【冬の有名俳句 40選】冬を感じる句はコレ!!冬の季語を含むおすすめ俳句集【一覧】

 

冬は寒さや雪などを詠むほかに、温かい食べ物や冬が旬の食べ物などが季語として詠まれます。

 

また、冬の季語には年の暮れや正月を含むため、年の瀬の寂しさと元旦の華やかさなど様々な句が詠まれているのが特徴です。

 

今回は「冬の季語」を含む有名オススメ俳句を40句紹介していきます。

 

 

リス先生
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冬の季語とは?

 

俳句には、季節を表す「季語(きご)」を入れて詠むという決まりがあります。

 

冬の季語は、旧暦で10月から12月、現在の暦では11月から2月の初め頃のものを指します。

 

冬の季語には、次のようなものが挙げられます。

 

【冬の季語】

冬・凍る・寒し・冷たし・雪・氷・霰・オリオン・霜・寒月・北風・枯野・霜柱・山眠る・熱燗・おでん・懐炉・風邪・コート・炭・雑炊・ストーブ・蕎麦湯・冬籠・湯豆腐・鶴・河豚・ハヤブサ・鷹・ウサギ・鳰・鴨・牡蠣・大根・冬木立・南天の実・セロリ・枯木・小春・立冬・時雨・初氷・大根引・神の旅・七五三・落葉・大寒・柚子湯・冬至・春近し・寒梅・雪見・節分・水仙・年の暮れ・元日・初日・七種

リス先生
冬の季語には、年の暮れやお正月など【暮/新年】として季語の分類が設定されているものもあるよ!
七五三や節分も冬の季語になることに注意しよう。

冬のおすすめ有名俳句【前編20句】

 

【NO.1】松尾芭蕉

『 いざさらば 雪見にころぶ 所まで 』

季語:雪見(冬)

意味:さあ降り出した雪を見に行きましょう。うっかり転んでしまっても一興、転んでしまう場所まで。

俳句仙人
句会の最中に雪が降り出したときの一句です。初稿は「いざ行かむ」となっていて、勢いのある句になっていましたが、決定稿では「それではお暇します」といった意味合いに変化しています。

【NO.2】松尾芭蕉

『 あら何ともなや 昨日は過ぎて 河豚汁(ふくとじる) 』

季語:河豚汁(冬)

意味:ああ何ともなかったようだ。河豚汁を食べた昨日は朝になって過ぎていった。

俳句仙人
作者は河豚好きで知られていました。河豚は現在でも中毒を起こすことがある食材のため、無事に朝を迎えられたことにほっとしているユーモアのあふれる句です。

【NO.3】松尾芭蕉

『 人々を しぐれよやどは 寒くとも 』

季語:しぐれ(冬)

意味:句会の会場が寒くなろうとも、皆とともに時雨を見たいものだなぁ。

俳句仙人
時雨は冬の雨のため、降り出すと室内でも寒くなってきます。しかし、風情あふれるその状況を句会に集まった人々とともに見たいなぁという作者の風流さが表れている句です。

【NO.4】松尾芭蕉

『 いざ子ども はしりありかん 玉霰 』

季語:玉霰(冬)

意味:さあ子供たちよ。走り回ろう、玉のような霰が降ってきたぞ。

俳句仙人

霰が降り出したことで喜んで外に出て駆け回る子供たちを詠んだ句です。雪ではなく霰であることが子供たちをより一層喜ばせているように感じます。

俳句仙人
松尾芭蕉の絶筆の句として有名な一句です。作者は最後まで「枯野を廻る夢心」とどちらがいいか推敲していたと言われていて、旅と俳句に生きた人生でした。

俳句仙人
薪を取りに来たのか、木を伐採している様子を詠んだ句です。作者は絵も何点か残しており、木こりをモチーフにしたものもあるため、お気に入りのモチーフだったのかもしれません。

俳句仙人
冬は空気が乾燥しているため、月や星がほかの季節よりも良く見えます。この句では、天高くのぼる月と門もない小さなお寺を対比して、天と地をそれぞれ表現している句です。

【NO.8】与謝蕪村

『 西吹けば 東にたまる 落葉かな 』

季語:落葉(冬)

