
5・7・5で作られる俳句は、世界で最も短い文と言われています。
最近では学校で習ったり、宿題で出たりしますよね。
娘の夏休みの宿題、丸付け頼まれて見てたら~国語で夏の季語を使った俳句をと。
娘よ、ナイスです(笑) pic.twitter.com/K0ytnFGp9Q
— ✯ゆき✯⚽No.4 (@rockaniyuki1705) August 28, 2013
しかし、いざ俳句を書こうと思っても、どんなものを参考にしたらいいのかわからない人も多いと思います。
そこで今回は、小学生の参考になるような夏の季語を用いた俳句の例をいくつか紹介していきます。
俳句に夏らしさを出す!夏の季語を知ろう
皆さん季語という言葉は聞いたことありますか?
日本には春・夏・秋・冬、4つの季節「四季」があり、その四つの季節にはそれぞれ特徴があり、その季節らしいものが存在します。
その季節らしいものを表した言葉のことを「季語」と言います。
今回は夏の俳句がテーマなので夏の季語を紹介したいと思います。
皆さんが夏になると「海」「夏休み」「アイスクリーム」といった言葉たちをよく聞くと思います。
こういう言葉が主に季語と呼ばれるものたちですが、他にも以下のようなたくさんあります。
夏の季語【一覧】
暑き日/暑し/涼し/夏/夏の日/夏の夕/夏の夜/雷/夏の雨/夏の霧/夏の雲/入道雲/夏の空/夏の月/夏の星/夕立/清水/滝/夏の海/川/湖/夏の水/山/アイスクリーム/アイスコーヒー/アイスティー/汗/扇/夏服/日傘/冷奴/氷菓/ビール/風鈴/ラムネ/水遊び/祭/向日葵/麦藁/夕凪/サングラス/プール/キャンプ/海水浴/冷房/蝉/メロン/茄子/昆布/パイナップル/滝浴び/夏休み/梅酒/梅干/夕焼け/梅雨/梅雨明/蛍/牛蛙/五月雨/海月/てんとう虫/バンガロー/サイダー/襟シャツ/草刈/ハエ/蜘蛛/玉ねぎ/初夏/夏至/秋近し/暑中見舞/
夏の季語を使った有名俳句集10選
それではさっそく、小学生におすすめの夏の季語を使った有名な俳句を紹介していきたいと思います。
【NO.1】松尾芭蕉
『 さみだれを あつめてはやし もがみ川 』
季語:さみだれ(五月雨)
意味:降り続く五月雨が集まって最上川の流れが早くなっている。
【NO.2】松尾芭蕉
『 のどかさや 岩にしみ入る せみの声 』
季語:せみ
意味:静かな岩山には、せみの鳴く声だけが高く響いてる。その声は岩々にしみこんでいくようで、静けさを際立たせています。
【NO.3】正岡子規
『 なつあらし きじょうの白紙 とびつくす 』
季語:なつあらし(夏嵐)
意味:夏の日に、窓を開けていると突然激しい風が吹き、机の上にあった白い紙が全部飛んでいってしまいました。
【NO.4】西東三鬼
『 暗く暑く だいぐんしゅうと 花火まつ 』
季語:花火
意味:蒸し暑い夏の夜、大勢の見物人と共に、暗い夏の夜空へ花火が打ち上げられるのを今か今かと待っています。
【NO.5】西東三鬼
『 さんじゅつの 少年しのび 泣けり夏 』
季語:夏
意味:暑い夏のある日、家のどこからか少年の泣く声が聞こえてきた。算数が分からず、隠れて泣いているのだ。
【NO.6】山口誓子
『 さじなめて わらべたのしも 夏氷 』
季語:夏氷
意味:暑い夏の日、子供たちが丁寧にスプーンをなめながら、かき氷を味わいながら食べています。
【NO.7】芥川龍之介
『 あおがえる おのれもペンキ ぬりたてか 』
季語:青蛙
意味:テカテカに光った青がえるがまるで、ペンキで塗られたばかりのように見えます。自分もこのカエルと同じで、ペンキを塗られたばかりの上辺だけで中身のない人間だ。
【NO.8】高浜虚子
『 夏のちょう 日かげ日なたと 飛びにけり 』
季語:夏のちょう
意味:夏の日に一匹のちょうが、日かげと日なたを交互に入りながら、ひらひらと飛んでいる。
【NO.9】鈴木真砂女
『 くづるるが 波の言葉よ 夏来る 』
季語:夏
意味:寄せては消える波の音に聞き入り、夏の季節がくるのを感じています。
【NO.10】稲畑汀子
『 こんとしろ わが好む色 夏きたる 』
季語:夏
意味:白と紺色のシンプルな夏衣が好きで、紺と白の服装が出回る夏が来るのだなぁ。
こんな俳句もある!オリジナル俳句集10選
有名な俳句をいくつか紹介しました。
しかし、俳句には有名な俳句以外にも素人が作ったオリジナルの俳句があります。
今回は、そんなオリジナルの俳句もいくつか紹介します。
【No.1】便り待つ ポストの屋根に あまがえる
季語:あまがえる
意味:ポストの屋根にいるあまがえるがまるで便りを待っているように見える。
【No.2】教室の 中までひびく せみの声
季語:せみ
意味:せみの声が教室の中まで響いてきている。
【No.3】日焼けして どっちがかげか 分からない
季語:日焼け
意味:日焼けをしてしまい、どっちが影かわからないくらいあまりにも黒く焼けてしまった。
【No.4】平泳ぎ わり算よりも むずかしい
季語:平泳ぎ
意味:平泳ぎの泳ぎ方は苦手な割り算よりも難しいことだ。
【No.5】自転車で ころんで見つけた かたつむり
季語:かたつむり
意味:自転車で転んでしまった。その時にゆっくり進んでいるカタツムリを見つけた。
【No.6】夏のせみ かなしい声が まじってる
季語:夏のセミ
意味:せみは成虫になって一週間で命がおわってしまう。それを悲しんでいるような泣き声にも聞こえる。
【No.7】花がらの 少しきつめの ゆかただよ
季語:ゆかた
意味:少しきつめに帯を結んだ花柄のゆかただよ。
【No.8】兄ちゃんも ぼくもずぶぬれ 水でっぽう
季語:水でっぽう
意味:夏の暑い日に兄弟で水でっぽうを使ってずぶぬれになるまで遊んでいる。
【No.9】運動会 ぼくのくつにも おまじない
季語:運動会
意味:運動会が晴れるかどうか僕の靴を飛ばしておまじないをしているよ。
【No.10】サングラス あやしそうだよ パパのかお
季語:サングラス
意味:サングラスをつけているお父さんの顔はどこか悪者みたいで怪しそう。
以上、夏の季語を使った俳句集20選をご紹介しました!