【花火の俳句 おすすめ40選】すごく上手い!!季語を含んだ有名句&一般俳句作品を紹介!

 

花火の季節と言えば、夏!

 

ところが、花火は俳諧連歌の季語としては「秋」とされているので、どちらの季節として作ればいいのか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

基本的には打ち上げるタイプの花火は「秋の季語」、手で持って遊ぶ花火は「夏の季語」として分類されています。

 

打ち上げ花火を詠む際に夏の風景にしたい場合は、夏を明示する季語を別に入れるといいでしょう。

 

 

今回は、花火の俳句の表現が上手いな有名俳句(15句)おすすめの一般俳句作品(25句)を紹介していきます。

 

リス先生
ぜひ俳句作りの参考にしてみてね!それでは、さっそく見ていこう!

 

 

季語「花火」を使った有名俳句集【15選】

 

ここでは、季語「花火」を使った俳句を俳人ごとに紹介していきます。

 

リス先生
お気に入りの一句を見つけてみてね!

 

【NO.1】与謝蕪村

『 花火せよ 淀のお茶屋の 夕月夜 』

季語:花火(秋)

意味:夕方の夜に淀川のお茶屋から花火を打ち上げたいものだ。

俳句仙人
「せよ」を命令形と読むか「しよう」と動詞と捉えるかは詠み手次第の感性で変わってきます。どちらにしても本人の強い希望だということは伝わってきます。花火はあがらずとも淀の景色に夕月が登っている光景は風情があります。

 

【NO.2】与謝蕪村

『 もの焚いて 花火に遠き かがり舟 』

季語:花火(秋)

意味:何か焚いているかがり舟の遠い向こうに花火が見えている。

俳句仙人
焚いているものをはっきり書かずに詠み手に想像させているところが良いですね。花火が「遠き」ところにも余韻を感じます。

 

【NO.3】河東碧梧桐

『 海の月 花火彩る 美しき 』

季語:花火(秋)

意味:花火を彩るように出ている月が海に映ってなんと美しいことよ。

俳句仙人
花火をさらに彩るように出ていた月と、それが映っている海を「美しき」で強調し、その優美さを讃えるとは素晴らしい表現力です。

 

【NO.4】芥川龍之介

『 秋風に 吹かれて消えぬ 昼花火 』

季語:昼花火(秋)

意味:昼の花火が秋風に吹かれて消えていった。

俳句仙人
昼花火は運動会の開会時に「パンパンパン!」と上がって煙だけが昇っていくアレです。ここでは秋の句として詠んでいます。作者は秋風で消えていく煙を目で追っていたのでしょう。

 

【NO.5】飯田蛇笏

『 花火見や 風情こごみて 舟の妻 』

季語:花火(秋)

意味:舟に乗っている妻が花火を見てとかがんでいる姿に風情を感じる。

俳句仙人
こごみは「屈み」と書きます。かがんで上を見上げる姿は色っぽい浮世絵のようです。

 

【NO.6】正岡子規

『 夕涼み 花火線香の 匂ひ哉 』

季語:花火線香/線香花火(夏)

意味:夕涼みをしているとどこからか線香花火の香りがしてきた。

俳句仙人
夏に外でぼーっと夕涼みをしているとすぐにわかるあの匂いが漂ってきたその風情が良いですね。線香花火ではなく逆にしているのは「線香」の香りを強調したかったのかもしれません。

 

【NO.7】正岡子規

『 暗がりの 天地にひびく 花火哉 』

季語:花火(秋)

意味:夜暗い天地に花火の大きな音が響いている。

俳句仙人
子規は「哉(かな)」を多用していることで有名です。皆さんも詠んだ句を「花火かな」で終わらせれば子規っぽくなるかもしれません。

 

 

【NO.8】日野草城

『 閑けさや 花火消えたる あとの星 』

季語:花火(秋)

