子どもから大人までが楽しめる「夏祭り」。
地域によって様々な伝統やスタイルがあり、地元の祭りも旅行先での祭りも楽しいものです。
特に学生時代に行った夏祭りは忘れられない思い出になることもしばしば…、俳句にするにはぴったりのイベントです。
今回はそんな「夏祭り」にちなんだ有名俳句と小学生・中学生向けの俳句を全部で40句紹介していきます。
夏祭り
ただ探すのは
君の影 pic.twitter.com/NDHcOlc6sA
— 恋愛俳句・ポエムbot (@haiku_poemu_bot) July 15, 2014
近づきし小さな小さな夏祭り #kigo #jhaiku #haiku #17_ch pic.twitter.com/rw5qKjk9SW
— hisao_hanzawa (@2010h_hanzawa) July 16, 2017
夏祭りの有名おすすめ俳句集【15選】
まずは、「夏祭り」について詠んだ有名俳句を俳人ごとに紹介していきます。
【NO.1】相馬遷子
『 綿菓子も 紅もて装ふ 夏祭り 』
季語:夏祭り(夏)
意味:綿菓子も紅をつけて装って、ああ夏祭りだなぁ。
【NO.2】森澄雄
『 娘らも 勢子の鉢巻き 夏祭 』
季語:夏祭(夏)
意味:夏祭りだ。娘たちも勢子の鉢巻きをしています。
【NO.3】中村汀女
『 真円き 月と思へば 夏祭 』
季語:夏祭(夏)
意味:今夜の月はまん丸だなあと見ていましたが、そうか、今日は夏祭りでした。
【NO.4】杉田久女
『 夏祭 髪を洗つて 待ちにけり 』
季語:夏祭(夏)
意味:夏祭りなので、きれいに髪を結ってもらえるよう洗って待っています。
【NO.5】久保田万太郎
『 どぜうやの 大きな猪口や 夏祭 』
季語:夏祭(夏)
意味:どじょうやへ行ってみたら、大きな猪口が置いてありました。夏祭りなんですね。
【NO.6】桂信子
『 原色の 土産物屋の 夏祭 』
季語:夏祭(夏)
意味:夏祭りに出店している土産物屋は原色ばかり。なんと楽しいことでしょう。
【NO.7】山口誓子
『 崎の海は 荒びたれども 夏祭 』
季語:夏祭(夏)
意味:岬に立つと海は荒れてるいが、今は夏祭りです。
【NO.8】林翔
『 冷めがての 飴はびいどろ 夏祭 』
季語:夏祭(夏)
意味:夏祭りの飴細工はまだ冷めきれていなくて、まるでびいどろのようです。
【NO.9】山口誓子
『 妹が居の 宰相山も 夏祭り 』
季語:夏祭り(夏)
意味:妻の居る宰相山も夏祭りだなあ。
【NO.10】長谷川かな女
『 雨をよぶ 山車を出しけり 夏祭 』
季語:夏祭(夏)
意味:夏祭りの山車を出していますが、まるで山車が雨を呼んだように雨が降りそうです。
【NO.11】平畑静塔
『 杣道(そまみち)を 檜(ひのき)はかくす 夏祭 』
季語:夏祭(夏)
意味:木こりの通る細い道をヒノキが覆い隠している夏祭りだ。
【NO.12】橋本多佳子
『 足袋買ふや 木曾の坂町 夏祭 』
季語:夏祭(夏)
意味:足袋を買おう。木曽の坂の町で行われている夏祭りで。
【NO.13】野沢節子
『 読まず書かぬ 月日俄に 夏祭 』
季語:夏祭(夏)
意味:読まず書かない月日だったが、もう夏祭りの日になってしまった。
【NO.14】山口誓子
『 夏祭 その夜ちか星と 月照れり 』
季語:夏祭(夏)
意味:夏祭りだ。その夜に月の近くに星が照っているのが見えた。
【NO.15】角川源義
『 夕ごころ まだ定まらず 夏祭 』
季語:夏祭(夏)
意味:もう夕方だなぁ。まだ心が定まらない夏祭りの日だ。
小学生向け!!夏祭りの俳句作品集【12選】
ここからは、小学生が詠んだ俳句作品を紹介していきます。
【No.1】
『 夏祭り ひみつのぬけ道 かけぬける 』
季語:夏祭り(夏)
意味:夏祭りに、ひみつの抜け道をかけぬけて向かっています。
【No.2】
『 夏祭り やまからたくさん かみふぶき 』
季語:夏祭り(夏)
