大切な人へ「感謝の気持ち」を伝えるとき、皆さんはどのように伝えるでしょうか?
直接会って伝える・お手紙で伝える・贈り物をする等、想いを伝える方法はいろいろありますが、アートとして作品や曲をつくったりするような方法も良いですね。
そんな作品の中でも17文字の世界「俳句」を使った感謝の想いの句も候補に入れてみるのも良いかも知れません。
今回は、先生への感謝の気持ちを詠んだ俳句を20句ご紹介します。
先生への感謝の気持ちを詠んだ俳句ネタ【前半10句】
【NO.1】
『 黒板に 「ありがとう」と書く 卒業式 』
季語:卒業式(春)
卒業式の日。作者はクラス皆で黒板アートをしたのでしょう。学校への「ありがとう」、教室への「ありがとう」、友だちへの「ありがとう」、そして、毎日たくさんお世話になった先生への「ありがとう」。クラス皆の、さまざまな「ありがとう」が込められていることでしょう。
【NO.2】
『 恩師達の 教えを胸に 卒業す 』
季語:卒業(春)
お世話になった先生方への感謝の気持ちを詠んでいます。たくさんの先生方との関わりの中で、きっと数えきれないほど多くの学びを得たことでしょう。多くの「教え」をしっかりと心に刻み、深く感謝している作者の想いが表現されています。
【NO.3】
『 先生に 泣いてハグする 卒業子 』
季語:卒業子(春)
卒業式での先生と生徒の関わりを詠んだ一句です。先生との別れの悲しさ・寂しさ、そして感謝してもしきれない想いがあふれていることでしょう。とても素敵な光景ですね。
【NO.4】
『 卒業式 先生今まで ありがとう 』
季語:卒業式(春)
先生への感謝の気持ちを表現しています。お世話になった先生へ、「ありがとう」という気持ちを素直に伝えています。まっすぐな想いは、しっかりと先生へ伝わっていることでしょう。良い出会いは財産になりますね。
【NO.5】
『 恩師より 大きくなりて 卒業す 』
季語:卒業(春)
入学した頃と比べると、作者はとても身長が伸びたのでしょう。「大きくなりて」と、卒業するにあたり「恩師」と身長を比較して表現しています。そして、人間的にも大きく成長させていただいた、という「恩師」への感謝の気持ちも込められているのではないでしょうか。とても深い意味を感じる一句です。
【NO.6】
『 桜舞う さよなら告げに 教室へ 』
季語:桜(春)
お世話になった先生へ、「さようなら」を伝えるために教室に向かった作者。「さようなら」には、たくさんの「ありがとう」が込められているように感じます。満開の桜が舞う美しい光景が目に浮かぶような素敵な一句です。
【NO.7】
『 給食の おばちゃんに礼 卒業す 』
季語:卒業(春)
毎日給食をつくってくださった栄養士の先生や調理の先生への感謝の気持ちを詠んでいます。きっと普段から「おばちゃん」と親しみをこめて給食の先生を呼んでいたのでしょう。とても良い関係性が想像できます。卒業の日、「おばちゃんに礼」をする作者の姿に、「おばちゃん」は涙が止まらなかったのではないでしょうか。
【NO.8】
『 今思う 感謝の言葉 ありがとう 』
季語:なし
卒業してからどのくらいの時間が経ったでしょうか。その時には気付かないことも、大人になり、社会の中でさまざまな関わりを通して、改めて「感謝」の想いに気付くこともあると思います。気付くことができた作者の素直な「ありがとう」の気持ちはきっとまっすぐに伝わっていることでしょう。
【NO.9】
『 卒業子 恩師訪ねて 教務室 』
季語:卒業子(春)
卒業式の後、お世話になった恩師を訪ねる様子を詠んでいます。「ありがとう」「さようなら」「お世話になりました」等、きっとたくさん伝えたいことがあることでしょう。教務室は感謝の心と涙でいっぱいかもしれませんね。
【NO.10】
『 ありがとう 感謝の気持ち 忘れない 』
