【かき氷を使った俳句 40選】すごく上手い!!夏を感じるオススメ俳句作品集を紹介!

 

猛暑日が続く「夏」。

 

そんな暑い夏は「かき氷」を食べながらまったりしたくなりますよね。

 

 

今回は、そんな「かき氷」をテーマに詠まれたおすすめ俳句を40句紹介していきます。

 

リス先生
それでは、さっそく見ていこう!

 

「かき氷」を季語に使った有名俳句集【10選】

 

まずは、季語「かき氷」を使った有名俳句【10句】を俳人ごとに紹介していきます。

 

リス先生
お気に入りの一句を見つけてね!

 

【NO.1】竹貫示虹

『 弁解の 口をまつ赤に かき氷 』

季語:かき氷(夏)

意味:言い訳をしている口を真っ赤にしながらかき氷を食べている。

俳句仙人
一生懸命言い訳をしている子供ですが、口を真っ赤にしながらかき氷を食べられてしまってはそっちに目が行ってしまいますね。

 

【NO.2】甲田夏湖

『 一匙に 夢の滴る かき氷 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷をスプーンにすくうと滴り落ちるシロップがまるで夢のようだ。

俳句仙人
シロップのことを夢と例える作者の表現に胸を打たれます。

 

【NO.3】右城暮石

『 かき氷 胸元深く 食ひこぼす夜 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷をこぼさないように胸元を深くかたむけて食べようとしたがやっぱり食いこぼしてしまった。

俳句仙人
かき氷を食べる時、みんなお辞儀のような形になって食べますが、結局こぼれてしまうんですよね。

 

【NO.4】川阪京子

『 お互いに それは言わずに かき氷 』

季語:かき氷(夏)

意味:喧嘩した後、かき氷を2人で頬張りながら「ごめん」とは言わず仲直りをした。

俳句仙人
喧嘩した後に「ごめんなさい」とは言わず、「一口ちょうだい」と言って仲直りする様子。とても微笑ましい光景です。

 

【NO.5】今井田敬子

『 体型を 戻せぬままに かき氷 』

季語:かき氷(夏)

意味:夏になったのに体型は戻せずにかき氷を食べた。

俳句仙人
夏まで痩せようと思っても結局体型を戻せずに夏がきてしまう気持ち…よくわかります…。

 

【NO.6】野路斉子

『 湧く雲の 白さを盛りし かき氷 』

季語:かき氷(夏)

意味:湧く雲のような白い氷を盛って食べるかき氷だ。

俳句仙人
まるで雲のようにふわふわとしたかき氷。あえて氷と出さずに雲だけで表現していることで美しい句に仕上がっています。

 

【NO.7】林裕美子

『 かき氷 ほんの三口に 目をつむる 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷をほんの三口を食べただけで、頭がキーンとなり目を瞑った。

俳句仙人
かき氷は甘くて冷たいので三口食べただけで頭がキーンとなりますよね。

 

【NO.8】辻井桂子

『 かき氷 もう一匙を 食べ余す 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷があまりにも甘くて冷たいのでもう一匙さえも食べてしまった。

俳句仙人
かき氷はほんのちょっとでも食べ尽くしてしまうほど中毒性があります。

 

【NO.9】吉田裕志

『 かき氷 一気に噛んで 脳停止 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷を一気に噛んで頭がキーンとなり脳が停止したようになった。

俳句仙人
かき氷をたくさん一気に食べると脳がキーンとなって脳みそが停止してしまいます。

 

【NO.10】鎌倉喜久恵

『 足湯して 見知らぬ人と かき氷 』

季語:かき氷(夏)

意味:足湯をしながら知らない誰かとかき氷を食べて話をしている。

俳句仙人
足湯をしてかき氷食べれば初対面の人とも仲良くなれそうです。

 

「かき氷」を季語に使った一般おすすめ俳句集【30選】

 

ここからは、一般の方が詠んだオリジナルの俳句集を30句紹介していきます。

 

リス先生
上手な俳句がたくさんそろっているから、ぜひ俳句作りの参考にしてみてね!

