【扇風機の俳句 30選】小学生&中学生が作った!!おすすめ上手いオリジナル俳句集を紹介!

 

最近の日本の夏は猛暑になることが多く、各地で最高気温を更新しています。

 

寝苦しい夜は、クーラーや扇風機などの冷房は欠かせませんよね。

 

また、最近では学校の授業や宿題で俳句がよく取り上げられますが、「どんな俳句を作って良いかわからない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

 

 

そこで今回は、夏の風物詩ともいえる「扇風機」をテーマにした小学生/中学生向けの俳句作品を紹介していきます。

 

思わず笑ってしまうような俳句や、するどいつっこみなど、若い感性には目を見張るものがあります。

 

リス先生
上手な作品ばかりなので、ぜひ俳句作りの参考にしてみてね!

 

小学生向け!!扇風機おすすめ俳句ネタ集【15選】

 

まずは、小学生が詠んだオリジナルの俳句を紹介していきます。

 

リス先生
思わずうなってしまうような上手な作品がたくさんあるよ!それじゃあ早速、大人顔負けの作品を一緒に鑑賞していこう!

 

【NO.1】

『 こわれても あてにしている 扇風機 』

季語:せんぷうき(夏)

意味:壊れてしまった扇風機。でも、なんとかならないかなぁ、あてにしているよ。

俳句仙人
扇風機がこれから必要になる初夏の頃に詠んだのではないでしょうか。おそらく、昨年の夏の終わり頃に壊れてしまった扇風機。修理に出そう出そうと思っていて、まだ出していない様子が伝わってきます。電源を入れて叩いたりすれば、なんとか今年の夏ももってくれそうな気がします。つまり、「あてにしている」のです。そんな、人間の心理を鋭い着眼で詠んだ一句です。

 

【NO.2】

『 せんぷうき あああああああ おおおおお 』

季語:せんぷうき(夏)

意味:扇風機に向かって声を出す。「あああああああ」、「おおおおお」。

俳句仙人
扇風機に向かって「あーーー」と声を出すと、声が扇風機の羽に当たって「あああああああ」と聞こえます。続いて「おーーー」と言ってみます。すると、やはり「おおおおお」と聞こえます。可愛らしく、子どもらしい発見ですね。

 

【NO.3】

『 扇風機 たまには逆に 回りたい 』

季語:扇風機(夏)

意味:扇風機、たまにはいつもと逆方向に回ってみたいなぁ。

俳句仙人
いつも同じ方向にばかり回っている扇風機を見て、自分が扇風機だったら、たまには逆回りをしてみたいと思うに違いない、扇風機を見ながらきっとそんなことを考えていたのでしょうね。ユーモアにあふれる一句です。

 

【NO.4】

『 せんぷうき 兄と私に 風分ける 』

季語:せんぷうき(夏)

意味:扇風機がお兄ちゃんと私に風を分けてくれているよ。

俳句仙人
扇風機の人工風をお兄さんとシェアするといった発想です。食べ物をシェアすることはよくありますが、涼しい風をシェアするという考えは、なかなか思いつきません。小学生とは思えない鋭い視線ですね。

 

【NO.5】

『 せんぷうき 宿題の紙 ふき飛ばす 』

季語:せんぷうき(夏)

意味:扇風機の風が宿題の紙を吹き飛ばしてしまうよ。

俳句仙人
扇風機の前で宿題をしようとしている姿が目に浮かびます。しかし、扇風機の風は無情にも宿題の紙を吹き飛ばしてしまいます。まるで、扇風機と攻防戦を繰り広げているようですね。宿題は無事終わったのでしょうか…。

 

【NO.6】

『 首をふる おふろやさんの せんぷうき 』

季語:せんぷうき(夏)

意味:お風呂屋さんの扇風機が、首を振って皆に風を送っているよ。

俳句仙人
お風呂屋さんには必ずと言っていいほど、扇風機が置かれていますよね。こちらの句は、お風呂屋さんでの一光景をありのままに、子供らしく詠んだ清々しい一句です。

 

【NO.7】

『 扇風機 強でもきかぬ この残暑 』

季語:扇風機(夏)

意味:扇風機の風力を「強」にしたけれど、この残暑には全く効き目がないよ。

俳句仙人
残暑のあまりの暑さで、扇風機のスイッチを「強」にしても、全く効き目がありません。そんな日は、扇風機は熱風を振りまいているようにさえ感じます。非常に共感できる一句ではないでしょうか。

 

【NO.8】

『 ゆりかごに 向けて昭和の 扇風機 』

季語:扇風機(夏)

