【冬休みの宿題に最適な俳句 30選】おすすめ!!冬の季語を含んだ俳句作品集を紹介!

 

5・7517音で構成される俳句。

 

日本人にとって身近な存在であるからこそ、学校の冬休みの宿題としてもよく出されます。

 

しかし、どのような俳句を書いていいかわからない方も多いと思います。

 

そこで今回は、冬休みの宿題の参考になるおすすめ俳句作品を30句紹介していきます。

 

 

リス先生
ぜひ参考にしてみてね!

 

俳句に冬らしさを出す!冬の季語を知ろう

 

季語とは、日本の四季「春・夏・秋・冬」に「暮」「新年」を合わせた6つの季節を表す言葉です。

 

俳句にはこのいずれかの言葉を入れなければならないという約束があります。

 

ここでは使いやすいおすすめの冬の季語を抜粋して紹介します。

 

冬の季語【一覧】

 

  • 全般的:冬の○○、寒し、冷たし、凍る、神無月、立冬、霜月、冬至、年の内、年越、年の夜、行く年、年の暮、大晦日、大寒、しばれる、厳寒、寒の入、師走、節分、吹雪
  • 天文:オリオン、寒波、北風、空風、初雪
  • 地理:枯野、霜柱
  • 生活:セーター、コート、ジャケット、毛布、手袋、マスク、マフラー、おでん、重ね着、ストーブ、暖炉、〇〇鍋、風邪、咳、日向ぼこ、スキー、アイスホッケー、スケート、雪投げ、ラグビー、湯ざめ、毛糸編む、ホットドリンクス、賀状書く、門松立つ、しめ縄飾る、冬休、雪像
  • 行事:クリスマス、聖家族の日、顔見世、除夜の鐘、年越詣
  • 動物:冬眠、熊、狐、狸、むささび、うさぎ、鷹、ふくろう、鴨、ずわい蟹、河豚(ふぐ)、鮟鱇(あんこう)、白鳥
  • 植物:枯葉、枯木、木の葉、落葉、白菜、人参、芽キャベツ、ブロッコリ、セロリ、クリスマスローズ、ポインセチア、葉牡丹、水仙

 

リス先生
季語は春・夏・秋・冬・暮・新年に分類され、「歳時記」という本にまとめられているよ!冬の季語は他にももっと沢山あるから、もっと季語を知りたい人は歳時記をチェックしてみてね!

 

冬休みの宿題に最適!!冬の季語を含んだ俳句作品集【前編10句】

 

ここからは、皆さんの身近にもある題材を詠んだ冬の俳句作品を紹介していきます。

 

【No.1】

『 リュックには 宿題ノート 冬休み

季語:冬休み(冬)

意味:リュックには宿題のノートを詰める冬休みだ。

俳句仙人
冬休みにどこか旅行にでも行くのでしょうか、旅行先でも出来るようにノートを持参しています。旅行中に宿題ができたか想像が膨らむ句です。

 

【No.2】

『 宿題も なんのその僕は 冬休み

季語:冬休み(冬)

意味:宿題も何のそのだ。僕は冬休みなのだから。

俳句仙人
こちらでは宿題があるのに「なんのその」と言い張っています。もしかしたら既に終わらせてあとは遊ぶだけの冬休みを満喫しているのかもしれません。

 

【No.3】

『 メルヘンの 雪の古城の 喫茶店

季語:雪(冬)

意味:メルヘンの中の雪の古城のような喫茶店だ。

俳句仙人
雪が積もってメルヘンの世界のような雰囲気になった喫茶店を詠んだ句です。内装も凝っていそうな雰囲気が漂ってきます。

 

【No.4】

『 雪乗せて わが町に来る 車かな 』

季語:雪(冬)

意味:雪を乗せて私の住む町にやってくる車がいるなぁ。

俳句仙人
雪が降っている地域から来ただろう車を見ての一句です。走ってくるまで溶けきっていないので、かなりの豪雪地帯からはるばるやってきたのでしょうか。

 

【No.5】

『 おでん屋を 出でし誰しも 笑顔かな 』

季語:おでん(冬)

意味:おでん屋から出てきた誰しもが笑顔だなぁ。

俳句仙人

寒い冬になると美味しいおでんが食べたくなる人も多いでしょう。満腹になり温まった客たちが笑顔で出てくる様子を詠んでいます。

 

【No.6】

『 ゆらゆらと 湯豆腐揺れて また一年 』

季語:湯豆腐(冬)

