【ひまわりの俳句 40選】中学生向け!!季語「向日葵」を使った俳句作品集を紹介!

 

梅雨も明けて本格的な夏に入る頃、夏の風物詩である「向日葵(ひまわり)」が咲きます。

 

太陽の方を向いて高く・高く伸びる姿は、まるですくすく成長する子供のようですよね。そして向日葵を美しいと思うのは今も昔も変わらず、向日葵使った俳句は多く存在します。

 

 

今回は、中学生の俳句作りの見本となる向日葵(ひまわり)のおすすめ俳句を紹介していきます。

 

リス先生
ぜひ俳句を作るときの参考にしてみてね!それでは、さっそく見ていこう!

 

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ここでは、季語「ひまわり(向日葵)」を使った俳句を俳人ごとに紹介していきます。

 

リス先生
お気に入りの一句を見つけてみてね!

 

【NO.1】林博子

『 向日葵の 下に現れ 隣の子 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵の下から現れたのは隣に住む子供だった。

俳句仙人
かくれんぼか、鬼ごっこでもしていたのでしょうか?向日葵の下からひょっこり現れる子供は可愛いかったでしょうね。

 

【NO.2】松山足羽

『 向日葵の 種充満す 嫌悪感 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵の種がびっしりと付いていて、それに思わず嫌悪感を抱いてしまった。

俳句仙人
向日葵の種がなっているところは確かに粒々が沢山集まっているので気持ち悪いと思ってしまう人も少なくないです。集合体恐怖症の人とか特にそうなのではないでしょうか?

 

【NO.3】阿部みどり女

『 向日葵に 雨雲それて しまひけり 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵が上を向いてあまりにも綺麗に咲いているので雨雲がそれてしまった。

俳句仙人
向日葵が綺麗に咲いていたので太陽と勘違いしたのでしょうか?向日葵の美しさを面白く詠んだ句です。

 

【NO.4】阿部みどり女

『 向日葵に 声を放ちて 泣きにけり 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵に向かって声を放ちながら泣き叫んでしまった。

俳句仙人
作者になにか辛いことがあって向日葵の前で泣き叫び、向日葵に慰められる…そんな悲しいながらも美しい情景が浮かんで心を打たれました。

 

【NO.5】三橋鷹女

『 向日葵の 一茎がくと 陽に離る 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵の細い茎が一つガクッと折れてしまって陽から離れてしまった。

俳句仙人
向日葵は高く高く伸びる花ですが、その茎は細く大きな花を支えているので、ガクッと折れてしまうこともあります。それを陽から離れるという表現にして、少し切ない句にまとめられています。

 

【NO.6】川端茅舎

『 向日葵の 眼は洞然と 西方に 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵はうつろな感じで西方の方に花を向けています。

俳句仙人
日が沈んでしまうのを西を見ながら向日葵は悲しんでいる…そんな様子をイメージさせてくれる句です。

 

【NO.7】岩田昌寿

『 向日葵の 空傾けて 接吻す 』

季語:向日葵(夏)

意味:空が傾く頃に、向日葵はだんだん頭が下がり、他の向日葵とキスをしている。

俳句仙人
向日葵の頭の傾きを捉え、まるでキスをしているみたいだと表現している所に微笑ましく感じました。

 

【NO.8】篠原鳳

『 青空に 飽きて向日葵 垂れにけり 』

季語:向日葵(夏)

意味:青空に飽きたかのように向日葵が垂れてしまった。

俳句仙人
向日葵が垂れたり折れたりしてしまう場面を詠んだ俳句は多くありますが、この俳句の場合、「青空に飽きて」しまったと表現しています。とても素晴らしい表現です。

 

【NO.9】北原白秋

『 向日葵の ゆさりともせぬ 重たさよ 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵がゆさりとも揺れないほど重い。

俳句仙人
向日葵の花の重たさは風に揺らぐことなくずっと立っていて、そのたくましさに毎回感動してしまいます。

 

【NO.10】渡辺水巴

『 向日葵も なべて影もつ 月夜かな 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵も全て影を持っている月夜だ。

俳句仙人
向日葵にさえも影をもたせてしまうほど月の光が明るいことが伝わってきます。向日葵と月の美しさが詠まれていて、とても幻想的な一句に仕上がっています。

 

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ここからは、一般の方が詠んだオリジナルの俳句を紹介していきます。

 

リス先生
上手な俳句がたくさんそろっているから、ぜひ俳句作りの参考にしてみてね!