意味:賑やかだった花火が消えた後、閑かな空に光っている星たちがある。

俳句仙人
祭りの後の静かさですね。漢字に「閑けさ」を使い「星」を体言止めで表現して静まり方を強調しています。

 

【NO.9】中村汀女

『 早打ちや 花火の空は 艶まさり 』

季語:花火(秋)

意味:次々に打ち上がる早打ちの花火で空が彩られて艶やかだ。

俳句仙人
空一面に早打ちの花火が広がって華やかな様子を「艶まさり」と表現するのが女性らしいですね。

 

【NO.10】中村汀女

『 待ち受けし 花火の空の 響あふ 』

季語:花火(秋)

意味:花火を待ち受けていた空が打ち上がった音に響き合っている。

俳句仙人
「待ち受けし」ていたのは人ではなく「空」。擬人法で花火と空が仲良しの様子が響き「あう」に繋がっているのが秀逸です。

 

【NO.11】小林一茶

『 舟々や 花火の夜にも 花火売 』

季語:花火(秋)

意味:船が川に浮かんでいる。花火が上がっている夜にも花火売りはやってくるのだ。

俳句仙人
作者が生きた江戸時代では、花火は花火売りから買って個人で打ち上げてもらうものが多くありました。花火を見るために船に乗っている人達に花火を売りにくる商人の姿を詠んでいます。

 

【NO.12】夏目漱石

『 化学とは 花火を造る 術ならん 』

季語:花火(秋)

意味:化学とは色とりどりの花火を造る技術なのだ。

俳句仙人
花火の様々な光の色は、物質の燃焼反応によって作られます。そのため作者は化学を、花火を鮮やかにするものだと、どこか茶目っ気を出して宣言している句になっています。

 

【NO.13】長谷川かな女

『 揚花火 二階灯して すぐ消して 』

季語:揚花火(秋)

意味:打ち上げ花火が2階を明るく照らして、すぐ消えていく。

俳句仙人
花火が広がる一瞬だけ明るくなる2階の様子を詠んでいます。暗い2階の窓から花火を眺めている作者の様子が浮かんでくるような句です。

 

【NO.14】星野立子

『 花火上る はじめの音は 静かなり 』

季語:花火(秋)

意味:花火が上っていく最初の音は静かなのだ。

俳句仙人
花火が大きな音を立てるのは炸裂してからです。空に上っていく間は「ヒュー」と表現されるようにとても静かで、その対比を面白がっています。

 

【NO.15】西東三鬼

『 暗く暑く 大群集と 花火待つ 』

季語:花火(秋)

意味:暗く暑い場所で、大群衆と一緒に花火が上がるのを待っている。

俳句仙人
花火大会に赴いた時の句でしょうか。花火のために周りが暗く、夜でも暑い人混みの中で、それでも今か今かと花火が上がるのを待っている様子を詠んでいます。

 

こんな俳句もある!一般おすすめ俳句集【25選】

 

ここからは、一般の方が詠んだオリジナルの俳句集を紹介していきます。

 

リス先生
上手な俳句がたくさんそろっているのでぜひ参考にしてみてね!

 

【No.1】

手花火の ポツリと落ちて 波の音 』

季語:手花火(夏)

意味:手に持った花火(線香花火)の火がポツリと落ちた後は波の音だけになった。

俳句仙人
線香花火をしていた場所を「海」と書かずに悟らせる表現が素晴らしいです。

 

【No.2】

花火待つ 君の睫毛の 長きかな 』

季語:花火(秋)

意味:次の花火が上がるのを待っている君を見ると睫毛の長いことに気づいた。

俳句仙人
この場の主役は花火ではなく「君」。その睫毛の長さに気づけるほど近しい人にしか作れない句です。

 

【No.3】

あれこれと 買い込みて待つ 大花火 』

季語:大花火(秋)

意味:食べ物飲み物をあれこれたくさん買い込んで大花火が始まるのを待っている。

俳句仙人
そうそう!な場面です。あれこれ買いすぎて花火もしばらくしたら飽きて飲み食いの方を楽しんだりするのです。

 

