【鳥をテーマにした有名俳句 20選】春夏秋冬!!季語を含むおすすめ俳句を紹介!

 

鳥の飛んでいる姿や鳴き声は、昔からさまざまな俳句に詠まれてきました。

 


今回は、鳥をテーマにした有名俳句を20句ご紹介します。

 

リス先生
ぜひ、俳句作りの参考にしてみてね!

鳥をテーマにした有名俳句集【春編 5選】

 

【NO.1】丈草

『 鶯や 茶の木畠の 朝月夜 』

季語:鶯(三春)

現代語訳:鶯が鳴いている。月が残っている明け方の茶畑で。

俳句仙人

ウグイスは早朝から鳴き出す鳥です。明け方の茶畑の風景を的確にとらえた歌になっています。

【NO.2】松尾芭蕉

『 雲雀(ひばり)鳴く 中の拍子や 雉子(きじ)の声 』

季語:雲雀(三春)、雉子(三春)

現代語訳:春の星が落ちてきて飾ったかのような髪飾りだ。

俳句仙人

この句は『草枕』の一節、月と女の題材で次々と連想していくシーンに登場します。この前後で女性について詠んでいるため、女性の髪飾りを連想しています。

俳句仙人

有名な一茶の句です。お馬を馬ととらえるか、子供たちの竹馬のような遊び道具にとらえるかで、どんな道だったかいろいろと想像できます。

【NO.4】与謝蕪村

『 大和路の 宮もわら屋も つばめかな 』

季語:つばめ(仲春)

現代語訳:春の大和路では、お宮にも藁葺き屋根にもツバメが巣を作っていることだなぁ。

俳句仙人
大和路とは京都から奈良に到る道のことです。多くの寺社仏閣が点在する道に燕が飛び交っている風景が浮かんできます。

【NO.5】鬼貫

『 雨だれや 暁がたに 帰る雁(かり) 』

季語:帰る雁(仲春)

現代語訳:軒先に雨水が落ちてくるなぁ。そんな明け方に雁が帰っていく。

俳句仙人
雁は春になるとシベリアなど北方へ帰っていきます。ふと見上げた早朝の空に、雁が群れをなして北へ向かって飛んでいったのでしょうか。

鳥をテーマにした有名俳句集【夏編 5選】

【NO.1】松尾芭蕉

『 京にても 京なつかしや ほととぎす 』

季語:ほととぎす(三夏)

現代語訳:見慣れた京の都だが、ホトトギスの声を聞くと古の都の人達も聞いていたのだなぁと懐かしさを感じることである。

俳句仙人
芭蕉が上京したときの句。ホトトギスは昔から和歌にも詠まれている鳥で、古の京の都に思いを馳せています。

【NO.2】水原秋櫻子

『 雪加(せっか)鳴き 端居(はしい)にとほき 波きこゆ 』

季語:雪加(三夏)

現代語訳:雪如が鳴いている。縁側の端で涼んでいると、波の音が遠くから聞こえてくる。

俳句仙人
雪加とは草原を好む鳥です。また端居は縁側の端のことですが、転じて夏に縁側で涼んでいる様子を意味しています。

【NO.3】正岡子規

『 誰やらが 口まねすれば 目白鳴く 』

季語:目白(三夏)

現代語訳:誰かが口真似で鳴き声を真似ると、目白も鳴きだした。

俳句仙人
子供でしょうか。誰かが口笛でメジロの鳴き声を真似すると、一緒にメジロが鳴き出した、そんなのどかな風景の一句です。

【NO.4】麦水

『 飛び習ふ 青田の上や 燕の子 』

季語:燕の子(三夏)

現代語訳:青い田んぼの上を、燕の子たちが飛ぶ練習をしていることだ。

俳句仙人
青々とした稲が立ち並ぶ田んぼの上を、巣立ったばかりの燕の子が飛び交っています。

【NO.5】大須賀乙字

『 山雲を 谷によぶなり 閑古鳥 』

季語:閑古鳥(三夏)

現代語訳:閑古鳥(カッコウ)が鳴くと山にかかっていた雲が谷まで降りてくるようだ。

俳句仙人
閑古鳥とはカッコウのことで、山地に生息します。山にいるカッコウが鳴くとにわかに曇っていく情景が見てとれます。

 

