【日常を題材にした俳句 20選】中学生向け!参考になる面白い俳句ネタ例を紹介

 

個々それぞれ、さまざまな「日常」があります。

 

中学生にとっての「日常」はどのようなものなのでしょうか。

 

 

今回は、「日常」のさまざまな場面を詠んだ俳句20句ご紹介します。

 

リス先生
ぜひ最後まで読んでね!

 

中学生向け!日常を題材にした俳句ネタ【前半10句

 

【NO.1】

『 空に虹 みんな同時に 傘たたむ 』

季語:虹(夏)

俳句仙人

空に美しい虹がかかった時の様子を詠んでいます。「みんな同時に」という言葉が、虹がかかった瞬間の様子をとても上手に表現しています。美しい光景が目に浮かぶとてもきれいな一句です

【NO.2】

『 冬休み 星空を見て ココア飲む 』

季語:冬休み(冬)

俳句仙人

冬休み、ゆっくりと星空をながめながらくつろいでいる様子がとてもよく伝わります。温かいココアを飲みながら、とてもリラックスしている作者が想像できます。とても素敵な良い時間を過ごしていますね。

【NO.3】

『 いわし雲 隣町まで 続いてる 』

季語:いわし雲(秋)

俳句仙人

空に広がるいわし雲の様子を詠んでいます。「隣町まで」という言葉から、いわし雲がかなりの広範囲に渡って見えることがよく分かります。光景が想像できる、表現がとても上手な一句です

【NO.4】

『 塾帰り 背中で花火 開きけり 』

季語:花火(夏)

俳句仙人

塾の夏期講習等の帰り道でしょうか。今日は花火大会なのかもしれませんね。背中で美しくきれいに輝く花火を感じながら、塾で一生懸命勉強している作者。少し切ない気持ちを感じる一句です

【NO.5】

『 ついにきた 待ちに待ってた 夏休み 』

季語:夏休み(夏)

俳句仙人

作者の喜びの気持ちを表現した一句です。「ついにきた」「待ちに待ってた」という言葉から、作者のこの上ない喜びがまっすぐにとてもよく伝わります

【NO.6】

『 こたつから 顔だけ出して 猫になる 』

季語:こたつ(冬)

俳句仙人

寒い冬の時期ならではの光景ですね。「猫になる」という表現がとても上手で、作者の様子がとてもよく伝わります。こたつに入って、ゆっくりのんびり、まさに「猫」になっている作者の姿が目に浮かびます

【NO.7】

『 ブザー鳴り 涙でにじむ 夏の空 』

季語:夏(夏)

俳句仙人

部活動での試合の様子でしょうか。最後まで気持ちを切ることなく一生懸命頑張ったけれどもブザーがなってしまった。作者の悔しい気持ちがとてもよく伝わります。「涙でにじむ」という言葉から、この試合の結果が分かるとても表現が上手な一句です

【NO.8】

『 せみの声 夜まで続く 大合唱 』

季語:せみ(夏)

俳句仙人

夏の夜の様子を詠んでいます。夏と言えば「せみ」。朝からずっとないているせみの声は夜まで続いている、その光景を「大合唱」という言葉で表現しています。「うるさい」等のマイナスの言葉ではなく、作者のユーモアを感じます

【NO.9】

『 花火見て 心の声が 声に出る 』

季語:花火(夏)

俳句仙人

夏の夜空に大きくきれいに輝く花火の美しさに感動したのでしょう。「心の声」が声に出てしまうほどの美しさだったのかもしれませんね。作者の素直な気持ちを感じる一句です

【NO.10】

『 飛びたくて 飛んでいるような 麦藁帽 』

季語:麦藁帽(夏)

俳句仙人

風に飛ばされてしまった麦藁帽子の様子を表現しています。麦藁帽子自体が、「飛びたくて飛んでいるような」と感じた作者のセンスが素晴らしいです。主導権は麦藁帽子にあるような表現がとても面白いです

中学生向け!日常を題材にした俳句ネタ【後半10句

【NO.11】

『 会いたいと 想いがつのる 夏休み 』

季語:夏休み(夏)