 

【No.1】

ひまわりや 暑さ吸い込み いきいきと 』

季語:ひまわり(夏)

意味:ひまわりが夏の暑さを吸い込んで生き生きと咲いているようだ。

俳句仙人
向日葵が暑い中大きく花を開いている姿は、夏の暑さを全部吸収してそれを養分として咲いているような感じがします。

 

【No.2】

郷愁呼ぶ 向日葵畑 ゲームの中 』

季語:向日葵(夏)

意味:ふるさとに帰りたくなるような向日葵畑がゲームの中にある。

俳句仙人
「ぼくのなつやすみ」でしょうか?ゲームは時に人間の心をついてくるような描写があります。

 

【No.3】

パレットに ひまわりの色 しぼり出す 』

季語:ひまわり(夏)

意味:パレットにひまわりの色の絵具を絞り出す。

俳句仙人
パレットに絵具を絞り出している場面に「ひまわりの色」と入れることによって向日葵をかいている作者の様子が浮かんできます。

 

【No.4】

向日葵は 亡父の愛せし 花なりし 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵は亡くなった父が愛した花である。

俳句仙人
向日葵を見ると亡くなったお父さんのことを思い出す一見悲しい句ですが、作者もお父さんが愛した花だからこそ向日葵を愛してる。それが伝わってきて胸がジーンとなりました。

 

【No.5】

向日葵の 首たおれたる 台風後 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵の首が倒れてしまっている台風の後だ。

俳句仙人
台風が過ぎ去った後に折れた花や向日葵を見ると残念な気持ちになります。

 

【No.6】

向日葵の 伸びたる先に 空は青 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵が伸びている先の空は真っ青な快晴である。

俳句仙人
向日葵がグーンと高く伸びた上には、雲一つない真っ青な快晴が広がっている様子がよく伝わってきます。

 

【No.7】

ひまわりは みんななかよし 右をむく 』

季語:ひまわり(夏)

意味:向日葵がみんな仲良く右を向いている。

俳句仙人
太陽の方にひまわりが一緒に向いている姿は、確かに仲良しに見えてきます。可愛らしい一句です。

 

【No.8】

太陽が 見つめているよ 向日葵を 』

季語:向日葵(夏)

意味:太陽が向日葵をじっと見つめている。

俳句仙人
空から向日葵を見つめている太陽は、子を育てる母のような目で見ているのでしょうか。想像力をかき立てられる素敵な句です。

 

【No.9】

向日葵を 陽より大きく かく子かな 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵を太陽より大きく描いている子供がいる。

俳句仙人
向日葵を太陽より大きく描く姿はとても微笑ましいです

 

【No.10】

子らの声 弾むひまわり 迷路かな 』

季語:ひまわり(夏)

意味:子供らの声が弾む向日葵畑がある。迷路にして遊んでいるのだろうか。

俳句仙人
背の高い向日葵を迷路として遊ぶ子供達の声は、とても微笑ましく聞いてるだけであったかい気持ちになります。

 

 

【No.11】

向日葵の 道に一列 ランドセル 』

季語:向日葵(夏)

意味:意味:向日葵の道に一列でランドセルを背負った子供達がいた。

俳句仙人
向日葵の道を一列になって揺れるランドセルは可愛らしいです。

 

【No.12】

向日葵や ぐんぐん伸びる 温度計 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵がぐんぐんと温度計の赤色と共に伸びている。

俳句仙人
昼に行くにつれどんどん高くなっている気温を向日葵と一緒に表現している様子が面白いです。

 

【No.13】

向日葵を 活けて華やぐ 老いの部屋 』

季語:向日葵(夏)

意味:殺風景で老いぼれた部屋は向日葵を活けると華やかだ。

俳句仙人
黄色の向日葵は殺風景な部屋に一輪飾るだけで華やかになりそうです。畳の部屋に活けられた向日葵を想像するととても綺麗です。

 

【No.14】

向日葵の 呼名に背く 花の向き 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵は、「日を向く」と書くのに花の向きは日の方を向いていない。

俳句仙人
向日葵という字に背いて日の方向を向いていない花。いたずらっ子の子供のようで可愛いです。

 

【No.15】

向日葵の 屋根まで伸びる 元気の黄 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵が屋根まで伸びている元気いっぱいの黄色だ。

俳句仙人
向日葵はどんどん伸びていきます。屋根の上まで伸びる向日葵から元気をもらえる気がします。

 

【No.16】

向日葵の ブロック塀より 覗きいる 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵がブロック塀から覗いている。

俳句仙人
上の句と似たような句で、どんどん伸びる向日葵のことを詠んでいます。ブロック塀から覗く向日葵は可愛らしいですね。

 

【No.17】

向日葵や 留守居守るかに 仁王立 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵が留守の家を守るかのように仁王立ちしているように見える。

俳句仙人
向日葵は凛と高く咲いていて、まるでその家を守っている人のように見えます。作者の素晴らしい想像力が出た句です。

 

【No.18】

ランナーの ひまわりに沿ひ 駆け抜ける 』

季語:ひまわり(夏)

意味:ランナーは向日葵に沿って駆け抜けていく。

俳句仙人
マラソンと向日葵を詠んだ句ですね。道ではなく向日葵に沿ってとよむことにより、夏だということが伝わる句になっています。

 

【No.19】

ぐったりと 大向日葵が 下を向く 』

季語:向日葵(夏)