【No.4】

寂しさと 線香花火が 散っていく 』

季語:線香花火(夏)

意味:線香花火が散っていくと同時に寂しさも散っていった気がする。

俳句仙人
線香花火の小さくてなんとなく物悲しい雰囲気を「寂しさ」と表現しています。

 

【No.5】

青春の 一ページをなす 花火かな 』

季語:花火(秋)

意味:花火は誰にとっても青春の一ページに思い出としてあるものだ。

俳句仙人
出ました子規流の「花火かな」。確かに若い頃の花火にまつわる思い出は誰しも持っています。

 

【No.6】

片思い 打ち上げ花火と ともに消え 』

季語:打ち上げ花火(秋)

意味:打ち上げ花火を見に行ったら自分の想っている相手が誰かと一緒にいて失恋しちゃった。

俳句仙人
切ないですね…。でもショックな思いも、大きく打ち上がる綺麗な花火をずっと見て一緒に吹っ切れてほしいです。

 

【No.7】

心臓の 鼓動と花火 響く夜 』

季語:花火(秋)

意味:心臓のドキドキしている鼓動が花火と同じくらい響いている夜だ。

俳句仙人
きっと大きな音でドキドキするくらいときめく相手と一緒に花火を見ているのでしょう。自分にしかわからない感情をうまく表現しています。

 

【No.8】

初めての デートの線香 花火かな 』

季語:線香花火(夏)

意味:初めてデートした時に線香花火をしたことだなぁ。

俳句仙人
これも子規流「花火かな」ですね。線香花火をあえて5と7の間に分かれさせたことでテンポが出て良くなっています。

 

 

【No.9】

花火の輪 僕の周りは 家族の輪 』

季語:花火(秋)

意味:花火の輪が上がっているのを見ている僕の周りには、輪になって見ている家族ばかりだ。

俳句仙人
輪と輪が上にも下にも広がっているのでしょう。幸せな構図です。

 

【No.10】

夏終わる 火薬の薫る 静寂(しじま)かな 』

季語:夏終わる(夏)

意味:花火の後の火薬の香りが漂う静けさに夏の終わりを感じるなぁ。

俳句仙人
「花火」という単語を出さずに花火を表現できているのが素晴らしいです。ちなみに、この俳句の季語は「夏終わる」です。

 

【No.11】

しあわせは 花火のごとく はじけ散る 』

季語:花火(秋)

意味:幸せが花火のようにはじけ散ってしまった。

俳句仙人
悲しい句です。幸せだと思っていたことが花火のように一瞬でダメになってしまったのでしょうか…。

 

【No.12】

大輪の 花火の照りを 満面に 』

季語:花火(秋)

意味:大きな花火の光の照りを満面に受けている。

俳句仙人
「花火の照り」で光を受けた顔が赤々と照らされている様子が目に浮かんできます。

 

【No.13】

目をとじて まだ迫り来る 大花火 』

季語:大花火(秋)

意味:目をとじてもさっきの大花火の映像がまだ迫ってくるようだ。

俳句仙人
わかります!「どーん!」と目の前に迫ってくる空いっぱいに広がる大花火を見た後、しばらくまぶたに焼き付いている経験をうまく表しています。

 

【No.14】

Tシャツに 昨夜の花火の 匂ひけり 』

季語:花火(秋)

意味:朝Tシャツに鼻を近づけると昨夜の花火の匂いが残っていた。

俳句仙人
花火をしたのは昨夜、それを次の日のTシャツ視点で描いているのが上手です。

 

【No.15】

ディズニーより 音聞こえくる 花火の夜 』

季語:花火(秋)

意味:ディズニーランドから花火の音が聞こえてくる夜だ。

俳句仙人
東京ディズニーランドでは毎晩のように花火が上がっているので周辺の方は聞き慣れてしまっている日常の表現かもしれません。

 