鳥をテーマにした有名俳句集【秋編 5選】

【NO.1】松尾芭蕉

『 稲雀(いなすずめ) 茶の木畠や 逃げ処 』

季語:稲雀(三秋)

意味:稲が実った田んぼで雀の群れがその稲穂をねらっている。人が追うと一斉に群れをなして逃げて茶畑に隠れる。

俳句仙人

稲雀は稲が実る頃に啄みにやってくる雀のことで、季語として使用したのは芭蕉のこの句が初めてと言われています。

【NO.2】小林一茶

『 木啄の けいこにたたく 柱哉 』

季語:木啄(キツツキ/三秋)

意味:キツツキが稽古に叩いているような柱であることだ。

俳句仙人
キツツキが柱に穴をあけている光景を、太鼓などの稽古に例えた一茶らしい一句です。

【NO.3】桃水

『 椋鳥(むくどり)や 枝に来るほど 木の葉散る 』

季語:椋鳥(三秋)

意味:椋鳥よ、お前たちが渡ってきて枝にとまるほど木の葉が散っていく。

俳句仙人
椋鳥は秋以降に北から渡ってきます。市街地などでも木に大量の椋鳥がとまっている様子を見たことがあるかもしれません。

【NO.4】川端茅舎

『 身をほそめ とぶ帰燕(きえん)あり 月の空 』

季語:帰燕(仲秋)

意味:身を細めて飛んで帰っていく燕がいる。あの月の空に。

俳句仙人
川端茅舎は長年闘病しながら俳句を詠み続けた人です。身を細めていたのは燕だったのか自身だったのか、その両方かもしれません。

【NO.5】其角

『 雁の腹 見すかす空や 船の上 』

季語:雁(晩秋)

意味:船の上からみあげると、雁のお腹が見えるような空であることだ。

俳句仙人
雁は秋になると北方から南下してきます。ちょうど船上の旅出で、真上に雁が飛んでいたのでしょうか。

鳥をテーマにした有名俳句集【冬編 5選】

【NO.1】松尾芭蕉

『 いらご崎 似るものもなし 鷹の声 』

季語:鷹(三冬)

意味:伊良湖崎で聞く鷹の声は、他に比べるもののないほどに素晴らしいものである。

俳句仙人
伊良湖崎で弟子たちと再会したときの一句です。比べ物にならないと表現するほどの喜びを感じます。

【NO.2】杉田久女

『 ふり仰ぐ 空の青さや 鶴渡る 』

季語:鶴(三冬)

意味:ふり仰ぐと空がとても青いことだ。白い鶴が飛んできている。

俳句仙人
冬の青空と、その青空を飛んで渡ってくる白い鶴の対比が見事な一句です。

【NO.3】軽部烏頭子

『 梟(ふくろう)の ねむたき貌(かお)の 吹かれける 』

季語:梟(三冬)

意味:フクロウが眠たそうな顔で風に吹かれていることだ。

俳句仙人

目を閉じそうになっているフクロウを見かけたのでしょうか、眠そうな顔という表現が面白いです。

【NO.4】正岡子規

『 鴨鳴くや 上野は闇に 横たはる 』

季語:鴨(三冬)

意味:鴨が鳴いている。そんな鴨が鳴く上野は夜の闇に横たわっている。

俳句仙人

鴨が鳴いている上野の夜ですが、人間たちは静かに眠っている対比が効いています。

【NO.5】中村草田男

『 白鳥と いふ一巨花を 水に置く 』

季語:白鳥(晩冬)

意味:白鳥という名前の大きな花が水の上に置かれている。

俳句仙人

優雅に水面に浮かぶ白鳥を、一つの大きな花に例えた一句です。浮かぶ鳥を花に例える感性が光っています。

以上、鳥をテーマにした有名俳句集でした!

 

 

俳句仙人

四季の鳥の季語を使った俳句を20句紹介してきました。
渡り鳥や雛や巣など、同じ鳥でも季節によって季語が違うのが、鳥の俳句の面白いところです。