意味:ゆらゆらと湯豆腐が揺れてまた1年経ったのだなぁと感じる。

俳句仙人
湯豆腐は冬の季語です。作者はあまりほかの季節には食べないのか、揺れる湯豆腐を見ながらもう1年が経過したと思いを馳せています。

 

【No.7】

『 手袋は 片方どっかへ 行ったきり

季語:手袋(冬)

意味:手袋は片方どっかへ行ったきりだ。

俳句仙人
手袋を片方無くしてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。外出中や洗濯後など、どこかに行ってしまったなぁと残念に思っている一句です。

 

【No.8】

『 雪なし県 今宵はスキー 滑る夢 』

季語:スキー(冬)

意味:私の住んでいるところは雪が降らない県だが、今宵はスキーを滑る夢を見た。

俳句仙人
雪は寒い地域でも降らない場所があります。近隣県などに滑りに行ったことがあるのか、雪が降らない地域なのにスキーで遊ぶ夢を見たと面白がっている句です。

 

【No.9】

『 北風に 紅の山茶花 あっけらかん 』

季語:山茶花(冬)

意味:北風が吹いても、紅の山茶花はあっけらかんと咲いている。

俳句仙人
どんなに寒い北風が吹いても、山茶花は動じることなくあっけらかんと咲いているという面白い一句です。紅という一際目を引く花の色が際立っています。

 

【No.10】

『 クリスマス 星座アプリに サンタ飛ぶ 』

季語:クリスマス(冬)

意味:今日はクリスマスだ。星座を表示するアプリにサンタさんが飛んでいるのが見える。

俳句仙人
アプリによっては星座の他にサンタさんを配置するお茶目なものもあるようです。今年もはるばるとサンタさんが移動している様子を見て楽しんでいます。

 

冬休みの宿題に最適!!冬の季語を含んだ俳句作品集【中編10句】

 

【No.11】

大晦日 ねむたくなれば ねむりけり 』

季語:大晦日(暮)

意味:夜更かしをする大晦日でも、眠たくなれば自然に眠るものですよ。

俳句仙人
大晦日、どこの家庭でも見られる様子が目に浮かびます。言葉そのままに親が子どもを寝かせたいのに寝そうにない焦りを「まあまあ、そのうち寝るよ」と諭しているようです。

 

【No.12】

新年は お餅を食べて 初詣 』

季語:初詣(新年)

意味:お餅を食べてお腹を満たしてから初詣に行こう。

俳句仙人
お正月の光景あるあるです。まずはみんなでお餅で腹ごしらえをしてから初詣に行く恒例が楽しそうです。

 

【No.13】

お辞儀して マフラー垂れて 地上かな 』

季語:マフラー(冬)

意味:深々とお辞儀をした拍子にマフラーが垂れて地上についてしまったよ。

俳句仙人
これはかなりの長いマフラーでしょうか。ちょっと恥ずかしい気持ちをユーモラスに表現している面白い句です。

 

【No.14】

この恋と 冬眠しよう 癒えるまで 』

季語:冬眠(冬)

意味:心の傷が癒えるまでこの恋の気持ちは冬眠のように眠らせておこう。

俳句仙人
恋心が傷ついてしまったでしょうか?切ない思いがヒシヒシと伝わってきます。ゆっくり暖かくして眠ってほしいです。

 

【No.15】

木枯らしが 吹いたというが どの風だ 』

季語:木枯らし(冬)

意味:木枯らしが吹いたとニュースで言われても、どの風なのかわからないよ。

俳句仙人
確かに「今日は木枯らし1号が吹きました」と言われても、ずっと風が強かっただけのような気もして「どれが?」と思う気持ちがあります…非常に共感できる一句です。

 

【No.16】

冬を描く 画用紙の中 全部白 』

季語:冬(冬)

意味:冬にスケッチしている画用紙は白さを描いてばかりで真っ白だよ。

俳句仙人
もともと白い画用紙におそらく雪景色を描いていることを「白」と表しているのが上手です。

 

【No.17】

かけている 月のうさぎは どこへ行く 』

季語:うさぎ(冬)

意味:欠けている月にはうさぎが見えない。どこに行ったのだろう。

俳句仙人
半月でしょうか?三日月でしょうか?欠けた月を見あげながら想像したことをうまく表現しています。

 

【No.18】

落ち葉には 木の物語が つまってる 』

季語:落ち葉(冬)

意味:落葉たちには木に生えていた時に過ごした物語がつまっているよ。

俳句仙人
カサカサと積もった落ち葉を見て、それが青々と生えていた頃からの木の物語がつまっている塊に見えるその感性が素晴らしいです!

