【秋の俳句 25選】中学生向け!!秋の季語を使った俳句例(一覧)を紹介!

 

最近は俳句ブームともいわれていますが、実際、中学校の授業で俳句鑑賞があったり、宿題に俳句が出ることもありますよね。

 

そこで今回は、中学生向けの秋の季語を使った俳句をご紹介していきます。

 

リス先生
さっそく見ていこう!

 

俳句に秋らしさを出す!秋の季語を知ろう

 

季節の言葉を入れて、五・七・五で、自分の気持ちや感じたことを表してみる、というのが俳句の基本ですが、そこに用いる「季節の言葉」のことを俳句の世界では「季語」と呼んでいます。

 

春・夏・秋・冬、それぞれに「季語」があります。

 

例えば、春なら「桜」夏なら「トマト」などがあります。

 

その季節を感じさせるものであれば、基本的にどんな言葉を使ってもよいことになっていますが、仮に「スイカ」をつかって夏の俳句を詠もうとしても「スイカ」はひと昔前、お盆すぎから収穫される果物であったため、季語としては秋のものに分類されています。

 

夏にはスイカであたりまえなのに…と、現代の私たちは季節のずれを感じます。

 

ですがその逆に、時代の流れに沿って新たに加えられていく季語もあります。

 

例(ハローウィン・秋)

 

そのため、季語は歳時記という本にまとめられ、季語の辞典のような役割をはたしています。歳時記に載っている季語に必ずしもこだわる必要はありませんが、もし俳句を作るときに

 

リス先生
「季語」で迷ったら、歳時記をめくってみると、思わぬものが「季語」として使えるという発見があるかもしれないね!

 

 

無季俳句と有季定型俳句

 

無季俳句といってあえて季語を使わない俳句もありますが、通常、季語は俳句を作るうえでとても大きな役割を果たします。

 

例えば「桜」という季語だと、その色や、はらはらと散る様のはかなさ、あるいは楽しいお花見の情景など「桜」という文字自体が様々な、それでいて「桜」しか持ちえないイメージを持っています。

 

作者はそのイメージを使って自分の思いを詠むことができますし、また鑑賞する側にとっても、作者が見た風景や心情を思い浮かべるカギとなります。

 

リス先生
いろいろな季語を使ってみることで、表現の幅はぐっと広まるよ!

 

代表的な秋の季語を紹介!

 

では実際の秋の季語には、どのようなものがあるのでしょうか?

 

ここでは、代表的な秋の季語をたくさんご紹介していきます。

 

リス先生
どのような季語があるのかチェックしてみよう!

 

 

秋の季語【一覧】

 

「秋」「月」「名月」「十三夜」「天の川」「流れ星」「星月夜」「残暑」「朝顔」「コスモス」「菊」「秋草」「ほおずき」「つゆ草」「むくげ」「紅葉」「銀杏」「桐一葉」「ねこじゃらし」「梨」「柿」「りんご」「葡萄」「秋刀魚」「南瓜」「栗」「柚子」「小豆」「きのこ」「澄む水」「秋の山」「台風」「美術展」「霊むかえ」(お盆)「鈴虫」「赤とんぼ」「きりぎりす」「蜩」「小鳥来る」「きつつき」「渡り鳥」「白露」「赤い羽根」「運動会」「さわやか」「冬近し」「秋日和」

 

 

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【NO.1】正岡子規

『 柿くえば 鐘が鳴るなり 法隆寺 』

季語:柿

意味:旅で訪れた法隆寺の茶店で一服し柿を食べていると、法隆寺の鐘の音が響いてきた。静寂と澄んだ秋の空気にひびくその鐘の音にほのかな旅情を感じます。

俳句仙人
秋の句としてもっとも有名といわれている句じゃ。正岡子規は奈良の大和柿が好物だったとか…。「見る」「聴く」「感じる」を教えてくれる一句じゃのう。

 

【NO.2】松尾芭蕉

秋深し 隣は何を する人ぞ

季語:秋深し

意味:秋がすっかり深まった。隣りの人は何をしてすごしているのだろう。なにやら人恋しいものだなあ。

俳句仙人
秋になるとなぜか人恋しくなるのう。芭蕉も私たちと同じような思いだったのじゃろうか。

 

