
日本の伝統的な芸能「俳句」は、古くから人々に親しまれ、愛されてきました。
最近では学校の授業で取り上げられるなど、小学生や中学生も活発に作品を詠んでいます。
小学校6年生の時に国語の授業で書いた冬の俳句です。 pic.twitter.com/WJ90sJOLZy
— 枕田秀一 マクラギ (@McLagi_16325) May 5, 2018
味わい深い俳句から、鋭い視点で詠まれた俳句まで、さまざまなものがあります。
今回は、中学生が詠んだ面白い俳句作品を厳選してご紹介いたします。
中学生が作った!!面白い俳句【前半10選】
中学生が詠んだオリジナルの俳句をご紹介していきます。思わずうなってしまうような上手い作品が勢ぞろいしています。
それでは、早速、大人顔負けの作品を鑑賞してください。
【NO.1】『 水筒を 垂直にして 飲んだ夏 』
意味:夏の暑い日、最後の一滴まで飲み干そうと、水筒を垂直に立てて、飲んだよ。
【NO.2】『 母の日は 少し控え目 反抗期 』
意味:今日は母の日だから、反抗するのは少しにしておこう。
【NO.3】『 ただいまの 静かに響く 金魚鉢 』
意味:「ただいま」と帰ったら、自分の声が静かな家の中に響いたよ。人の気配に反応してか、金魚鉢の金魚がこちらを見ている。
【NO.4】『 いつ見ても 父と夕日は うしろすがた 』
意味:お父さんと夕日は、いつも後ろ姿しか見ていないなぁ。
【NO.5】『 霜柱 昨日の夜が そこにある 』
意味:朝起きると霜柱があった。あぁ、昨日の夜は、外は凍えるような寒さだったことだろう。
【NO.6】『 金魚鉢 ガラス一枚 別世界 』
意味:金魚鉢の中で泳ぐ金魚と自分は、ガラス一枚を隔てて全く別の世界に住んでいるよ。
【NO.7】『 いじわるな 夏の大雨 君のよう 』
意味:突然の大雨で傘を持たない私は、立ち往生している。意地悪な雨は、まるで、あなたのようだ。
【NO.8】『 図書カード あの人も これ借りたんだ 』
意味:図書カードの履歴を見ると、気になるあの人の名前を発見。あの人も、この本を借りたことがあるのね。
【NO.9】『 片耳の イヤホンとられ 急接近 』
意味:イヤホンをしていたところ、突然片方のイヤホンを取られ、自分の耳に…。突然の急接近に舞い上がる。
【NO.10】『 転勤の 父にも出そう 年賀状 』
意味:転勤で一人離れたところで暮らす父。今年は父にも年賀状を出そうかな。
中学生が作った!!面白い俳句【後半10選】
【NO.11】『 父の日に やっちまったぜ 反抗期 』
意味:今日は父の日。よりによってそんな日に、父と喧嘩をしてしまったよ。
【NO.12】『 じゃがいもや 籠いっぱいの 頑固かな 』
意味:籠いっぱいに、頑固な面持ちをしたじゃがいもが、押し込められているよ。
【NO.13】『 夕立ちや 優しい人が 怒るとき 』
意味:突然の夕立は、まるで優しい人が突然怒り出したときのようだよ。
【NO.14】『 風車 色とりどりに 風を待つ 』
意味:色とりどりの風車が、風が吹くのを今か今かと待っているようだよ。
【NO.15】『 夏の朝 母のピアノで 目が覚める 』
意味:もう少し寝ていたい夏の朝。遠くの方ではお母さんが弾くピアノの音が聞こえてきたよ。
【NO.16】『 朝起きて 足跡がない 雪の国 』
意味:朝起きて窓の外を見ると、足跡一つない銀世界が広がっていたよ。
【NO.17】『 白い息 自分の声が 見えるみたい 』
意味:口から出る白い息。まるで自分の声が目に見えるようだよ。
【NO.18】『 再試験 遠いところにある 花火 』
意味:再試験を受けなければならないから、今年の花火はお預けだな…。
【NO.19】『 彼の名が どんどんでてくる 炭酸水 』
意味:付き合い始めた彼氏の名前が、炭酸水の泡のように次から次へと頭に浮かんでくるよ。
【NO.20】『 いつからか 僕を見上げて 叱る母 』
意味:いつの間にか、僕は母の身長を超えた。いつから母は僕を見上げて叱るようになったのだろうか。
以上、中学生が作った面白い俳句集でした!
いかがでしたか?今回は、中学生が詠んだ作品をご紹介してきました。
中学生ならではの「反抗期」や「恋」をテーマに様々な角度から切り込んだ作品は、思わずうなってしまうものや、笑ってしまうものなど、情景が目に浮かぶようで面白かったですね。