【初夏の俳句 おすすめ22選】中学・高校生向け!!季語を含んだ有名俳句作品集を紹介!

 

今回は、中学・高校生向けにおすすめの初夏の俳句集をご紹介していきます。

 

ご紹介する俳句の中には、たくさんの人が知っている有名な句や個人的なおすすめの俳句もありますので、この機会にぜひ俳句にふれて楽しんでみてくださいね!

 

この記事を読み終わるころには、あなただけのお気に入りの一句が見つかるかもしれません。

 

リス先生
それでは、さっそく見ていこう!

 

「初夏」って何月?どんな季節?

 

みなさんは、『初夏』という言葉を知っていますか?

 

『初夏』は、現在の暦(こよみ)では、5月の初旬から6月の初旬のことを言います。

 

そもそも日本では、1年を24の季節に分けるという、【二十四節気(にじゅうしせっき)】という考え方があります。

 

なんじゃそれ?と思うかもしれないのですが、少し想像してみてください。

 

たとえば、暑くて長い夏の季節にも、夏休みの前の暑さと夏休みが終わる頃の暑さって、なんだか少し違うと思いませんか?

 

夏休みの前も、夏休みの終わりも、大きく分ければ同じ『夏』なのに、外の暑さだけではなく、聞こえてくるセミの声や雨が降る量など、少しずつ違いますよね。

 

【二十四節気】の中では、夏という季節は3つ「」に分かれており、3つのうちでいちばん最初の季節が、『初夏』になります。

 

リス先生
初夏は、桜が散って緑の葉をつける頃。新学期にも少しずつ慣れてきて、ゴールデンウィークがあったり、さわやかな風に少し早い夏の訪れを感じたりするような季節だね!

 

俳句に初夏らしさを出す!初夏の季語を知ろう

 

みなさんは、そんな『初夏』の俳句を詠もうとするとき、どんな言葉を思い浮かべますか?

 

俳句には必ず、季節を表す言葉「季語」を盛り込まなくてはなりません。

 

春夏秋冬それぞれの季節によって、決まった【季語】があります。

 

リス先生
ここでは、『初夏の季語』をたくさん紹介していくので、ぜひチェックしてね!

 

初夏の季語

 

【時候】四季折々の気候・お天気のこと

卯月/五月/小満(しょうまん)/初夏/清和(せいわ)/夏残し/夏の朝/夏めく/薄暑(はくしょ)/麦の秋/立夏/若夏(わかなつ)

 

【天文】天体におこる、さまざまな事象のこと

卯月曇/卯の花腐し/筍(たけのこ)流し/茅花(かやはな)流し/迎へ梅雨/麦の秋風など

 

【地理】

青葉湖/卯波/代田 など

 

【生活】

新茶/新麦/セル/筍飯/ダービー/端午/麦飯/麦わら/武者人形/メーデー/矢車/鯉幟(こいのぼり) など

 

【動物】

蜘蛛(くも)の囲い/早苗蜻蛉(さなえかげろう)/鹿の袋角/巣立ち鳥/初鰹(はつかつお)/松蝉 など

 

【植物】

アカシアの花/あやめ/苺/卯の花/瓜の花/カーネーション/烏麦(からすむぎ)/蒟蒻(こんにゃく)の花/バナナ/茉莉花(ジャスミンのこと)/マーガレット/若葉 など

 

ここにあげたのはほんの一部ですが、『初夏』には本当にたくさんの季語があるのですね!

 

リス先生
このほかにも、『初夏』には数えきれないほどの季語があるよ!もっと知りたいという方はぜひ、調べてみてね♪

 

中学・高校生向け!!有名な初夏の俳句集【12選】

「ac 写真 初夏」の画像検索結果

 

それではここで、中学生・高校生のみなさんにおすすめの有名俳句集12選をご紹介します。

 

【NO.1】日野草城

『 朝の雨 あらくて 夏に入りにけり 』

季語:夏

俳句仙人
日野草城(ひの・そうじょう)は東京都出身の俳人じゃ。朝に降った雨が今までの季節とは違ってきたというところに、夏の始まりを感じている素敵な句じゃ。

 

【NO.2】日野草城

『 夏立ちぬ いつもそよげる 樹の若葉 』

季語:若葉

俳句仙人
こちらも日野草城の詠んだ句じゃ。気持ちよさそうにそよいでいる若葉たちから、夏がそろそろ始まるんだという気配を、感じ取ったような一句じゃのう。たくさんの葉っぱたちが語りかけてくるような感覚を味わってみるのじゃ。

 

【NO.3】松尾芭蕉

『 暫時(しばらく)は 滝に籠(こも)るや 夏()の初 』

季語:夏

意味:『裏見の滝』を見物しながら、まるでその夏行に入ったような気になった。そういえばそろそろ、夏行が始まる季節だなぁ

(※夏(げ)とは、夏行(げぎょう)のことで、夏の初め頃から90日間、水垢離(みずごり)などをする僧の修行のこと)

