【冬の俳句 おすすめ30選】小学生向け!!冬の季語を使った俳句例(一覧)を紹介!

 

さまざまな景色を17音という短い文で表現する「俳句」。

 

俳句は日本に古くから伝わる文化の一つとして、授業で習ったり宿題で出たりすることも多いですよね。

 

しかし、いざ俳句を作ろうと思っても「5・7・5の中にどんな言葉を使って表現したらいいのかわからない…」「どの俳句を参考にして書けばいいのかわからない…」という方も多いと思います。

 

そこで今回は、小学生の見本に最適な冬のおすすめ俳句(有名俳人の名句+小学生俳句作品)を紹介していきます。

 

 

リス先生
それでは、さっそく見ていこう!

 

俳句に冬らしさを出す!冬の季語を知ろう

 

まず、俳句を書く時に欠かせないルールがあります。

 

それは「5・7・5の17音にする」「季語(きご)を使う」の2つです。

 

「5・7・5の17音にする」というのはなんとなくわかっても「季語を使う」の「季語」とはどんなものかわからない方は多いのではないでしょうか?

 

「季語」とは、春夏秋冬という季節がある中でそれぞれその季節らしい言葉のことを言います。

 

例えば、みなさん冬と聞けば何を思い浮かべますか?

 

「雪」や「クリスマス」「お正月」「バレンタイン」と言ったものなど、沢山出てくると思います。こう言った季節に関連する言葉たちのことを「季語」と言います。

 

リス先生
冬の季語には他にも以下のようなものがあるよ!

 

冬の季語

 

冬の日 / 冬の朝 / 冬の暮 / 短日 / 冬の夜 / 冷し / 寒し / 冬晴れ / 冬の空 / 冬の雲 / 冬の月 / 冬の星 / オリオン / 冬の風 / 寒波 / 北風 / 空風 / 冬の雨 / 霜 / 冬の雷 / 冬の虹 / 冬夕焼 / 冬の山 / 冬景色 / 冬の水 / 冬の泉 / 冬の川 / 冬の海 / 冬服 / 冬着 / 冬シャツ / セーター / ジャケット / 外套 / コート / 冬羽織 / 皮羽織 / 毛布 / 膝掛 / ちゃんちゃんこ / ねんねこ / 重ね着 / 着ぶくれ / 毛皮 / もんぺ / 頭巾 / 冬帽子 / 防寒帽 / マスク / ショール / マフラー / 手袋 / 雪下駄 / 毛糸編む / 納豆 / 塩鮭 / 雑炊 / 今川焼 / 玉子酒 / 生姜湯 / 寄鍋 / おでん / 湯豆腐 / 隙間風 / 障子 / 暖炉 / 暖房 / ストーブ / 石炭 / こたつ / 焚火 / 火の番 / 火事 / 消防車 / 竹馬 / サッカー / ラグビー / 湯ざめ / 風邪 / 咳 / 手足荒る / 日向ぼっこ / 冬眠 / 熊 / 冬の鹿 / 狐 / 狸 / 狼 / 兎 / 鶴 / 鯨 / ずわい蟹 / 牡蠣 / 落ち葉 / 冬苺 / 白菜 / 芽キャベツ / 葱 / 大根 / 人参 / セロリ / ブロッコリーなどなど

 

 

冬の季語を使った有名俳句集【15選】

冬, 霜, 雪, 植物

 

冬の季語をいくつか紹介したところで、ここからはさっそく有名な冬の俳句を紹介していきます。

 

リス先生
もしかしたら教科書で見たことがある俳句もあるかもしれないよ!
お気に入りの一句を見つけてみてね!

 

俳句仙人
雪が降ったのに風邪を引いて外に出られないときの気持ちを表した句です。とても共感できます。

 

俳句仙人
私も子供が雪を食べようと口を上に向けているところをたまに見かけます。ふわふわな雪は甘くて美味しそうです。

 

俳句仙人
病気になってしまった時は遊べないので暇で暇で仕方ないですね。なぞなぞ遊びが何時間続いたのか気になります。

 

【NO.4】夏目漱石

『 凩(こがらし)や 海に夕日を 吹き落す 』

季語:凩(冬)※こがらしとは、秋のおわりから冬のはじめにかけて吹く強い北風のこと

意味:葉っぱなどをなんでも吹き飛ばしてしまうこがらしは、夕日を吹き落としています。

俳句仙人
冷たく風の力が強いこがらしが夕方に吹いてまるで夕日を落としているように感じたのでしょう。絵本のような可愛らしくも美しい情景浮かんできます。

 

俳句仙人
たきびは暖かく安心感があり、ずっと見ていたくなりますね。

 

