【岩手(修学旅行)の俳句 20選】龍泉洞や平泉•中尊寺など!!季語を含む学生向け俳句を紹介!

 

岩手県は世界遺産である平泉のほかにも、宮沢賢治ゆかりの花巻や自然豊かな岩手山、三陸海岸など多くの観光地に恵まれた地域です。

 

今回は、そんな「岩手県」の有名観光地について詠んだ俳句20句紹介します。

 

 

リス先生
ぜひ俳句作りの参考にしてね!

 

岩手県・修学旅行の思い出俳句ネタ例集【前半10句

 

【NO.1】

『 春風や 日射しがはえる 金閣寺 』

季語:桜(春)

俳句仙人

この句は岩手県奥州市江刺にある「えさし藤原の郷」で詠まれた一句です。平泉で栄華をほこった奥州藤原氏の初代が住んだ土地で、現在では平安時代風の建物が再現されて当時をしのぶことができる観光地になっています。

【NO.2】

『 濡れながら えさしの郷の 百日紅(さるすべり) 』

季語:百日紅(夏)

俳句仙人

百日紅は夏にピンクや赤の鮮やかな花を咲かせます。雨に濡れながらも鮮やかに咲く様子から、生命力の強さが感じ取れる一句です。

【NO.3】

『 藤原の 空にあふれる 赤とんぼ 』

季語:赤とんぼ(秋)

俳句仙人

えさし藤原の郷があった地域でも、かつては秋に赤とんぼが飛んでいたのでしょう。そんな郷愁と往時への想いを飛び交う赤とんぼに託しています。

【NO.4】

『 小岩井の うまぽつぽつと 春野かな 』

季語:春野(春)

俳句仙人

小岩井農場では牛のほかに馬も飼育されています。春の雪解けをむかえて馬たちが広大な放牧地の中にぽつぽつと見える様子を詠んだ句です。

【NO.5】

『 稲光 北上川は 泣いている 』

季語:稲光(秋)

俳句仙人

北上川は岩手県北部から宮城県の石巻港に流れる代表的な河川です。雷が鳴るほどの悪天候で、まるで泣いているかのように濁流になっている川の様子を詠んでいます。

【NO.6】

『 君生みし イーハトーブの 銀河かな 』

季語:銀河(秋)

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「イーハトーブ」とは宮沢賢治が唱えた理想郷のことで、岩手県の花巻市を指していると言われています。そんな花巻市の星空から、代表作である「銀河鉄道の夜」を連想している一句です。

【NO.7】

『 雪融けの 川に沈める イギリス海岸 』

季語:雪融け(春)

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「イギリス海岸」とは、宮沢賢治の作品に出てくる北上川の白い泥岩の河原のことです。現在は治水工事のため川の中に没していて水位が下がらないと見えない上に、この句が詠まれた時期は雪解けで水量が上がって見られないことを残念がっています。

【NO.8】

『 雪衣 纏い輝く 岩手山 』

季語:雪(冬)

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岩手山は岩手県を代表する標高2000mを越える山です。10月には初雪が降るほどの寒さが厳しい山で、それだけに日の光に照らされる白い山が美しいと感動している一句です。

【NO.9】

『 紅葉が ひたひた迫る 八幡平 』

季語:紅葉(秋)

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「八幡平」とは岩手県北部に位置する十和田八幡平国立公園の一部で、美しい自然と温泉で有名な観光地です。紅葉シーズンを今か今かと紅葉を待っている様子が伺えます。

【NO.10】

『 新緑の 岩手の風を 身の内に 』

季語:新緑(夏)

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岩手県では雪国らしく雪解けが遅く、5月下旬頃が新緑の季節となります。深呼吸して新緑の香りを堪能している様子が読み取れる一句です。

岩手県・修学旅行の思い出俳句ネタ例集【後半10句

【NO.11】

『 真夏日の 暑さ覚ませり 龍泉洞 』

季語:真夏日(夏)

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「龍泉洞」とは岩手県岩泉町にある鍾乳洞で、日本三大鍾乳洞として知られています。洞窟内部は1年を通して10℃前後の気温のため、真夏の暑さも忘れる涼しさに驚いている一句です。

【NO.12】

『 穏やかな 三陸祈りの 風光る 』

季語:風光る(春)

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岩手県にはリアス式海岸として知られる三陸海岸があります。この句は穏やかな波と春の風に、そっと過去の災害に思いを馳せて祈りを捧げている作者の様子を詠んだ句です。

【NO.13】

『 リアス線 久慈に向かえば 雪混じり 』

季語:雪(冬)

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「リアス線」とは三陸海岸沿いの大船渡市から久慈市を結ぶ三陸鉄道のことです。大船渡市では雪が降っていなかったのに、終点の久慈に向かうと既に雪が混じっているという南北に長い岩手県の風土を詠んでいます。

【NO.14】

『 金色の 堂を包みし 初時雨 』

季語:初時雨(冬)

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「金色の堂」とは世界遺産である平泉の中尊寺金色堂のことです。松尾芭蕉は五月雨の中の金色堂を詠んでいますが、この句では冬の始まりである時雨を詠んでいます。

【NO.15】

『 三代の 栄華と競ふ 菖蒲かな 』

季語:菖蒲(夏)

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平泉は奥州藤原氏が三代に渡って栄えた地域です。松尾芭蕉は「夏草」と例えて儚さを詠んでいますが、この句では咲き乱れる菖蒲の花にかつての栄華を見出しています。

【NO.16】

『 夏晴れや 池光たる 毛越寺(もうつうじ) 』

季語:夏晴れ(夏)

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毛越寺は平泉にある寺院で、奥州藤原氏の時代に隆盛しました。浄土庭園と呼ばれる独特の形式の庭園があり、夏の日差しに照らされる大きな池が印象に残ったと詠んでいる一句です。

【NO.17】

『 中尊寺 歴史を語る 若葉たち 』

季語:若葉(夏)

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中尊寺の周りにある古い木々は、かつての中尊寺の賑わいを見てきたことでしょう。この句はそんな古木への思いを「若葉」という新芽に託しているところが面白い表現になっています。

【NO.18】

『 梅雨晴れに キラリと光る 金色堂 』

季語:梅雨晴れ(夏)

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梅雨は曇天が続き、木々に囲まれた金色堂の周辺も暗く見えます。そんな中で差した晴れ間に輝いている様子に、「金色」の名に相応しい場所だと感動している一句です。

【NO.19】

『 中尊寺 こもれび光る 夏の森 』

季語:夏(夏)

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中尊寺は多くの木々に囲まれた地域に建っています。夏の暑い時期に歩いても木陰が多く、ちらちらと木漏れ日が光る心地のいい場所であると喜んでいる様子を詠んだ句です。

【NO.20】

『 光堂へと 一本の雪解道 』

季語:雪解(春)

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金色堂に向かって皆が歩いたために、雪が解けている道が続く様子を詠んでいます。中尊寺のある平泉はそこまで多くの積雪がない地域ですが、それでも春の訪れを感じている一句になっています。

 

以上、岩手県の観光地について詠んだ俳句ネタ集でした!

 

 

俳句仙人

今回は、岩手県の有名観光地について詠んだ俳句を20句紹介しました。

岩手県は世界遺産である平泉のほかにも、宮沢賢治ゆかりの花巻や自然豊かな岩手山、三陸海岸など多くの観光地に恵まれた地域です。
岩手県に旅行に行った際にはぜひ一句詠んでみてください。