![【8月の俳句ネタ おすすめ20選】夏の思い出を詠んだ!!季語を含む俳句集を紹介](https://haiku-textbook.com/wp-content/uploads/2022/02/あ.png)
「8月」というと気温もぐんぐん高くなり、夏真っ盛りという時期です。
青い海や大きな砂浜、夏の夜空を鮮やかに彩る花火や、まぶしい太陽の下で大きな花を咲かせる向日葵等を思い浮かべる人も多いことでしょう。
「8月」ならではというイベントも多く、楽しい気持ちになることが多い時期かもしれません。
8月19日は【 俳句の日 】
「は(8)い(1)く(9)」。俳句は世界最短の定型詩であるとされ、川柳とは違って季節を表す「季語」がいる。ちなみに、「夏の季語」には、めだか、金魚、ひまわり、雷、夕立、夕焼け、などがある。#今日は何の日 pic.twitter.com/aXwekRcNmC— 地球くん (@chikyukun) August 18, 2014
今回は、「8月」の思い出を詠んだオススメ俳句ネタを20句ご紹介します。
8月に関するオススメ俳句ネタ【前半10句】
【NO.1】
『 ひまわりが 前ならえする 太陽に 』
季語:ひまわり(夏)
太陽の動きにあわせて、その方向に向かって成長していくひまわり。そのひまわりが、太陽に向かう姿を「前ならえする」ととても上手に表現しています。確かに、一斉に同じ方向に向いて前ならえしているように見えますね。作者の発想が素晴らしい一句です。
【NO.2】
『 悩み事 花火と共に 飛んでいく 』
季語:花火(夏)
大きな空一面に広がる花火のダイナミックさを上手に表現している一句です。勢いよくあがる花火と共に、作者の悩み事もパーン!と飛んでいくと感じるくらい豪快な花火だったのかもしれませんね。
【NO.3】
『 すいかわり いまかいまかと ぼくの番 』
季語:すいかわり(夏)
夏の風物詩ともいえるすいかわりの様子を詠んでいます。すいかわりをやりたい作者が、「いまかいまか」と待ちわびる可愛らしい姿が目に浮かびます。とても楽しそうな光景が伝わる一句です。
【NO.4】
『 夏休み 星と花火が まざる夜 』
季語:花火(夏)
夏休みのある日。花火大会があったのでしょうか。「星と花火がまざる」という表現がとても美しいです。空に輝く星と花火、とても素敵な光景が想像できます。作者が見上げている空はきっと空気が澄んだきれいな場所なのでしょうね。
【NO.5】
『 天の川 織り姫彦星 会えたかな 』
季語:天の川(夏)
年に一回、七夕の夜に会うことができる織り姫と彦星。空を見上げた作者の「会えたかな」の言葉がとてもあたたかく優しいです。とても心地良い一句です。
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【NO.6】
『 花火をね 見ると心も はね上がる 』
季語:花火(夏)
花火を見た作者の可愛らしい想いを詠んでいます。「花火をね」の始まりがとても可愛く、リズムが心地良いです。花火と同時に「心もはね上がる」作者はきっと、笑顔いっぱいで空を見上げていることでしょう。
【NO.7】
『 ひまわりが 咲いて一瞬 同じ目線 』
季語:ひまわり(夏)
夏のまぶしい太陽の下で元気いっぱいに咲いているひまわりの姿を表現しています。「同じ目線」という言葉から、とても大きく成長したひまわりが想像できます。表現がとても上手で光景が目に浮かびます。
【NO.8】
『 天の川 星が集まり 川あそび 』
季語:天の川(夏)
七夕の夜の天の川をとても上手に表現しています。天の川で星たちが集まってみんなで川遊びをしている。作者の想像力がとても素晴らしい一句です。
【NO.9】
『 去年より 裾の短い ゆかた着て 』
季語:ゆかた(夏)
「裾の短いゆかた」という言葉が、去年よりも成長した作者の姿をとても上手に表現しています。1年ぶりに着たゆかたの裾が短くなっている。成長を嬉しく感じると共に、もう着られないかな…という作者の寂しい想いを感じます。