【NO.6】松尾芭蕉

『 いざ子ども はしりありかん たまあられ 』

季語:たまあられ(冬)※たまあられとは、雲中の水分が白色の小粒状の氷へ変わって降るもの

意味:子どもたちよ、走り回ろう。あられが降ってきた。

俳句仙人
あられが降るのはもうすぐ雪が降る合図でもあります。そんな寒さなんか吹き飛ばすくらいに子どもたちには走って欲しいものです。

 

【NO.7】与謝蕪村

『 化けさ(そ)うな かさかす寺の しぐれかな 』

季語:しぐれ(冬)※しぐれとは、秋の末から冬の初めごろに、降ったりやんだりする小雨のこと

意味:しぐれが降ってきて、雨宿りをした寺からかしてもらったかさは、さしても濡れてしまいそうなほど古い傘だった。

俳句仙人
突然降ったりやんだりするしぐれは、本当にびっくりしますね。寺はかさが古くなっても使い続けて物を大切にしているのが分かります。

 

【NO.8】井原西鶴

『 大晦日 定めなき世の さだめかな 』

季語:大晦日(暮)

意味:今日は大晦日で、何が起こるか決まっていない世の中だが、一年の終わりである大晦日は決まりどおりきちんときた。

俳句仙人
世の中はどんどん進んでいて何が起こるかわからない中、大晦日だけはきちんと毎年きます。当たり前のことを感謝する…そんな一句です。

 

俳句仙人
ゲームを買ってもらった時、早く家へ持ち帰ってやりたくてワクワクしている時みたいです。楽しいことはなんでもやる前が一番ワクワクしますよね。

 

【NO.10】小林一茶

『 ともかくも あなた任せの としの暮 』

季語:年の暮(暮)

意味:とにかくあみだ様のはからいに任せて、年の暮れを迎えましょう。

(※あみだ様とは、あみだにょらい。西方(さいほう)ごくらくじょうどに住み、一切の人々を救うという誓いを立てている仏。これを念じ、その名を唱えれば極楽浄土に生まれるという)

俳句仙人
忙しくなる一年の終わりもあれやこれやと考えず、仏様の考え通りにまったり過ごすことも大事です。

 

俳句仙人
松尾芭蕉の絶筆の句です。病床で作られた最後の俳句ですが、芭蕉自身はまだ旅を続けるつもりだったため、推敲した様子が残っています。

俳句仙人
木枯らしを詠んだ句で有名な一句です。木枯らしの音もかなりのものですが、海の轟音で風の音がかき消されているところに「果て」を見た句です。

俳句仙人
この句は一人で試験勉強をしている夜中に詠まれた句です。当時は火鉢など炭を使う暖房器具しかなかったため、白くなった炭をよけて新しい炭を継ぎ足しています。

俳句仙人
「真っ白い」と表現されているのは、紙の白さのほかに雪の暗示かもしれません。春が来てさまざまな色で彩られる日を待ち続けています。

俳句仙人
湯豆腐は手軽に調理できる冬の代表的な料理です。この句では湯豆腐そのものよりも立ち上る湯気を命の果てと表現しているところが叙情的な句です。

小学生向け!冬のオススメ俳句作品集【15選】

人形図, 数字, 木製の数字, おかしい, かわいい, 雪, 冬, 冷, そりに乗る, クリスマス

 

ここまでは、冬の俳句の中でも特に有名な俳句を紹介してきました。

 

「やっぱり俳句はむずかしいなあ…」「こんなに上手に俳句を詠めるのかな…」と思った方も多いと思います。

 

しかし、不安にならなくても大丈夫!ここからは実際に小学生が詠んだ俳句作品を紹介していきます。

 

リス先生
上手な俳句作品がたくさん揃っているよ!ぜひ俳句作りの参考にしてみてね!

 

【No.1】

冬が来て 日の出が遅れ 寝坊する 』

季語:冬(冬)

意味:冬が来た。いつも起きている時間では明るいはずなのに日の出が遅れ、真っ暗だったせいで自分も寝坊をしてしまった。

俳句仙人
日が短くなる冬…。通学している時間はまだ暗かったりして思わず寝坊してしまう作者の気持ちに共感します。

 

【No.2】

冬の星 私といっしょに 散歩する 』

季語:冬の星(冬)

意味:冬の星がまるで私と一緒に散歩しているようについてくる。

俳句仙人
冬に見る星は空気が澄んでいるからか、とても綺麗に見えてよく見ながら歩くと、どこかついてきているように見える。そんな様子を歌った句でとても綺麗です。

 

【No.3】

白い雪 星の光と 遊んでる 』

季語:雪(冬)

意味:白い雪が上から降ってきている。空を見上げると星の光と遊んでいるように見える。

俳句仙人
白い雪がひらひらと降ってきている様子を星の空と一緒に詠むことによって美しい句に仕上がっています。とても素晴らしい一句です。

 

【No.4】

雪女 たまにはこたつ いかがです 』

季語:雪女(冬)

意味:雪を降らせると言われている雪女もたまにはこたつであったまってはいかがでしょうか?