意味:ぐったりと大きな向日葵が下を向いている。

俳句仙人
向日葵はタネをつける時、下を向いてしまいます。その様子をぐったりと書くことにより読み手に夏バテしてしまった人間を想像させます。すばらしい一句です。

 

【No.20】

向日葵の 仰ぎて背筋 伸ばしけり 』

季語:向日葵(夏)

意味:向日葵のように凛と立とうと背筋を伸ばした。

俳句仙人
暑い夏でも元気に凛と立つ向日葵の姿に感化されて背筋を伸ばす作者の様子に思わず微笑んでしまいました。

 

 

【No.21】

『 向日葵の つぶやき聞こゆる 昼下り 』

季語:向日葵(夏)

意味:ひまわりのつぶやきが聞こえるような昼下がりだ。

俳句仙人
ひまわりが何事かを呟いているように咲いていた、昼下がりの様子を詠んでいます。「つぶやき」という表現からは少し下を向いて咲いていた雰囲気が感じ取れる句です。

【No.22】

『 地平まで 続く向日葵の 顔顔顔 』

季語:向日葵(夏)

意味:地平まで続いているひまわりの顔と顔と顔だ。

俳句仙人
地平線まで咲いているひまわり畑での一句です。顔を3つ重ねてインパクトを出していますが、種のある黒い部分がみんな作者の方を向いていたのでしょう。

【No.23】

『 向日葵さん あらあら少し 早いかな 』

季語:向日葵(夏)

意味:ひまわりさん、あらあら少し咲くのが早いなぁ。

俳句仙人
どこか親しげな呼びかけと「あらあら」という小さな子供に対するような表現が面白い一句です。例年よりも早くひまわりが咲いてしまったのか、微笑ましく見守っています。

【No.24】

『 向日葵や 人の元気の バロメーター 』

季語:向日葵(夏)

意味:ひまわりが咲いているなぁ。まるで人間の元気のバロメーターのようだ。

俳句仙人
ひまわりはその美しい黄色から明るく元気な印象を抱かせます。この句ではひまわりが元気かどうかで人間も元気かわかる基準なのだと詠んでいるのがユニークです。

【No.25】

『 ひまわりの まわりもみんな ひまわり 』

季語:ひまわり(夏)

意味:ひまわりの周りもみんなひまわりが咲いている。

俳句仙人
ひまわり畑での一句です。「ひまわり」が最初と最後に来ることで、一面を見回してもひまわりばかりが咲いている様子をよく表現しています。

【No.26】

『 眠れない 向日葵がまだ 項垂れず 』

季語:向日葵(夏)

意味:日が沈んでも眠れないひまわりがまだ項垂れていない。

俳句仙人
「眠れない」のが作者なのかひまわりなのか想像がふくらみます。日が沈むとひまわりは項垂れるようになりますが、また上を向いていて自分たちは眠れないのだと感傷を抱いているようです。

【No.27】

『 天も地も 無しや向日葵 ラビリンス 』

季語:向日葵(夏)

意味:天も地もないようなひまわりのラビリンスだ。

俳句仙人
ひまわりの背の高さを活かしてひまわり畑で迷路を作る場所もあります。どこを見てもひまわりばかりでまるでラビリンスのようだと感嘆している一句です。

【No.28】

『 夕立に 負けず向日葵 すくと立ち 』

季語:向日葵(夏)

意味:夕立が降っても負けずにひまわりがすっくと立っている。

俳句仙人
激しく降る夕立にも項垂れたり折れたりせずに真っ直ぐ立つひまわりに感銘を受けている一句です。花もしっかりと前を向いているだろうことが想像できます。

【No.29】

『 青空を 持ち上げて咲く 向日葵や 』

季語:向日葵(夏)

意味:青空を持ち上げて咲くようなひまわりだなぁ。

俳句仙人
太陽の方向を向いて咲くひまわりを、青空を持ち上げていると表現している面白い句です。青空の方向を一斉に向いているひまわりの群生を見たのでしょうか。

【No.30】

『 ひとりだけ そっぽ向日葵 きみのよう 』

季語:向日葵(夏)

意味:1人だけそっぽを向いているひまわりがある。まるで君のようだ。

俳句仙人
ひまわりは基本的に太陽を追いかけて向いている方角が変わるため、同じ方向を向いています。この句では何らかの原因で1本だけ違う方向を向いている様子が、「君」のようだと少しからかうような調子を感じる句です。

 

以上、季語「向日葵(ひまわり)」を使ったおすすめ俳句集でした!

 

 

俳句仙人
夏に凛と咲く黄色く大きな向日葵。昔の人も今の人も愛している花です。俳句は他の人のものを読むだけでも面白いですが、実際に自分の視点から俳句を詠むこともまた違った面白さがあります。

リス先生
向日葵を実際に見に行って、5・7・5という文の中に自分で見た情景や心情をよんでみると良いよ!

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