意味:西に風が吹けば、東の方にたまる落ち葉であることよ。

俳句仙人
見たままをありのままに詠んでいる句です。そのままの解釈のほかに、落ち葉を人生に例えてなるようにしかならないのだ、という意味を込めている解釈も存在しています。

【NO.9】与謝蕪村

『 暮まだき 星の輝く 枯野かな 』

季語:枯野(冬)

意味:日没前のほんのひと時だ。星が輝いている枯れ野が広がっているなぁ。

俳句仙人
まだ完全に日の落ちきっていない、夕日の赤と夜の藍色が美しい野原の風景です。 日没の寸前ですが、冬の強い光を放つ星はもう輝いています。

【NO.10】与謝蕪村

『 水仙や 寒き都の ここかしこ 』

季語:水仙(冬)

意味:水仙が咲いているなぁ。冬になって寒い街のここかしこに咲いていて心を和ませる。

俳句仙人
水仙は11月頃から咲く花のため、冬の寂しい風景をにぎやかにするのに一役買う花です。寒々しい街を歩いている途中で水仙の花があちらこちらに咲いているのを見つけた作者の嬉しさを感じる句になっています。

俳句仙人
「大根引き」までで冬の季語になります。引き抜いた大根であちらの道だよと教えてくれている様子が目に浮かぶようです。

俳句仙人
「ふうはり」という表現から、粉雪や水分を含んだ重い雪ではなく、綿毛のように軽い雪がふわふわと舞っている様子が浮かんできます。小さい頃に雪を食べてみようとした人も多いのではないでしょうか。

俳句仙人
5尺とは150cmほどのことで、かなりの豪雪地帯であることがわかります。この句は作者が故郷である信濃国に戻って定住を決めた時に詠まれた句で、雪の深さに埋もれる我が家を眺めています。

俳句仙人
この句で詠まれている「あなた」とは仏、特に阿弥陀如来を指していると言われています。他力本願とも言われる阿弥陀如来への信仰は、一切を仏の導きにまかせることによって悔いのない人生を送ろうという心構えとなっています。

俳句仙人
「上々吉」とはこの上なく縁起がいいという意味で、「浅黄色」は青に近い藍色を意味します。元日からよく晴れた青い空に、新年早々縁起がよいと喜んでいる句です。

俳句仙人
他に花の乏しい冬に咲く菊に、自分自身の美しさで輝いていると称えている一句です。寒い時期に咲く花に特別な感情を抱いていることがわかります。

俳句仙人
この句は作者が阿蘇山の観測所を訪れた際に詠まれた一句です。観測のためのアンテナがたわむ音を聞いて風雪の強さを感じ取っています。

俳句仙人
スケート靴の紐を結んでいる間も早く滑りたくてウズウズしている様子を詠んだ句です。早く遊びたいと逸るあまり、手がもつれてしまっているのかもしれません。

俳句仙人
風邪をひいて咳をしている子供と遊んでいる母親を詠んだ一句です。安静にしていて欲しいのになぞなぞ遊びをずっとしているお母さんの心配ぶりが伺えます。

俳句仙人
木の葉が急ぐように散っていく様子を見て、あまり急がずに散って欲しいなぁと思っている作者の心情を詠んだ句です。「いそぐな」と繰り返しているところに、木の葉たちにお願いしているような感情が伺えます。

 

冬のおすすめ有名俳句【後編20句】

 

【NO.1】正岡子規

『 日のあたる 石にさはれば つめたさよ 』

季語:つめたさ(冬)

意味:日が当たっている石はあたたかいのかと触ってみればなんとつめたいことよ。

俳句仙人
夏であれば日当たりのいいところにある石は熱く感じるでしょうが、冬では周りの寒さが勝つのか触れても冷たいままです。「つめたさ」と平仮名で詠んでいるところに、触ったときのひやりとした感触があります。

俳句仙人
「冬に入る」とは立冬の日のことです。菊と月は秋の季語ですが、暦の上ではもう立冬で冬なのだという意味の句のため、季語は「冬に入る」の方になります。

【NO.3】正岡子規

『 団栗の 共に掃かるる 落葉哉 』

季語:落葉(冬)

意味:ドングリが一緒になって掃かれている落ち葉であるなぁ。

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ドングリは落ち葉を焚き火にしようとしたときに混じっていると、はねることがあって危ないものです。気をつけて混ざらないように掃除していたのに混じっているのを見つけたときの一句でしょうか。