意味:ゆりかごの中で眠っている赤ちゃんに、昭和の扇風機で風を送ろう。

俳句仙人
ただでさえ汗っかきのあかちゃん。汗をかきながら眠っている様子が目に浮かびます。赤ちゃんが少しでも涼しくなるようにと、昔使っていた扇風機を引っ張り出してきたことが読み取れます。心が温まる優しい一句です。

 

【NO.9】

『 古民家の 風をはこんで 扇風機 』

季語:扇風機(夏)

意味:昔ながらの古民家には、扇風機が涼しい風を運んでくれるよ。

俳句仙人
昔ながらの古民家は、クーラーではなく扇風機なのでしょう。風通しのよい造りの古民家に扇風機が涼しい風を運んできてくれる様子が目に浮かぶようですね。

 

【NO.10】

『 うやむやを 飛ばしてほしい 扇風機 』

季語:扇風機(夏)

意味:なんだかしっくりこない心の中のうやむや。このうやむやも、扇風機の風が一緒に吹き飛ばしてくれたらいいにになぁ。

俳句仙人
今日は学校で何かあったのでしょうか。誰も言えない心の中のもやもやを扇風機の風で吹き飛ばしてしまってほしい、扇風機を見つめながらそんなことを考えている作者の姿が思い浮かびます。

 

【NO.11】

『 扇風機 たまには縦に 頷いて 』

季語:扇風機(夏)

意味:扇風機よ、たまには縦に頷いてほしい。

俳句仙人
一般的な扇風機は横に首を振ります。たまには首を縦に振って頷いて欲しいなぁと感じているユーモアのある一句です。

 

【NO.12】

『 むこうには あおぞらだけよ 扇風機 』

季語:扇風機(夏)

意味:向こうには青空だけだよ、扇風機が回っている。

俳句仙人
窓際で扇風機が回っている様子を詠んだ句です。扇風機の向こう側には青空しかないと観察している様子を詠んでいます。

 

【NO.13】

『 扇風機 優しい風に 眠くなり 』

季語:扇風機(夏)

意味:扇風機の優しい風に眠くなってくる。

俳句仙人
強風ではなく弱い風にして扇風機を回していることがわかる一句です。心地よい風についうたた寝しそうになっています。

 

【NO.14】

『 裏みれば 頑張っていた 扇風機 』

季語:扇風機(夏)

意味:裏を見ると頑張っていた扇風機だ。

俳句仙人
扇風機は表から見えない裏側に回すための装置が取り付けられているほか、表からは見えない汚れも付着しています。表からはただ回っているようにしか見えない扇風機の苦労をしのんでいる一句です。

 

【NO.15】

『 私まで 向いてくれない 扇風機 』

季語:扇風機(夏)

意味:私の方まで向いてくれないのだ、この扇風機は。

俳句仙人
扇風機の横への稼働域は一般的なもので180度ほどです。そのため、扇風機の後ろにいる作者には風が届かないということを「向いてくれない」と愚痴をこぼしています。

 

中学生向け!!扇風機おすすめ俳句ネタ集【15選】

 

続いて、中学生が詠んだ「扇風機」をテーマにした俳句作品を紹介していきます。

 

【NO.1】

『 扇風機 前で声出し 宇宙人 』

季語:扇風機(夏)

意味:扇風機の前で「あーーー」っと声を出すと、まるで宇宙人のような声だよ。

俳句仙人
扇風機に向かって声を発すると、回転している扇風機の羽に声が交互に当たり、まるで宇宙人のような変な声になりますよね。誰もが身に覚えのある光景ではないでしょうか。

 

【NO.2】

『 扇風機 休むことなき 熱帯夜 』

季語:扇風機(夏)・熱帯夜(夏)

意味:熱帯夜、扇風機は止まることなく、朝までフル稼働しているよ。

俳句仙人
寝苦しい熱帯夜。そんな夜は、扇風機なしで寝ることはできませんよね。扇風機が朝まで止まることなく回転している様子が、とてもよく伝わってきます。

 

【NO.3】

『 ぼくだけを 見つめてくれよ 扇風機 』

季語:扇風機(夏)

意味:扇風機よ、どうか僕だけに風を送ってくれよ。

俳句仙人
暑い夏。扇風機を独り占めすることができない様子が、切実に描かれていますね。

 

【NO.4】

『 扇風機 静かな家に 風の音 』

季語:扇風機(夏)

意味:静かな家の中に扇風機の回る音だけが聞こえてくるよ。

俳句仙人
少しでも寝やすいようにと、扇風機は夜通し稼働しています。皆が寝静まった後、扇風機の音だけが響いている様子が伝わってきます。

 

【NO.5】

『 扇風機 近寄る僕らに 首を振り 』

季語:扇風機(夏)