俳句仙人
こちらの句は、松尾芭蕉が「おくのほそ道」の中で詠んだ句じゃ。裏見の滝というのは、栃木県の那須にある有名な滝のこと。滝の激しい水音が、なんともすずやかな気持ちにさせてくれる素敵な一句じゃのう。

 

【NO.4】富田木歩

『 たまさかは 夜の街見たし 夏初め 』

季語:夏初め

意味:あたたかい十一月もすぎてしまった。

俳句仙人
富田木歩(とみた・もっぽ)は、東京都出身の俳人じゃ。誕生した翌年、高熱のため両足がマヒしてしまい、生涯歩けなくなってしまったそうじゃ…。俳号(俳人としての別名のこと。たいていは本名とは別の名前をつけました)の木歩は、彼が歩きたい一心で自分で作った木の足に由来するそうじゃ。初夏の夜の街は、きっとすごしやすく、にぎわっていたと思うが、木歩の生い立ちを考えるとこの句は少し切ないのう。

 

【NO.5】泉 鏡花

『 わが恋は 人とる沼の 花菖蒲(はなあやめ)

季語:菖蒲

俳句仙人
この俳句は、花菖蒲を「はなしょうぶ」ではなく、「はなあやめ」と読ませるところがポイントじゃ。道ならぬ恋(=世間的に許されない恋)を詠んだ句ですので、「あやまち」という意味に「あやめ」をかけている、と言われておるぞ。泉鏡花は明治時代の文豪で、俳句の他にもたくさんの恋のお話を書いているのじゃ。大人になってからこの句を読んでみると、より深い味わいを感じられるかもしれんのう。

 

【NO.6】稲畑汀子

『 三日ほど 主婦を忘れて 初夏の旅 』

季語:初夏

俳句仙人
みんなはお母さんにこの俳句を聞かせてみるのじゃ。きっと、「いいなあ~!」と羨ましがるはずじゃ()稲畑汀子(いなはた・ていこ)さんは、現在もご存命の俳人。なんと御年88歳。すごいぞ。俳人・高浜虚子のお孫さんで、現在は伝統日本俳句協会の会長を務めていらっしゃるのじゃ。

 

【NO.7】原石鼎

『 初夏や 蝶に眼やれば 近き山 』

季語:初夏

意味:しばらく蝶々を目で追っているうちに視界から蝶が消えた。そこには山がせまっていた。この間まで枯れ木山であったのに、今日はもう新緑に染まった山である。山の緑は、日一日と濃くなっていくであろう。

俳句仙人
原石鼎(はら・せきてい)は、高浜虚子に師事した俳人じゃ。大きな山と小さな蝶。カラフルな蝶と緑一色の山という対比がとてもすてきな一句になっておる。

 

【NO.8】中村汀女

『 樫若葉(かしわかば) 夏はじめての 雲が湧き 』

季語:若葉、夏

俳句仙人
中村汀女(なかむら・ていじょ)は、昭和を代表する女流俳人のひとりじゃ。まさに初夏らしい一句と言っても過言ではないぞ。女性らしい優しさと、これから夏に向かう力強さが組み合わさった一句になっておるぞ。

 

【NO.9】山口誓子

『 歳時記を 愛して夏に 入りけり 』

季語:夏

(※歳時記(さいじき)は、俳句の季語を集めて分類し、それぞれに解説や例句をつけた書物のこと)

俳句仙人
若葉が色づき、夏が近づく中で、自分の好きなものに時間をかけて向き合おう、という思いがしっかり伝わってくるぞ。『初夏』と言えば、新学期も少し落ち着いてくる。学生のみんなも何か新しいことや、好きなことに打ち込めるのではないじゃろうか。

 

【NO.10】飯田蛇笏

『 さきがけて 初夏の山草 花は黄に 』

季語:初夏

俳句仙人
飯田蛇笏(いいだ・だこつ)は、山梨県出身。緑色に染まった夏草と、黄色く咲いた花の色の対比がとても美しい一句になっておるのう。草の匂い、花の匂いまでしてきそうじゃ。

 

【NO.11】高浜虚子

『 一様に 筍さげし 土産かな 』

季語:筍

俳句仙人
虚子がこの光景を見たのは、どこかの停留所じゃろうか?それとも駅で、たくさんの人がお土産に筍を持っているのを見たのじゃろうか?あるいは、家の近所で、どこかに出かけるらしい家族連れが、お土産に筍を持っているのを見たのじゃろうか?色々と想像が膨らんで、楽しくなってくるのう。

 

【NO.12】原石鼎

『 初夏の 三日月金や 雲の中 』

季語:初夏

俳句仙人
最後の句はふたたび原石鼎の句。原石鼎は、絵を描くのも得意だったそうじゃ。俳句の中にも、彼のするどい「色へのこだわり」がにじみ出ているような気がするのう。初夏の夜。雲に覆われている三日月を想像してみてみるのじゃ。とても美しいじゃろ?