 

【No.1】

かき氷 匙の冷たさ 心地よい 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷をすくった匙の冷たさが舌に広がって心地よい。

俳句仙人
かき氷をすくった後の匙の冷たさは、暑い体に染み渡ってとても心地良いです。

 

【No.2】

かき氷 魔性の舌の 見え隠れ 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷を食べた後の青くなった魔性のような舌が見え隠れしている。

俳句仙人
かき氷を食べた後の青色の舌はまるで悪魔の舌のように見えます。

 

【No.3】

好きな色 選んでばかりの かき氷 』

季語:かき氷(夏)

意味:美味しさよりも好きな色ばかり選んでしまうかき氷だ。

俳句仙人
かき氷の綺麗さに好きな色ばかり選んでしまう気持ちわかります。

 

【No.4】

かき氷 トンネル掘る人 崩す人 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷を食べるときにトンネルを作って食べる人もいれば、崩して食べる人もいる。

俳句仙人
かき氷の食べ方は様々で、人によって違うのがまた面白いです。ちなみに私は「崩す派」です。

 

【No.5】

手で回す 機械懐かし かき氷 』

季語:かき氷(夏)

意味:昔ながらの手で回すかき氷の機械をみて懐かしいなぁと思った。

俳句仙人
最近は、自動でできるものも多くて楽になってきていますが、やっぱり手動で回す方が何倍も美味しく感じます。

 

【No.6】

不機嫌な 顔も和みて かき氷 』

季語:かき氷(夏)

意味:さっきまで不機嫌だった顔もかき氷を食べて顔が和んだ。

俳句仙人
親子の句でしょうか?機嫌を取るためにかき氷を買うお母さんもかき氷を食べた瞬間に顔が和む子供も可愛らしくてとても微笑ましいです。

 

【No.7】

かき氷 子らの口元 みな青く 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷を食べた後の子供たちの口元はみんな青くなっていた。

俳句仙人
かき氷を食べた後の口元はみんな青くて可愛らしいです。

 

【No.8】

かき氷 横から攻めて 崩れをり 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷を食べるときに横から食べると崩れてしまった。

俳句仙人
かき氷を崩さないように横から食べたのに崩れてしまったときの悲しさが読まれた句で面白いです。

 

【No.9】

かき氷 最後に残る 氷水 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷を食べ進めていくと最後にはシロップに溶けた氷だけが残ってしまった。

俳句仙人
上手に食べ進めていても最終的にはシャリシャリとした氷が溶けたシロップだけが残ってしまいますよね。

 

【No.10】

かき氷 食べて満足 偏頭痛 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷を食べて満足したが、頭が痛くて偏頭痛になった。

俳句仙人
かき氷を食べた後の満足感は幸せですが、残る偏頭痛が少し厄介です。

 

 

【No.11】

恋終わり 青崩れゆく かき氷 』

季語:かき氷(夏)

意味:失恋してしまいせっかく買った青い色のシロップをかけたかき氷も崩れてしまった。

俳句仙人
失恋してしまった後の俳句で「青崩れゆく」という表現を用いることによって悲しい句になっています。

 

【No.12】

主食かも 蕎麦より高し かき氷 』

季語:かき氷(夏)

意味:蕎麦より高いかき氷は主食なのだろうか。

俳句仙人
蕎麦の安さに比べたら確かに最近のかき氷は少し値段が張りますね…。もっと安くなって欲しいなぁと思うことが多々あります。

 

【No.13】

かき氷 食べ比べるか お日様と 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷を溶かしてしまうお日様とともに味を食べ比べよう。

俳句仙人
かき氷の食べ比べ…少し贅沢ですね。かき氷を溶かしてしまうお日様と共に食べるという発想がとても面白いです。

 

【No.14】

客残す かき氷溶け 匙の音 』

季語:かき氷(夏)

意味:客が残してしまったかき氷が溶け、スプーンがカップの底についた音がした。

俳句仙人
少し悲しい句ですね。かき氷は量が多く冷たいので食べきれない人もいるのでしょうか。

 

【No.15】

綿のよう 電動式の かき氷 』

季語:かき氷(夏)

意味:綿のような氷が出てくる電動式のかき氷だ。

俳句仙人
最近のかき氷は本当に綿のようなふわふわの氷ができる電動式のかき氷機で作るものが多くなりました。

 

【No.16】

かき氷 赤よりミルク 美味しけり 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷はイチゴのシロップよりもその上にかかった練乳の方が美味しい。

俳句仙人
イチゴ味にかける練乳は本当に格別です…。練乳いちご味があったら迷わずそれを頼んでしまいます。

 

【No.17】

南極や とはにこまらぬ かき氷 』

季語:かき氷(夏)

意味:南極に行けば永遠にかき氷には困らないだろうな。

俳句仙人
氷がたくさんある南極は確かに永遠に困らなさそうです。作者の想像力に思わず笑顔になりますね。

 

【No.18】

かき氷 回転寿司で 今はあり 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷は、回転寿司のメニューに今はある。

俳句仙人
ついに回転寿司でも置かれるようになったのですね!かき氷はみんな大好きですから嬉しいですね。

 

【No.19】

かき氷 食べたる人に 色移す 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷は食べる人にシロップの色を移す。