意味:扇風機に近寄ると、まるで「いやいや」をしているように首を振っているよ。

俳句仙人
部屋全体を涼しくするために、扇風機は「首振りモード」に設定されています。人が近づくと、「あなただけじゃないのよ」と言っているかのように扇風機は首を振っています。表現が面白い一句です。

 

【NO.6】

『 扇風機 つければやる気 スイッチON 』

季語:扇風機(夏)

意味:扇風機のスイッチを入れると、なんだかやる気が出てくるよ。

俳句仙人
暑くて何もする気が起きない…そんな経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか。ところが、扇風機のスイッチを入れると、涼しい風に癒され、なんだかやる気が出てきますよね!とてもリズミカルな一句です。

 

【NO.7】

『 扇風機 特別席に 犬座る 』

季語:扇風機(夏)

意味:扇風機の前の特等席を犬が占領しているよ。

俳句仙人
犬は家の中で一番快適な場所を知っています。扇風機をつけると、どこからともなくやってくる犬が何ともいじらしく、憎めない様子が伺えます。

 

【NO.8】

『 せんぷうき だれもいないのに 回ってる 』

季語:せんぷうき(夏)

意味:止め忘れた扇風機。部屋には誰もいないのに回り続けている。

俳句仙人
あまりの暑さに最近いつも回っている扇風機。でも、誰もいない部屋なら、少しくらい扇風機を休ませてあげようよ…と扇風機に対する同情のような感情も読み取れる一句です。

 

【NO.9】

『 せんぷう機 家一番の がんばり屋 』

季語:せんぷう機(夏)

意味:この時期、家の中で一番働いているのは扇風機だよ。

俳句仙人
今一番頑張っているのは、まぎれもなく扇風機でしょう。人がいる限り回り続ける扇風機に対し、ユーモアを交えて慰労の気持ちを表した一句です。

 

【NO.10】

『 せんぷうき 首ふる方に ずれるぼく 』

季語:せんぷうき(夏)

意味:扇風機の風にあたろうと、扇風機の首の動きに合わせて自分も動くよ。

俳句仙人
一般的に扇風機は部屋全体を涼しくするために、「首振りモード」に設定されることが多いですよね。誰か一人が扇風機を独占できる雰囲気でもありません。そのため、扇風機の首の振りに合わせて自分が動くしかないのです。夏のよくある光景です。

 

【NO.11】

『 扇風機 かたかたと鳴る 山の宿 』

季語:扇風機(夏)

意味:扇風機がかたかたと鳴っている山の宿だ。

俳句仙人
音を立てて回っていることから古い扇風機を使っていることが伺えます。また、「山の宿」という表現から山小屋のような涼しい場所にある宿に泊まっていたのでしょう。

 

【NO.12】

『 電気店 揃って回る 扇風機 』

季語:扇風機(夏)

意味:電気店では扇風機たちが揃って回っている。

俳句仙人
扇風機の展示販売をする電気店の様子を詠んだ句です。暑い夏の中でお店に入り、展示されている扇風機の前で涼んだ経験のある人も多いのではないでしょうか。

 

【NO.13】

『 藁(わら)香る 牛舎の巨大 扇風機 』

季語:扇風機(夏)

意味:藁の香りがする。牛舎では巨大な扇風機が回っているのだ。

俳句仙人
牛舎では暑い夏を乗り切るために、人の身長よりも大きい扇風機が設置されています。その風に乗って牛たちの餌でもあるワラの香りが漂ってくる、牛舎ならではの光景を詠んだ句です。

 

【NO.14】

『 扇風機 残暑で雇用 延長す 』

季語:残暑(秋)

意味:もう秋だが、残暑が続くので扇風機の雇用は延長しよう。

俳句仙人
厳しい残暑で扇風機が片付けられない様子を「雇用延長」と表現しているのが面白い一句です。なかなか片付けられない暑さに参っている様子が伺えます。

 

【NO.15】

『 相槌が 否定ばかりの 扇風機 』

季語:扇風機(夏)

意味:相槌が首を振る否定ばかりの扇風機だ。

俳句仙人
横に首を振る扇風機の様子を「相槌が否定」と捉えたユーモアのある一句です。ゆっくりと首を振る扇風機に色々と相談事をしていたのでしょうか。

 

以上、扇風機をテーマにした俳句作品でした!

 

さいごに

 

今回は、小学生と中学生が「扇風機」をテーマに詠んだ俳句作品を紹介してきました。

 

「扇風機」という極めて日常的な家電製品だからこそ、共感できる部分が多かったのではないでしょうか?

 

思わず「クスッ」とくるものから「なるほど!」と感心してしまうものまで、情景が目に浮かぶようで面白かったですね。

 

 

リス先生
楽しんでもらえたかな?最後まで読んでくれてありがとう!

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