俳句仙人
雪を降らせると言われている雪女ですら、寒い時は寒いのかもしれません。そんな雪女にこたつを進める作者の優しさと想像力にほっこりします。

 

【No.5】

転がって 大人になるぞ 雪だるま 』

季語:雪だるま(冬)

意味:転がして雪玉を大人ぐらいの大きさにして、雪だるまを作ろうとしている。

俳句仙人
転がせば転がすほど大きくなる雪だるま。「大人になるぞ」と意気込んで作っている姿に、作者の一生懸命さが伝わってきます。

 

【No.6】

書き初めで 一文字一文字 深呼吸 』

季語:書き初め(新年)

意味:年初めに行う書き初めを失敗しないように一文字書くたびに深呼吸している。

俳句仙人
書き初めを書く時の緊張感が「一文字一文字 深呼吸」で伝わってきます。

 

【No.7】

冬の空 ダイヤモンドの プレゼント 』

季語:冬の空(冬)

意味:冬の空からダイヤモンドのように輝いている雪がプレゼントされた。

俳句仙人
雪をダイヤモンドに例えて詠んでいて、雪の綺麗さを美しく表現できています。とても素敵な句です。

 

【No.8】

雪ふれと てるてるぼうず 逆につり 』

季語:雪(冬)

意味:雪がふりますようにと晴れを願うてるてるぼうずを逆につって降るようにお願いしている。

俳句仙人
晴れるようにつるてるてるぼうずを逆につると言う発想に驚きました。確かに晴れるの反対の意味になるので雨や雪が降ることになります。とても面白い句です。

 

【No.9】

寒い中 子育てをする 桜の木 』

季語:寒い(冬)

意味:寒い気温の中、桜の木は芽をつけて一生懸命育てています。

俳句仙人
冬になると芽がつきだす桜の木、それを「子育て」と表現している作者の思いがとても微笑ましいですね。

 

【No.10】

冬の朝 車につららの あごひげだ 』

季語:冬の朝(冬)

意味:冬の朝、車の下につららをつけていてあごひげのように見える。

俳句仙人
こどもの頃に車のライトとナンバーが顔に見えていたのを思い出しました。そこにつららがつくと確かにあごひげがあるように見えますね。素晴らしい句です。

 

【No.11】

『 老犬は ストーブ背負い 尾を焦がす 』

季語:ストーブ(冬)

意味:老犬がストーブを背負っているように座っているが、尾が焦げている。

俳句仙人
たまに起きる事故ですが、しっぽがストーブに近すぎて少し焦げてしまっている様子を詠んでいます。あわてて老犬を安全なところに運ぶ家族が見えるようです。

【No.12】

『 降誕祭 幾つになっても 菓子嬉し 』

季語:降誕祭(冬)

意味:降誕祭はいくつになってもブーツに入ったお菓子が嬉しい。

俳句仙人
降誕祭とはクリスマスのことです。クリスマスの時期にはブーツの形の入れ物にお菓子が詰め合わせになっているものが売られますが、いくつになってもワクワクするものです。

【No.13】

『 しばらくは 柚子湯に一人 とっぷりと 』

季語:柚子湯(冬)

意味:しばらくは柚子湯に一人とっぷりと入ろう。

俳句仙人
学校や仕事帰りでしょうか、ゆったりと柚子湯に入る様子を詠んでいます。「とっぷり」という言葉は日が暮れること、湯に浸かることの2つの意味があるので、夕暮れと掛かっているのかもしれません。

【No.14】

『 初雪や 他人行儀の 通学路 』

季語:初雪(冬)

意味:初雪が降ったなぁ。他人行儀のような通学路だ。

俳句仙人
初雪によって白く彩られた通学路が、まるで他人行儀に見えたという面白い句です。通い慣れたはずの通学路が全く違う風景に見えている様子です。

【No.15】

『 オリオン座 友と探した 帰り道

季語:オリオン座(冬)

意味:オリオン座を友人と探した帰り道だ。

俳句仙人
オリオン座は冬の夜になると見つけやすい位置に登ってきます。案外大きいので、友達とあれこれ指さしながら帰り道を歩いている様子が浮かぶ句です。

 

以上、小学生向けの冬のオススメ俳句集でした!

 

 

俳句仙人
冬は雪が降ったり、正月が来てお年玉をもらったりと楽しいことが多い季節ですね。俳句は今回紹介したように身近なもので簡単にできます。ぜひこの機会にあなたも一句詠んでみてください。

リス先生
難しく考えずに冬休みの日記や友達と作って交換したりするのも楽しいと思うよ!ぜひ、みんなと一緒に俳句を作ってみてね!

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