俳句仙人
かき氷を食べた後の舌や口元のことを詠んでいるのでしょうが、それを具体的に詠まず「色移す」という表現だけにして読み手に想像させている点…、とても素敵です。

 

【No.20】

かき氷 両手で包み 山盛りに 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷を一度両手で包んで押し込みさらに上から氷を乗せて山盛りにした。

俳句仙人
かき氷の屋台に行くとしてくれますよね。昔、小学生の子が「もっと山盛りにして」とお願いしていたのを思い出しました。

 

【No.21】

『 天井を 見つつ食べをり かき氷

季語:かき氷(夏)

意味:天井を見ながら食べているかき氷だ。

俳句仙人
キーンとした頭痛を感じた時に思わず上を見てしまう人も多いのではないでしょうか。この句でも天井を見ながら食べている人が多いとクスリとしています。

【No.22】

『 極楽に 少し近づく かき氷 』

季語:かき氷(夏)

意味:暑い中で食べるかき氷は極楽に少し近づくくらいおいしい。

俳句仙人
酷暑の中で食べるかき氷に極楽を感じている一句です。屋外でも冷たいかき氷が暑さを忘れさせてくれるため、まさに極楽気分になることでしょう。

【No.23】

『 かき氷 残りの半分 ブルブルと 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷を食べていると、残り半分くらいで寒くなってブルブルとしてしまう。

俳句仙人
空調のよく効いたお店などでかき氷を食べていると、最初は外の暑さを感じていても段々と寒くなってくることがあります。この句では残り半分くらいから寒さで震えてしまっている様子を詠んだ句です。

【No.24】

『 かき氷 トンネル掘れば 甘い水 』

季語:かき氷

意味:かき氷のトンネルを掘れば甘い水が出てくる。

俳句仙人
地下水が湧き出るトンネル工事に掛けてかき氷を崩している様子を詠んでいます。少し溶けてシロップの溶け込んだ甘い水が出てきて楽しんでいる様子が伺える句です。

【No.25】

『 ガラガラと かき氷器に 白い夏 』

季語:かき氷(夏)/夏(夏)

意味:ガラガラと回すかき氷器から出てくる白い氷に夏を感じる。

俳句仙人
手動で氷から作るかき氷器を詠んだ句です。現在では手動のものは少なくなってきましたが、手回しで回して出てくる真っ白なかき氷は夏の風物詩でした。

【No.26】

『 ガラス器に シロップの海 かき氷

季語:かき氷(夏)

意味:ガラスの器にシロップの海ができるかき氷だ。

俳句仙人
かき氷が溶けて、ガラスの器に水とシロップが残った様子を詠んだ句です。おしゃべりに夢中でかき氷が溶けてしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。

【No.27】

『 かき氷 頭の奥まで 突き刺さり 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷が頭の奥まで突き刺さるようだ。

俳句仙人
キーンとした痛みを的確に表現した一句です。突き刺さるような痛みも楽しみながらかき氷を食べている様子が浮かんできます。

【No.28】

『 恋バナの 熱に溶け出す かき氷 』

季語:かき氷(夏)

意味:恋の話の熱気にかき氷も溶け出してしまっている。

俳句仙人
恋バナに夢中でかき氷が溶けていっている様子を、話の熱に当てられたからと表現しているのが面白い句です。せっかく頼んだかき氷もそっちのけで盛り上がっています。

【No.29】

『 人ごみを 離れてみぞれ かき氷 』

季語:かき氷(夏)

意味:人混みを離れてかき氷を食べる場所を探していたらみぞれのようなかき氷になった。

俳句仙人
かき氷を買ってから時間が経ったのか、少し溶けかかったかき氷を「みぞれ」と表現しています。お祭りなどで人があまりいない場所を探して食べたのでしょう。

【No.30】

『 かき氷 頭痛なる人 ならぬ人 』

季語:かき氷(夏)

意味:かき氷を食べて頭痛になる人とならない人がいる。

俳句仙人
かき氷のキーンとした頭痛は、少しずつ食べるなど工夫をすると来ないと言われています。頭を抑えながら食べている人と平然と食べている人を興味深く観察している句です。

 

以上、季語「かき氷」を使ったおすすめ俳句集でした!

 

さいごに

 

今回は、「かき氷」をテーマにして詠まれたおすすめ俳句をたくさん紹介しました。

 

古くから食べられてきた「かき氷」。最近では、ティラミス味やタピオカを乗せたものも出てきています。

 

時代とともに進化してきているかき氷ですが、みんな大好きな食べ物であることは、今も昔も変わっていません。

 

昔の俳人に習って俳句を詠みながら、好きなシロップをかけてかき氷を頬張ってみてはいかがでしょうか?

 

 

リス先生
是非!かき氷を食べながら俳句を作って詠んでみてね!!

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