菜の花は黄色の菜種の花です。
鮮やかで美しい黄色の花が広がる光景は春を代表する景色といえるでしょう。菜の花は、春・晩春の季語とされています。晩春とは、旧暦3月頃のことで、新暦でいうと3月~5月頃とされています。
ちょっと雲ってだけど菜の花畑
もう晩春だなー pic.twitter.com/DeqnpzOjOj— ふじわら (@fujihiro17) May 6, 2016
今回は、【菜の花の俳句20選】と題し、菜の花を題材に表現したオリジナルの俳句を20句ご紹介します。
小学生向け!菜の花を季語に使った俳句ネタ集【前半10句】
【NO.1】
『 菜の花が 青空目指して 伸びてゆく 』
季語:菜の花(春・晩春)
菜の花が青空に向かっていくかのように、上へ上へと伸びていく姿を表現しています。ぐんぐん元気に伸びて咲き誇る菜の花が想像できる句です。
【NO.2】
『 菜の花が 遠くまで続く 海みたい 』
季語:菜の花(春・晩春)
一面に広がる菜の花が、どこまでも広く続いている光景を「海」に見立てています。海のように遠くまで広がる美しい菜の花が目に浮かびます。
【NO.3】
『 菜の花と せいくらべする 女の子 』
季語:菜の花(春・晩春)
菜の花と並んで背比べをしている女の子の姿を表現しています。作者はきっと、菜の花と並ぶ女の子の可愛らしい姿を微笑ましく見ているのでしょう。
【NO.4】
『 菜の花を 一輪そばに 朝ご飯 』
季語:菜の花(春・晩春)
朝ご飯の食卓に一輪の菜の花を飾っているのでしょう。自分で摘んできたものなのでしょうか。菜の花が朝ご飯のひとときに彩りを添えてくれている光景が想像できます。
【NO.5】
『 雨の中 なの花さんが 水を飲む 』
季語:なの花(春・晩春)
雨が降っている中での菜の花の様子を「水を飲んでいる」と表現しています。雨に降られて濡れてしまっている菜の花の姿を、とても上手に表現している一句です。
【NO.6】
『 菜の花の 『ごはんどうぞ』と おままごと 』
季語:菜の花(春・晩春)
小さな子どもたちが菜の花で遊んでいる姿でしょうか。菜の花をおままごとにつかって美味しいお料理をつくったのかもしれません。「ごはんどうぞ」の言葉がとても可愛らしく、おままごとをしている姿が目に浮かびます。
【NO.7】
『 風にゆれ 菜の花さんが うたってる 』
季語:菜の花(春・晩春)
菜の花が風に揺れている光景を詠んでいます。揺れている菜の花を「歌っている」と表現しているとても上手な一句です。
【NO.8】
『 ジジとみた なのはなロード わすれない 』
季語:なのはな(春・晩春)
ジジはおじいさまのことでしょうか。一緒に、なのはなロードを見に行ったのかもしれませんね。おじいさまと一緒に見た菜の花は、とても素敵で印象的だったということを強く感じる句になっています。
【NO.9】
『 菜の花の 黄色い畑で 鬼ごっこ 』
季語:菜の花(春・晩春)
菜の花が広がる黄色い畑の中で、鬼ごっこを楽しんでいる光景を詠んだ一句です。子どもたちが遊んでいるのでしょうか。菜の花の中で、元気に走っている姿が目に浮かぶようです。
【NO.10】
『 菜の花の とってもすてきな カーペット 』
季語:菜の花(春・晩春)
一面に大きく広がる菜の花畑の光景を「カーペットのよう」と表現しています。
「とってもすてき」という言葉から、綺麗に広がる菜の花の光景の美しさをより強く感じます。
小学生向け!菜の花を季語に使った俳句ネタ集【後半10句】
【NO.11】
『 菜の花が ほんわか薫る 通学路 』
季語:菜の花(春・晩春)
通学路に菜の花が咲いている光景が目に浮かびます。「ほんわか」という柔らかい表現から、菜の花が心地良く香っていることがとても良く伝わる一句です。
【NO.12】
『 菜の花が 咲くと私の 誕生日 』
季語:菜の花(春・晩春)
菜の花が咲く季節が作者の誕生日なのでしょう。菜の花が咲くことが、作者の誕生日の合図であるという、とても素敵な表現です。
【NO.13】
『 にいちゃんと なのはなばたけで かくれんぼ 』
季語:なのはは(春・晩春)
お兄ちゃんと一緒に菜の花畑でかくれんぼをしたことを詠んだ句です。「にいちゃん」と一緒に遊んだことがとても楽しかったのでしょうね。
【NO.14】
『 菜の花は 風にゆられて 楽しそう 』
季語:菜の花(春・晩春)
菜の花が風に揺れている光景を「楽しそう」と表現しています。たくさんの菜の花がゆらゆらと心地よく揺れている光景が目に浮かびます。
【NO.15】
『 道端で 迎えてくれる 菜の花よ 』
季語:菜の花(春・晩春)
道端に咲く菜の花が自分を出迎えてくれているような光景を詠んだ句です。道端に咲く鮮やかな黄色の菜の花は、道行く人を、常におだやかに出迎えてくれていることでしょう。
【NO.16】
『 ぼくもすき ちょうちょもすきだよ なのはなさん 』
季語:なのはな(春・晩春)
「ぼくも」「ちょうちょも」好きな菜の花に向かって、「なのはなさん」と語りかけるように詠んだ一句です。とても微笑ましい句で、心があたたかくなります。
【NO.17】
『 菜の花を 笑顔でみてる 君がいる 』
季語:菜の花(春・晩春)
「菜の花を見ている君」を見ている作者はどのような思いで見つめているのでしょうか。菜の花よりも「笑顔の君」に見とれているのかもしれませんね。
【NO.18】
『 菜の花は 黄色い海の ごとく揺れ 』
季語:菜の花(春・晩春)
菜の花が一面に大きく広がる場所なのでしょうか。たくさんの菜の花が揺れる様子を「海」のようだと表現しています。大きな波のようにゆったりと揺れる黄色の菜の花の光景が目に浮かびます。
【NO.19】
『 お裾分け 菜の花一輪 玄関に 』
季語;菜の花(春・晩春)
菜の花を一輪お裾分けしてもらったのでしょう。とても素敵なお裾分けですね。一輪の菜の花が飾られた玄関は、きっと明るくなったことでしょう。
【NO.20】
『 菜の花を 通りすぎても 菜の花だ 』
季語:菜の花(春・晩春)
広大な土地に広がる菜の花畑が想像できます。菜の花を通り過ぎても通り過ぎてもどこまでも菜の花が続く光景がとてもよく伝わる一句です。
以上、一般の方が季語「菜の花」をテーマにして詠んだ俳句でした!
「菜の花」は、多くの俳人に好まれ詠まれている季語であるといえます。
色鮮やかに咲く菜の花を見て、どのように感じたでしょうか。
そのとき感じたこと・思ったこと、そのままの想いを真っすぐ、5・7・5にのせてみてはいかがでしょうか。