俳句仙人

夏休みの期間中、学校がお休みで会えない大切な人への想いを詠んでいます。「想いがつのる」という作者の切ない気持ちがとてもよく伝わる一句です。

【NO.12】

『 雪の道 一人歩いて 振り返る 』

季語:雪(冬)

俳句仙人

雪がたくさん降り積もった道を歩いている作者。後ろを振り返ると、自分の足跡がたくさん見えたでしょうか。それとも、新たに雪が降り積もり、もうすでに足跡が消えてしまっているかもしれません。さまざまな光景を想像することができる一句です

【NO.13】

『 4階の 教室の窓 午後の虹 』

季語:虹(夏)

俳句仙人

学校の教室の窓から見えた光景を詠んでいます。午後になって雨があがったのでしょうか。「4階の教室の窓」は、ちょうど良い高さできれいな虹が見えたことでしょう。表現がととてもきれいな素敵な一句です。

【NO.14】

『 春うらら 皆笑顔で おべんとう 』

季語:春うらら(春)

俳句仙人

遠足や課外活動の様子でしょうか。天候に恵まれ、とても穏やかな心地良い環境の中で食べるおべんとう。「皆笑顔」という言葉から、とても幸せに満ちた光景が目に浮かびます

【NO.15】

『 目覚ましが ほこりをかぶった 夏休み 』

季語:夏休み(夏)

俳句仙人

夏休み期間中、時間にとらわれることなくゆっくり起きている作者の様子が想像できます。「ほこりをかぶった」というユーモアいっぱいの表現がとても面白いです

【NO.16】

『 海に足 入れる瞬間 からが夏 』

季語:夏(夏)

俳句仙人

夏の時期、海に足を入れてはじめて「夏」が始まるということをとても上手に表現しています。「海に足」ではじまる17文字のリズムがとても気持ちの良い一句です。海に足を入れて笑顔いっぱいになっている作者の姿が目に浮かぶようです

【NO.17】

『 全員で 転がしました 雪だるま 』

季語:雪だるま(冬)

俳句仙人

雪が降り積もった日。お友だち皆で雪だるまをつくった時の様子を詠んでいます。「転がしました」という表現がとても可愛らしく、皆でわいわい大笑いしながら雪を転がしている様子が想像できます。大きな雪だるまは、とても素敵な良い思い出になったことでしょう

【NO.18】

『 ラムネ飲む カランコロンと 夏の音 』

季語:夏(夏)

俳句仙人

夏のある日、ラムネを飲んだ作者が感じた想いを表現しています。「カランコロン」という気持ちの良い音。この音を「夏の音」と表現している作者の感性が素晴らしいです。とても美しい表現の句で、「カランコロン」の音が聞こえてくるようです

【NO.19】

『 夏祭り 夜に外出 うれしいな 』

季語:夏祭り(夏)

俳句仙人

夏祭りに行くために夜に外出したのでしょう。日中とは少し違う光景の中での外出はドキドキとわくわくがいっぱいだったことでしょう。「うれしいな」という言葉は、作者の想いがそのまま表現されていて、嬉しい気持ちや喜びがとてもよく伝わります

【NO.20】

『 春うらら 木漏れ日がさす 散歩道 』

季語:春うらら(春)

俳句仙人

心地良くのどかで暖かな天候の春のある一日の様子が表現されています。表現がとても美しく、太陽の日差しが木の間から漏れる光景が目に浮かびます。散歩道を穏やかに歩く作者の心地良さを感じる一句です

 

 

以上、日常を題材にした中学生向け俳句ネタでした!

 

俳句仙人

今回は、「日常」を題材にした俳句を20句ご紹介しました。

一人一人異なる「日常」。そのさまざまな日常のワンシーンが切り取られ、個々それぞれの表現がとても面白く感じました。

「特別なことがないこと」が「日常」といわれますが、大なり小なり、皆、毎日生きていく中で何かしら「特別」なことが起きているのではないでしょうか。

それをどう捉えるかの違いで、日々の生活の色が変わってくるように感じます。

あなたにとっての「日常」はどのようなものでしょうか。

今、目の前に起きていることをそのまま詠んでみるのも良いでしょう。