【NO.3】加賀千代女

朝顔に 釣瓶とられて もらひ水  

季語:朝顔

意味:水を汲もうと井戸にいくと、朝顔のつるが釣瓶に巻きついていました。つるをほどくと折れてしまうのが忍びなく、近所で水を貰うことにしました。

俳句仙人
井戸と朝顔の情景が目に浮かぶような一句じゃ。懸命に伸びた朝顔を折ってしまうとかわいそうという優しいまなざしが心を打つのう。

 

【NO.4】小林一茶

名月を とってくれろと 泣く子かな

季語:名月

意味:子どもと十五夜の月見をしていたら、夜空に美しく、くっきりと浮かんでいる月を「取ってくれ、取ってくれ」としきりにせがんで泣いてしまいました。

俳句仙人
とても綺麗な名月だったのじゃろう。だっこされて、月を指さして泣いている小さな子どもの微笑ましい情景が浮かぶが、手の届かない名月を思うと、どこかさみしさも感じさせる一句じゃ。

 

【NO.5】高浜虚子

一枚の 紅葉かつ散る 静かさよ

季語:紅葉かつ散る(葉が紅葉しながら、かつ、散ることをいう)

意味:ふと見ると一枚の葉が紅葉しているが、散ってゆくものもある。枝にとどまって美しく紅葉する葉もあれば、静かに散る葉もあることを、秋の静寂のなかでしみじみ感じました。

俳句仙人
日頃なにげなく見ている風景にストーリーを与えてくれる、美しい一句じゃのう。

  

【NO.6】夏目漱石

肩に来て 人懐かしや 赤蜻蛉

季語:赤蜻蛉(赤とんぼ)

意味:赤とんぼが偶然肩にとまったので、横目で様子をそっとみてみると、まるで懐かしい人に会って安心してはねを休めているように見えましたよ。

俳句仙人
秋になると赤とんぼがたくさん飛んでいるのを見かけるじゃろ。ふと自分の肩にとまったら、きっとこの句を思い出すぞう。

 

【NO.7】飯田蛇笏

くろがねの 秋の風鈴 鳴りにけり

季語:秋

意味:いつしか夏が過ぎ去って、季節外れになった鉄の風鈴は今、涼やかな秋の風に揺られて鳴っています。

俳句仙人
夏には涼しげに鳴っていた風鈴。秋になって、おそらくはしんみりした音に聞こえていたのだろう。

 

【NO.8】山口誓子

秋の雲 はてなき瑠璃の 天をゆく 

季語:秋の雲

意味:秋の空を見上げていると、雲がちっとも留まらずに、青より深い瑠璃色の空をどこまでも流れていくようだ。

俳句仙人
「はてなき瑠璃の」は地球を連想させるのう。スケールの大きな一句じゃ。

 

【NO.9】与謝蕪村

白露や 茨の棘に ひとつづつ

季語:白露

意味:秋も深くなり、庭一面に朝露が降りました。茨に近づいてみると、鋭い棘のひとつひとつにまで露が付いていました。

俳句仙人
まるで顕微鏡でものぞいているような作者のまなざしを感じるぞ。季節の移り変わりを決して見逃さず、愛着をもって自然を見つめているのじゃのう。

 

【NO.10】水原秋櫻子 

啄木鳥や 落葉をいそぐ 牧の木々  

季語:啄木鳥

意味:啄木鳥(きつつき)が盛んに木をつついています。その軽快な音に誘われたかのように牧場の木々がひらひらと葉を落としています。

俳句仙人
アニメーションの映像が浮かぶような一句じゃ。作者のユーモアが感じられるのう。

 

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【No.1】

どんぐりを 隠した場所で 待ち合わせ

季語:どんぐり

意味:キャンプなのか、森の散策なのか。どんぐりを友達と拾って遊んだ。友達と自分しかしらない場所にどんぐりを隠してあるのでそこで待ち合せしたという、非常にほほえましい一句です。