 

【No.19】

白菜を 赤子のやうに 抱いてくる 』

季語:白菜(冬)

意味:大きな白菜を両手で大事そうに抱いてくる姿はまるで赤ん坊を抱いているようだ。

俳句仙人
品種改良で小型の白菜も増えていますが、もとの大きな白菜を両手で抱えてくる様子は確かに大事な赤ん坊を抱っこしているような愛らしい姿に見えますね。

 

【No.20】

霜柱 そこだけふんで みたくなる 』

季語:霜柱(冬)

意味:霜柱を見つけると、その部分だけでもわざわざ近寄って踏みたくなるよ。

俳句仙人
なかなか見られない霜柱を見つけると嬉しくて面白くて「ザクザク」と踏みたくなるその気持ち、すごくよくわかります。

 

冬休みの宿題に最適!!冬の季語を含んだ俳句作品集【後編10句】

 

【No.21】

トライから ラグビーらしく なりました 』

季語:ラグビー(冬)

意味:ラグビーはトライを決めてからが本当のラグビーらしくなります。

俳句仙人
キックで決まるゴールもありますが、やはりトライを決める瞬間がラグビーの醍醐味だという思いに同感です。

【No.22】

ラグビー戦 まづ太陽を 蹴り上げる

季語:ラグビー(冬)

意味:はじめにボールを大きく蹴り上げる姿はまるで太陽を蹴りあげているようだ。

俳句仙人
試合開始キックオフの瞬間を詠んだ場面です。楕円のボールが大きく太陽に向かって蹴り上がっていく様は、これから始まる選手たちの闘志の高まりにも感じられます。

【No.23】

ラグビーに 前歯二本を 捧げけり 』

季語:ラグビー(冬)

意味:ラグビーをしていたら前歯二本が折れてしまったよ。

俳句仙人
とても痛そうですね…。ただ、折れた前歯を「捧げ」たのだと詠めるところにラグビーへの強い愛情を感じます。

【No.24】

友達が サッカーするから 僕もやる 』

季語:サッカー(冬)

意味:一緒にいた友達がサッカーするから自分もやるよ。

俳句仙人
そうです!サッカーは一人ではできません。友達がいてボールがあれば楽しく遊べます。

【No.25】

初雪は まだかまだかと 空を見る 』

季語:初雪(冬)

意味:初雪が降るのを心待ちに空を見上げているよ。

俳句仙人
シーズンの「初雪」には誰しもワクワクします。私も降るかもしれないという予報があったら何度も空を見上げてしまいます。

【No.26】

雪降った 犬が飛び出し 遊んでる 』

季語:雪(冬)

意味:雪が降ってきたら犬が喜んで庭に飛び出して遊んでいるよ。

俳句仙人
犬が喜び庭をかけまわる姿…見ているだけで楽しくなりそうですね。

【No.27】

初雪は サンタがくれた プレゼント 』

季語:初雪(冬)

意味:クリスマスに降った初雪はサンタクロースのプレゼントかもしれないね。

俳句仙人
クリスマスに初雪が降るなんて、そんなにタイミングよくいかないからこそ、降ったときは「これはプレゼントだ」と素直に思ってしまいますね。

【No.28】

合唱団 左右に揺れて クリスマス 』

季語:クリスマス(冬)

意味:聖歌を歌っている合唱団が歌に合わせて左右に揺れてクリスマスを祝っているよ。

俳句仙人
気持ちよさそうに一生懸命合唱団が聖歌を歌っている様子が目に浮かびます。作者も一緒に左右に揺れて見守っていたのかもしれませんね。

【No.29】

宿題を 出す先生も 師走かな 』

季語:師走(冬)

意味:宿題をまとめて出される生徒も忙しいけれど、出す先生(師)も走るほど忙しいのです。

俳句仙人
まさにザ・学校ならではの句です。師走の「師」を先生にもじっているのも面白いですね。

【No.30】

大晦日 飲む人食う人 作る人 』

季語:大晦日(暮)

意味:大晦日は集まったみんなで飲んだり食べたり作ったり。

俳句仙人
まさにお正月に家族が集まった時の一句です。作ってくれる人に感謝しながら飲み食いしたいものです。

 

以上、冬休みの宿題の参考になる冬のおすすめ俳句集でした!

 

 

俳句仙人
身近な季語を知った上であらためて身の回りのもの、経験したことなどを思い出してみると自分ならではの句が紡ぎ出せるかもしれません。

リス先生
みんなも、ぜひこの機会に一句詠んでみてね!

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