季語:なし
先生への感謝の気持ちを素直に表現しています。「ありがとう」の心の大切さを学んだ作者の「忘れない」という想いと決意がまっすぐに伝わる一句です。
先生への感謝の気持ちを詠んだ俳句ネタ【後半10句】
【NO.11】
『 はなむけの 言葉尽くされ 卒業す 』
季語:卒業(春)
「はなむけ」とは「旅立つ人に幸多かれと祈り、祝福と励ましをこめて贈るもの」です。門出を迎えた生徒たちにたくさんの言葉を贈ってくれた先生方への感謝の気持ちがとてもよく伝わります。
【NO.12】
『 黒板に さよならと書き 卒業す 』
季語:卒業(春)
黒板の「さよなら」には、お別れの気持ちはもちろん、感謝の想いがたくさん込められているように感じます。黒板いっぱいに込められた皆の想いはきっと先生に届いたことでしょう。
【NO.13】
『 先生は 春日の如し 卒業式 』
季語:卒業式(春)
卒業を迎え、先生への感謝の気持ちを詠んでいます。「春日の如し」という表現がとても美しく、作者の感性が素晴らしいです。春のあたたかい日差しのように毎日優しくあたたかく見守ってくれた先生への感謝の気持ちがあふれている一句です。
【NO.14】
『 先生に 感謝の気持ち ありがとう 』
季語:なし
先生への感謝の気持ちを詠んだ一句です。「ありがとう」というシンプルな言葉から、先生への作者のまっすぐな想いがとてもよく伝わります。
【NO.15】
『 黒板に でっかく感謝 卒業す 』
季語:卒業(春)
いよいよ学校を卒業する日。毎日過ごした教室の黒板に「感謝」の気持ちを表現したのでしょう。「でっかく」というのが良いですね。とても素敵な光景で、作者の心にいつまでも残ることでしょう。
【NO.16】
『 先生と 過ごした日々よ 卒業式 』
季語:卒業式(春)
卒業の日を迎え、先生と過ごした日々を懐かしく思い浮かべている作者の寂しそうな姿が想像できます。いつも見守ってくれた先生を想い、改めて感謝の気持ちが強くなったことでしょう。
【NO.17】
『 一人ずつ 恩師の墓前 今日卒業 』
季語:卒業(春)
お世話になった先生の墓前に卒業の報告をする姿を詠んでいます。卒業式の場には先生はいませんが、きっと、皆の心の中に笑顔の先生がいて、卒業を祝福してくれているのではないでしょうか。墓前には、たくさんの感謝の想いがあふれていることでしょう。
【NO.18】
『 感謝する してもしきれぬ 恩師への 』
季語:なし
感謝してもしきれないほどお世話になった恩師への想いを表現しています。作者の恩師への感謝の想いがあふれています。想いはきっと伝わっているはずです。
【NO.19】
『 黒板に 恩師のエール 卒業す 』
季語:卒業(春)
恩師からの黒板アート。卒業に向けて「エール」を皆におくってくれたのですね。とても素敵な光景が目に浮かびます。先生からのエールに感謝の気持ちでいっぱいの作者の想いがとてもよく伝わる一句です。
【NO.20】
『 卒業の 窓に飛び交う 「ありがとう」 』
季語:卒業(春)
卒業の日。たくさんの「ありがとう」が飛び交う光景、とても素敵で感動的ですね。先生から、そして生徒から、それぞれが「ありがとう」を伝え合うあたたかい光景は、皆の心の中にいつまでも残る大切な思い出になったことでしょう。
以上、先生への感謝の気持ちを詠んだ俳句でした!
感謝の想いを伝えることは、簡単なことのようですが、なかなかうまく表現できないことも多いと思います。
「ありがとう」という、たった5文字がなかなか伝えられない…。そのような経験をしたことがある人もいらっしゃるかもしれません。
俳句は17文字に想いを込めます。たった17文字。されど17文字。
この17文字に、なかなか伝えられない「ありがとう」の想い、あなたの中にあるたくさんの感謝の気持ちをこめてみてはいかがでしょうか。