみ

俳句仙人
小さな弟が泣きわめいている声とアブラゼミがひたすらに鳴く声が、重なり合って騒がしくなっている音の様子が表現されています。

【NO.5】

『 風に乗る せみの声また 近くなる 』

季語:せみ

俳句仙人
風に乗って聞こえてくる蝉の鳴き声が、風の吹く強さと向きによって大きくなったり小さくなったりする様子で、風の動きを感じながら、大きく聞こえると「近くなる」と表現している句です。

【NO.6】

『 空蝉(うつせみ)を 求めて歩く 子供たち 』

季語:空蝉(晩夏)

意味:コップを空にかざすと月がコップの中にあるみたいだ。これでは中身を飲めないなあ

俳句仙人
「空蝉」(うつせみ)はセミの抜け殻です。子供たちが、セミの抜け殻を探しまわり、見つけてはその大きさや綺麗さを自慢しあったりする様子が目に浮かぶ句です。

【NO.7】

『 いもうとと せみのがっしょう ききにいく 』

季語:せみ

俳句仙人
夏休みの旅行先か、又は家族で帰った田舎で、妹の手を引き、たくさんの蝉の鳴き声がする森のほうに行ってみようとしている仲良し兄妹の様子が表現されています。

【NO.8】

『 蝉の声 風と一緒に 部屋の中 』

季語:蝉

俳句仙人
窓をあけたら、窓を閉めていて聞こえなかった蝉の鳴き声が突然聞こえてきて風と共に吹き込んできたように感じたことが詠まれている句です。

【NO.9】

『 カナカナの 蝉の声聞く 日暮れかな 』

季語:カナカナ(秋)

俳句仙人
カナカナは蝉のひぐらしの鳴き声です。朝夕の涼しいときに鳴くので、夏の終わりの日暮れ時の涼しさが表現されています。

【NO.10】

『 電柱や ビルの壁にも 蝉の声 』

季語:蝉

俳句仙人
都会では林や森がないので、蝉がとまるところは電柱やビルの壁です。その木陰の少ない都会でも蝉たちが鳴いている様子を詠んだ句です。

【NO.11】

『 蝉の声 野球中継 盛り上げる 』

季語:蝉

俳句仙人
夏といえば甲子園の高校野球です。テレビで夢中に応援してる家の外では、蝉が声張り上げて応援するかのように鳴いている様子が表現されています。

【NO.12】

『 とばっちり 姉弟喧嘩に 蝉の声 』

季語:蝉

俳句仙人
夏休みで姉弟の喧嘩も家に多くなり、そこで蝉の鳴き声も喧嘩の巻き添えをくうかのように、うるさいと怒られる様子が目に浮かぶ表現です。

【NO.13】

『 広島は あの日も蝉の うるそうて 』

季語:蝉

俳句仙人
広島の「あの日」とは、8月6日の原爆投下の日です。「うるそうて」は、」広島弁で「うるさくて」です。8時15分の原爆投下瞬間まではいつもの蝉がよく鳴いている暑い夏。その一瞬後の生命の声が全て消え、蝉の声もしなくなった不気味な静けさであたりが包まれた様子が浮かぶ句です。

【NO.14】

『 悩むより 今日を生きよと 蝉鳴けり 』

季語:蝉

俳句仙人
先のことをくよくよと悩んでいるより今を大切に前を向いて一生懸命に生きろ、というかのように、一週間から二週間ほどの短い命の蝉が、精一杯鳴いて訴えていると感じた事を詠んだ句です。

【NO.15】

『 山小屋の 蝉とりの 網懐かしき 』

季語:蝉

俳句仙人
山小屋の玄関に立てかけてある虫取り網が、最近は子供たちが大人になって使わなくなり、毎年の夏休みに蝉とりで賑やかっだった昔を懐かしんでいる句です。

 

 

以上、蝉(せみ)をテーマにした俳句作品でした!

 

リス先生

蝉といえば夏の代名詞!

有名俳句は少し言葉が難しく感じるかもしれないけど、内容を理解しながら鑑賞すると昔の俳人達の気持ちを感じることが少しづつできてくるよ!

素人俳句のように、柔らかな表現で年齢に関係なく感じたことを、楽しく五七五に表現してみて、自分の感性をみがいていってね!!