【No.2】

自転車で のぼる坂道 秋の風

季語:秋の風

意味:自転車をこいで坂道を登っていると、今日は顔に当たる風がひんやりとして心地良く、もう秋なのだなあと思いました。

【No.3】

恐竜も きっと眺めた 流れ星

季語:流れ星

意味:秋の夜空を眺めていて、流れ星を見ました。夜空は太古の昔からなにもかわっていないのだから、きっと恐竜もこのような流れ星を眺めていたのだろうな。

【No.4】

西瓜独り 野分を知らぬ 朝かな

季語:西瓜、野分 ※野分は台風、朝(あしたと読む)

意味:台風一過の朝、強い風で木や草がなぎ倒されているなかで、もともと畑の地面に転がっていたスイカは平然とどっしりとしています。

【No.5】

蜻蛉や 飛び直しても 元の枝

季語:蜻蛉(とんぼうと読む)

意味:トンボはなわばりをもっていて、見張りやすい枝からパトロールのように飛び立っては、また戻ってくる。人間も似て、他のなにかをやってみたいと思っても、気がついたらまた同じ事をやっているというようなことも思い起させる句。

【No.6】

栗飯の まつたき栗に めぐりあふ

季語:栗

意味:皮がきれいにむけた大粒の栗が、炊きあがりの湯気立つご飯のなかにあればうれしい、という気持ちを詠った句。「まつたき」(まったき)は完全なという意味。栗ごはんを食べていると、きれいな大粒の栗が出てきて、思わずニンマリしているといった感じでしょう。

【No.7】

夕月夜 スマホの君は 下を向き

季語:夕月夜

意味:夕方に出た月が薄明りの宵に沈みかけていて、とても美しいのに、君はスマホに無中でうつむいたまま。せっかくの夕月夜なのになあ。という心情でしょうか。

【No.8】

桜紅葉 さまざまな人 通りゆく

季語:桜紅葉

意味:秋の明るい光の中に、真っ赤な桜紅葉の並木が続いています。さまざまな人が、桜紅葉の美しさに見とれながら通ってゆきます。

【No.9】

散歩道 三日来ぬ間に キンモクセイ

季語:キンモクセイ

意味:いつもの散歩道。3日ほど散歩しなかったら、今日はもうキンモクセイが香っている。たった数日で季節は移り変わったのだなあという思い。

【No.10】

去ぬつばめ 忘れないでね 日本を

季語:去ぬつばめ

意味:小学5年生の俳句。女の子の純粋な心情が、一句の中に込められています。子育て中のつばめにはみな関心があるものの、次第にそれは薄れていきます。作者は旅立っていくつばめに語りかけるようにさようならを言っています。また来年おいでね、という気持ちでのさようならなのでしょう。

【No.11】

ペットボトル 二本飲み干す 残暑かな

季語:残暑

意味:暦はもうとっくに秋なのに、まだまだ暑くて、気がついたらペットボトル飲料を2本飲んでいた。残暑がきびしいことを、どこかひょうひょうと、しかも絶妙に詠んだ一句。

【No.12】

松ぼくり 夢はワールドカップかな

季語:松ぼくり(松ぼっくり)

意味:ピクニックの最中でしょうか。子どもが道に落ちている松ぼっくりを器用に蹴って追いかけている。いずれはサッカーに夢中な少年へ、そして世界の舞台を夢みる青年になっているのかもしれません。

【No.13】

どんぐりを 隠した場所で 待ち合わせ

季語:どんぐり

意味:キャンプなのか、森の散策なのか。どんぐりを友達と拾って遊んだ。友達と自分しかしらない場所にどんぐりを隠してあるのでそこで待ち合せしたという、非常にほほえましい一句です。

【No.14】

放課後の ピアノはやまず 秋深し

季語:秋深し

意味:芸術の秋。感性が研ぎ澄まされて、ピアノの練習にも熱が入ります。その音を聴いている作者もまた秋を深く感じているのでしょう。

【No.15】

どんぐりを たどり会ひたし トトロかな

季語:どんぐり

意味:山へ散策に行くと、どんぐりが点々と落ちている。一つ一つ拾って、たどっていった先でトトロにあえると嬉しいなという、とてもかわいらしさにあふれた一句。

俳句仙人
俳句は見たり、聴いたり、味わったり、感じたことをそのままスケッチするつもりではじめるのがよいぞ。

リス先生
お家やお友達同士で、ぜひ楽しみながら俳句に親しんでみてね!