意味:夏祭りの山車から紙吹雪がたくさん降ってきました。
【No.3】
『 なつまつり 楽しくおどる げたの音 』
季語:なつまつり(夏)
意味:夏祭りで下駄の音が楽しく踊っているようでした。
【No.4】
『 夏まつり 父さん母さん 子どもみたい 』
季語:夏まつり(夏)
意味:一緒に夏祭りにきたお父さんとお母さんがまるで子どもみたいです。
【No.5】
『 夏祭り ゆうれいたちも おどってる 』
季語:夏祭り(夏)
意味:お盆の夏祭り。ゆうれいたちも踊っているんだなあ。
【No.6】
『 どれにしよ 店ならんでる 夏まつり 』
季語:夏まつり(夏)
意味:夏祭りではお店がたくさん並んでます。どれにしようかな。
【No.7】
『 どどんどん たいこがひびく なつまつり 』
季語:なつまつり(夏)
意味:夏祭りで太鼓の音がどどんどん、と響いています。
【No.8】
『 はじめての ゆかたきていく なつまつり 』
季語:なつまつり(夏)
意味:はじめて浴衣を着て、夏祭りにいきます。
【No.9】
『 はなれても みんなにあえる なつまつり 』
季語:なつまつり(夏)
意味:はなれてしまっても、夏祭りでみんなにあえるのがうれしいです。
【No.10】
『 思い切り あばれるつもり 夏祭り 』
季語:夏祭り(夏)
意味:夏祭りだ。思いきりあばれるぞ。
【No.11】
『 お囃子の 賑わう通り 夏祭り 』
季語:夏祭り(夏)
意味:お囃子の賑わう通りだ。今日は夏祭りが行われている。
【No.12】
『 太鼓打て 総身でたたけ 夏祭り 』
季語:夏祭り(夏)
意味:太鼓を打とう。体全てを使って叩くんだ、夏祭りの日だ。
中学生向け!!夏祭りの俳句作品集【13選】
ここからは、中学生が詠んだ俳句作品を紹介していきます。
【No.1】
『 久しぶり 会話が続く 夏祭り 』
季語:夏祭り(夏)
意味:夏祭りで会った友とひさしぶりの会話が続きます。
【No.2】
『 誘われた だけで嬉しい 夏祭り 』
季語:夏祭り(夏)
意味:一緒にいこうよと誘われただけでも、夏祭りってうれしいものです。
【No.3】
『 からんころん 下駄の音響く 夏祭り 』
季語:夏祭り(夏)
意味:夏祭りの日、下駄の音がからんころんと響いています。
【No.4】
『 ばあちゃんの 歩幅にあわせ 夏祭り 』
季語:夏祭り(夏)
意味:おばあちゃんの歩幅にあわせて夏祭りにいきました。
【No.5】
『 夏祭り 君の背中を 探してる 』
季語:夏祭り(夏)
意味:夏祭りにきているけど、気がついたら気になる人の背中を探しています。
【No.6】
『 夏祭り 友を待ち待ち 足踏を 』
季語:夏祭り(夏)
意味:夏祭りに一緒に行く友達を、足踏みしながらまっている。
【No.7】
『 夏祭り 屋台のすきま なく並び 』
季語:夏祭り(夏)
意味:夏祭りの屋台が隙間のないほど並んでいます。
【No.8】
『 今年から 祖母の手をひく 夏祭り 』
季語:夏祭り(夏)
意味:今年から夏祭りは僕が祖母の手をひいていくことにしました。
【No.9】
『 夏祭り 父の背中が 大きくて 』
季語:夏祭り(夏)
意味:夏祭りに、父の背中がいつもより大きくみえるようです。
【No.10】
『 夏祭り たけをのばして ゆかた着る 』
季語:夏祭り(夏)
意味:夏祭りなので、丈をのばして浴衣を着ました。
【No.11】
『 とりどりの 浴衣嬉しや 夏祭り 』
季語:浴衣(夏)、夏祭り(夏)
意味:色とりどりの浴衣が嬉しいなぁ。夏祭りだ。
【No.12】
『 夏祭り 出掛けに落ちる 雨の音 』
季語:夏祭り(夏)
意味:夏祭りに出かけようとしたら雨の音が落ちてきた。
【No.13】
『 夏祭り 今日も好きだと 言えぬまま 』
季語:夏祭り(夏)
意味:夏祭りの日だ。今日も好きだと言えないまま終わってしまう。
以上、「夏祭り」について詠まれたおすすめ俳句集でした!