【NO.10】
『 打ち上げの 花火が照らす 君の顔 』
季語:花火(夏)
気になる「君」と花火大会に出かけたのでしょうか。真っ暗な花火大会会場。花火が空いっぱいに大きく上げると同時に、あたり一面が美しい明るさに包まれる。そのような中で見えた「君」の顔は、きっといつもよりさらに美しく魅力的にみえたことでしょう。
8月に関するオススメ俳句ネタ【後半10句】
【NO.11】
『 向日葵は どんなときでも 前を向き 』
季語:向日葵(夏)
太陽との結びつきが強い向日葵の姿を上手に表現しています。いつも太陽に向かうその姿は、「どんなときでも」前を向いている。作者は、常に前を向く向日葵から大きなパワーをもらったかもしれませんね。
【NO.12】
『 花火見る 大の字四つ 屋根の上 』
季語:花火(夏)
花火大会を家族皆で、家の屋根の上で見ている姿を詠んでいます。「大の字四つ」というのがとてもほのぼのしていて素敵な光景です。作者の家族の仲の良さを感じる一句です。
【NO.13】
『 天の川 街の明かりで かくされる 』
季語:天の川(夏)
現代の街の様子を「天の川」を通して表現しています。空に輝く天の川は、「街の明かり」が強すぎて隠されてしまい見えない、ということがとてもよく伝わります。作者の寂しさや切ない想いを感じる一句です。
【NO.14】
『 うちわ持ち 素麺すする 夏の庭 』
季語:うちわ(夏)
夏といえば、という光景をとてもリズムよく詠んでいます。作者がリラックスしている姿が想像できる楽しい気持ちになる一句です。
【NO.15】
『 袖とおす おはしょりとった 初浴衣 』
季語:浴衣(夏)
とても素敵な言葉で、作者の成長を上手に表現しています。「おはしょりとった」という言葉がとても美しく、俳句全体から穏やかな時間を感じます。おはしょりをとった浴衣を初めて着る作者の嬉しい笑顔が目に浮かびます。
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【NO.16】
『 スイカ割り 右に左に 迷子かな 』
季語:スイカ割り(夏)
スイカ割りといえば、目隠しをしてウロウロとスイカを探す姿も楽しい瞬間ですね。「迷子かな」という言葉は、その光景をとても上手に表現しています。
【NO.17】
『 花火見る 妹の目が 青赤黄 』
季語:花火(夏)
妹さんと一緒に花火を見に行ったのでしょう。さまざまな色の花火が美しく輝く光景が目に浮かびます。妹さんの目の中にも花火を見つけた作者の着眼点が素晴らしいです。
【NO.18】
『 天の川 冷めぬ思ひは いつまでも 』
季語:天の川(夏)
七夕の日、1年に1度しか会えない織姫と彦星を想う作者の気持ちを表現しています。いつまでも「冷めぬ思ひ」が素敵ですね。「いつまでも」という言葉に作者の想いが詰まっているように感じます。
【NO.19】
『 弟の 花火もつ手に 手をそえる 』
季語:花火(夏)
弟さんと一緒に花火をした際の様子を詠んでいます。まだ上手に花火を持つことができない弟さんの手にそっと「手をそえる」作者。愛にあふれた、とてもあたたかい時間を感じます。作者の優しさを感じ、とても穏やかな気持ちになる一句です。
【NO.20】
『 雨上がり 雲のなみだが あさがおに 』
季語:あさがお(夏)
雨上がり、雲からぽつんとこぼれたなみだがあさがおに落ちる。とても美しく、詩のような素敵な一句です。「なみだ」という言葉を選択した作者の感性が素晴らしいです。
以上、8月に関するオススメ俳句ネタでした!
「8月」もお盆を過ぎて下旬頃になると少しずつ秋の到来を感じはじめるといわれています。「8月の季語」は、夏ならではの言葉だけでなく、秋を感じさせるものも沢山あります。どのようなものがあるのか、いろいろ調べながら俳句をつくってみるのも楽しいかもしれませんね。