俳句仙人
作者はこの句を詠んだ時に病床に伏していました。そのため、自分で直接積雪を確かめることができず、今どのくらい積もっているのかと周りの人に聞いています。

【NO.5】正岡子規

『 鶏頭(けいとう)の 黒きにそそぐ 時雨かな 』

季語:時雨(冬)

意味:鶏頭が黒く枯れているところに注ぐように降る時雨であることだ。

俳句仙人
鶏頭とはヒユ科ケイトウ属の花で、7月から11月にかけて開花します。この句が詠まれた時にはすでに花が枯れてしまい、そんな黒い鶏頭に降る雨に冬の訪れを感じ取っている句です。

俳句仙人
今はあまり見なくなりましたが、作者の時代では川や水路で野菜を洗っている光景がよく見られました。誰かが上流で大根を洗っていたのか、早いスピードで流れていく葉に野菜を洗う人を思い浮かべています。

俳句仙人
遠くの山の夕日と目の前の枯れ野の夕暮れを対比しています。作者は花鳥風月を詠む作風のため、美しい自然が目に見えるような一句なのが特徴です。

俳句仙人
この句には老境に差し掛かった作者の信念が詠まれているという説があります。時間の流れは去年と今年をつないでいますが、同じように積み重ねてきた自分の信念もまた棒のように過去から未来をつないでいるのです。

俳句仙人
この句は寒梅という詞書が直前に付けられています。俳句だけを見れば春の風景に見えますが、実際は寒梅を詠んでいるため季語に気をつけましょう。

俳句仙人

平地を吹いている木枯らしが海へと到達し、海の音にかき消されていく様子を詠んでいます。この句は評判を呼び、作者は「木枯らしの言水」として名声を得ました。

俳句仙人
学問は自分との戦いであり、一人で勉強しなければならないものです。この句はちょうど試験前に詠まれたもので、夜にあたりが寝静まったときの寂しさから着想を得たと作者は述懐しています。

俳句仙人
この句は作者が山口県の鶴が飛来することで有名な場所に宿泊した際に詠まれたと言われています。おめでたいモチーフが多く、素晴らしい景色であることがより強調されている句です。

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木々や草が枯れて、遮るものがなく故郷が見渡せる風景を詠んでいます。作者は山梨県の笛吹市で生まれているため、その周辺の当時の光景を詠んだのでしょう。

俳句仙人

湯豆腐から立ちのぼる薄く白い煙に、自分の人生の終わりを感じ取っている名句です。作者はこの句を詠んだときに内縁の妻や子を亡くしていて、命の儚さをよく知っていました。

俳句仙人
この句は作者が20年振りに自分の母校である小学校を訪れたときの句です。ついこの間のような感覚でしたが、大正時代を経て昭和になっている時間の流れの速さをしみじみと実感しています。

俳句仙人
寒さを楽しむように冬の散歩をしている様子を詠んだ句です。少しずつ寒くなっていく様子もまた風流だと感じています。

俳句仙人
この句は水面に映った風景を詠んだ句です。枝ひとつとして欺くことなくそのまま映し出す水面は、まるで鏡のように作者には見えたことでしょう。

俳句仙人

セロリの瑞々しさをまるで夏のようだと例えた一句です。セロリは冬の季語ですが、噛めば夏を感じられるという季節の逆転が面白い句になっています。

俳句仙人

焚き火の周りだけが明るくて気がつけば周りが暗くなっている、という経験をしたことがある人も多いでしょう。炎を見ていたらいつの間にか暗くなるアウトドアの醍醐味を詠んだ句です。

俳句仙人
「春を待つ」の春を新春とする説もあります。新年を迎える前に障子を張り替える風習があったため、新品の真っ白な障子で新年を待っている一句です。

 

以上、「冬の季語」を含むオススメ有名俳句40選でした!

 

 

俳句仙人
今回は冬の有名おすすめ俳句をたくさん紹介しました。
食べ物から風物詩まで…多くの冬の季語が出てきましたね。また、他の季節の季語も詠むことで冬を強調するものも多かったように思います。
冬は寒いだけではなく色々な行事もあるので、思いついた時にぜひ一句詠んでみてはいかがでしょうか?

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