【No.16】

人混みと 渋滞苦し 花火かな 』

季語:花火(秋)

意味:花火大会では人の多さと渋滞に困る。

俳句仙人
ワシも本当にいつもこの二つの大変さと花火の魅力を天秤にかけて、行くかどうかを決めます。

 

 

【No.17】

大花火 僕と地球が 震えてる 』

季語:大花火(秋)

意味:夜空いっぱいの大花火の音で僕も震え地球まで震えているようだ。

俳句仙人
地面ではなく「地球」と大きく表現したことで音の大きさも花火の大きさもより伝わってきます。

 

【No.18】

下駄の緒の 指美しき 草花火 』

季語:花火(秋)

意味:草はらでの花火をしている子が履いている下駄から見えている指が綺麗だ。

俳句仙人
視点は花火ではなく、下駄から見える綺麗な足の指に釘付けだったのでしょう。指と花火の美しさをかけた表現が美しくまとまっています。

 

【No.19】

花火果て ライター灯りの 赤さかな 』

季語:花火(秋)

意味:用意していた手花火は全て終わってしまって、残ったライターの灯りだけが赤くなっている。

俳句仙人
たくさん用意していても手花火はあっという間に終わってしまいます。終わった後に焦点を持ってきた素晴らしい作品です。

 

【No.20】

一斉に 引き揚げて行く 花火舟 』

季語:花火舟(秋)

意味:花火が終わると同時に一斉に花火を見ていた舟が引き上げて行く。

俳句仙人
陸で一斉に大混雑と大渋滞ですが、舟は一斉に引き上げてもスムーズに移動できるので風情があります。

 

【No.21】

『 満天の 月を爆せり 大花火 』

季語:大花火(秋)

意味:満天の空に輝く月が爆発したような大きな花火だ。

俳句仙人
月が輝く夜空に、重なるようにして大きな花火が上がった様子を詠んだ句です。作者の視点からはちょうど重なった場所で花火が炸裂したのかもしれません。

 

【No.22】

『 遠花火 あなたと見上げる イリュージョン 』

季語:遠花火(秋)

意味:遠くの花火をあなたと見上げている。まるでイリュージョンのようだ。

俳句仙人
「遠花火」とは遠くで打ち上げられている花火のことで、小さく見えています。不意をつかれたのか、イリュージョンのようだと表現しているのが面白い句です。

 

【No.23】

『 ひとり旅 夜汽車の窓の 遠花火

季語:遠花火(秋)

意味:一人旅をしている。夜の列車の窓から遠くに花火が見えている。

俳句仙人
「夜汽車」を夜の電車と取るか、夜行列車として取るかによって旅情が変わってきます。ふと見た窓の先に遠く花火が打ち上がっている様子がノスタルジックな句です。

 

【No.24】

『 台所で 音だけ聞いてる 花火の夜 』

季語:花火(秋)

意味:台所で音だけ聞いている花火が打ち上げられている夜だよ。

俳句仙人
台所からは窓が見えず、花火の音だけが聞こえているのでしょう。ちょうど夕食の支度や後片付けの時間に上がっているため、音だけを楽しんでいる様子を詠んでいます。

 

【No.25】

『 サプライズ花火 晩ご飯はチン 』

季語:花火(秋)

意味:サプライズで花火をしよう。その代わり晩御飯は電子レンジでチンして済むご飯だ。

俳句仙人
花火をする代わりに夕食は冷凍食品になってしまうよ、と詠んでいるユーモラスな句です。例え「チン」とするご飯でも、サプライズで遊べる花火に喜んでいる様子が伺えます。

 

以上、季語「花火」を使ったおすすめ俳句集でした!

 

 

俳句仙人
有名な句では上級な表現も沢山ありましたが、自分で使えそうなものがあったら積極的に使ってみてください。

リス先生
自分が体験した、もしくは空想したことでもいいから、ぜひ花火の俳句を作ってみてね!

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