 

素人でもうまい俳句が作れる!初夏のオリジナル俳句集【10選】

 

ここまでは、『初夏』の俳句の中でも有名な句をみなさんにご紹介しました。

 

「うーん、やっぱり俳句って難しいかも?」「自分にも詠めるのかな?」と不安になった方もいるのではないでしょうか。

 

大丈夫です!!世の中には、いろんな種類の俳句があるんですよ♪

 

ここからは、色々な人が詠んだオリジナルの俳句をご紹介します。

 

リス先生
クスッと笑えるもの、とても共感できるものもあるよ!それではみていこう!

 

【No.1】手のひらに 初夏の香りと 観覧車

季語:初夏

意味:僕は友人を笑わせようと、目の錯覚を利用して、観覧車を自分の手の上にのせているように見せました。友人はクスリと笑いながら、まぶしそうに僕の手の上の観覧車を眺めていました。

俳句仙人
初夏の柔らかい光と、友人の微笑みがとてもやさしい一句になっておるのう。

 

【No.2】新緑の 映えてガラスの 丸の内

季語:新緑

意味:発展著しい丸の内には、立派な街路樹が植えられ、よく手入れされている。ガラス張りの高層ビルの窓には、新緑がよく映える

俳句仙人
都会の風景が俳句になるという、とてもおしゃれな一句じゃ。

 

【No.3】手を休め 駄菓子頬張る ちまき味

季語:ちまき

俳句仙人
ちまきとは、端午の節句に食べるお菓子のこと。もち米を植物の葉で包んだものじゃ。初夏の季語じゃのう。

 

【No.4】図書館車 新緑の中 やって来る

季語:新緑

意味:図書館の設置が難しいような過疎地にやって来るのが、移動図書館。へんぴな場所と一言で片づけるのではなく、自然豊かな人間らしい生活ができる場所と考えたい。

俳句仙人
とてもきれいな一句じゃ。都会だけがいいというわけではないんじゃろうなぁ。

 

【No.5】初夏の城 箱根を望む 眺め良し

季語:初夏

意味:小田原ラスカ屋上庭園へ上り、小田原城を眺め、箱根を眺めた。とても眺めのいいところだ。

俳句仙人
旅先で俳句を詠むのも、とても楽しそうじゃ。

 

【No.6】野良猫も 乾く暇なし 梅雨の入り

季語:梅雨の入り

意味:普段はきっと軒下辺りにでも身をひそめているのでしょうが、外を歩けば雨に濡れてしまう野良猫に同情してしまいます。

俳句仙人
梅雨の入りも『初夏』の季語じゃ。ぽつんと雨に濡れる野良猫が目に浮かんでくるぞ。

 

【No.7】風薫る バトミントンの 羽は屋根

季語:風薫る

意味:風に乗ったのか勢い余ったのかバトミントンの羽が屋根に乗ってしまった。外遊びが気持ちのよい季節だ。

俳句仙人
すごしやすい初夏の風景を切り取ったような一句じゃ。

 

【No.8】薫風や 赤い如雨露(じょうろ)の 跳ね回る

季語:薫風

意味:水遊びが楽しい時期。如雨露(じょうろ)を持って走り回る子供の姿は活き活きとしている。

俳句仙人
水遊びのすずしさと、如雨露の赤色がいい対比になっておるぞ。

 

【No.9】(こころざし) 工学にあり 柏餅

季語:柏餅

意味:自分の決めた進路を目指してゆるがない。そんな若い志がすがすがしく、応援したくなる。

俳句仙人
子を思う親の気持ちを込めた一句じゃ。

 

【No.10】ビル街の 蟻(あり)と暮しを 語り合ふ

季語:蟻

意味:都会のビル街にも蟻が這う。蟻にとって、人間にとってのビル街とはいかなるものか。

俳句仙人
人間と蟻(あり)との対比が面白い一句じゃ。人とは違った視点がまた良いのう。

 

さいごに

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は、中学生・高校生のみなさんに向けて『初夏』の俳句について紹介しました。

 

本格的な夏に向かって、植物も動物も、そして人間も、力強く成長していく季節『初夏』。

 

さわやかな風や葉っぱたちに心地よさを感じながら、ぜひ、あなただけの一句を見つけてくださいね。

 

俳句仙人
みんなも初夏の俳句を見て日常に彩りを添えてみるのじゃ。みんなのお気に入りの俳句にも出会えるはずじゃよ。

リス先生
みなさんの何気ない日常が俳句を通して素敵なものに変わると良いね!
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