皆さんは「卓球部での思い出」と聞いて、どのようなことが思い浮かぶでしょうか。
練習が楽しかった!試合で勝てて嬉しかった!怪我をして悔しい思いをした…など、さまざまな思い出があると思います。
今回は、学生が詠んだ「卓球(部活)」の俳句を20句紹介していきます。
卓球の
ガチ勢目指して
ユース通い卓球俳句
— Edy (@siesuta1205) September 21, 2014
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— 迫本理寛 (@michiseri) November 26, 2016
「卓球は おいしいけれど 無理するな」中学のころだったか、国語の時間で卓球好きな友人の詠んだ一句。完全に俳句のルールを無視しているが、いまだに鮮烈に記憶に残る句。「卓球」は何にでも置き換えられ、好きなものを「おいしい」と形容。物語性を感じる『過ぎたるはなお及ばざるが如し』
— まあ@潜航ちう時々急浮上 (@bukumaa) May 23, 2013
卓球(部活)をテーマにした学生俳句ネタ【前半10句】
【NO.1】
『 卓球の 猛練習や 罌粟坊主 』
季語:罌粟坊主(夏)
「罌粟坊主(けしぼうず)」とは、罌粟の花が散った後につける球形の実のことをいいます。夏の時期の卓球の練習の様子でしょうか。体育館等はとても暑くなると思いますのできっと汗だくで練習をしていることでしょう。「猛練習」という言葉に、作者の気合いを感じます。
【NO.2】
『 永遠の ラリーの果ての 雲の峰 』
季語:雲の峰(夏)
「雲の峰」とは、盛夏、入道雲がそびえ立つ山並みのようにわき立つ光景をいいます。ラリーとは連続してボールを打ち合うことです。練習では長くラリーを続けることが重要なのだそうです。厳しい暑さの中での永遠に続くラリーは、長く続けば続くほど心身ともに辛くなってきますね。
【NO.3】
『 卓球部 まずは掛け声 真似てみる 』
季語:なし
卓球部に入部したばかりなのでしょう。「まずは掛け声」という気持ちで真似てみる作者の様子がとても可愛らしいですね。どんなことも真似をすることはとても大切なことですね。
【NO.4】
『 ラバー拭く タオルがすでに 汗まみれ 』
季語:汗(夏)
厳しい暑さの中での練習の様子を詠んでいます。練習を積み重ねる中で、たくさんの汗でラバーが濡れてしまったのでしょう。「タオルがすでに 汗まみれ」という言葉から、練習している場所がとても暑いことがとても伝わります。
【NO.5】
『 炎天下 ラリーが続く 汗の滝 』
季語:炎天下(夏)
卓球は基本的には室内で行うスポーツです。空調がきいていると思いますが、それでもやはり熱がこもりやすいのではないでしょうか。暑い夏の時期の卓球の練習、ラリーが長く続いて汗だくになっている作者の様子が目に浮かびます。
【NO.6】
『 かじかんで 主将のサーブの キレ悪し 』
季語:かじかんで(冬)
寒い冬の時期は、指先が冷たくなってかじかんでしまい、ラケットを持つのも難しいのではないでしょうか。ラケットの握り方で力の入れ具合も変わってくると思いますので、サーブ等もいつものようにできなくなってしまうこともあると思います。「キレ悪し」という言葉から、主将の調子が良くないことが上手に表現されています。
【NO.7】
『 夏休み ラケット振って 汗吹いて 』
季語:汗(夏)
夏休み中の練習風景を詠んでいます。卓球は球を打つことだけでなく、ラケットの素振りも大切な練習の一つです。ラケットを振るたびに、汗が吹き出し飛んでいくような光景が想像できます。
【NO.8】
『 卓球部 日焼け止めより 滑り止め 』
季語:日焼け(夏)
卓球は基本的には室内でのスポーツなので「日焼け止めより」という言葉はとても上手な表現だと思います。卓球をする際にはシューズやラバーの滑り止めが必要になります。それらを上手く使うことがとても重要であることをユーモアいっぱいに表現しています。
【NO.9】
『 汗握り 天下分け目の 出番かな 』
季語:汗(夏)
卓球のシングル団体戦の5番手の作者。2勝2敗という状況での5番目の選手はとても重要なポジションであり、プレッシャーが大きくかかることでしょう。「天下分け目の」という言葉は、とても重要な局面での出番であることをとても上手に表現しています。
【NO.10】
『 スマッシュに 汗も飛び散る 笑みこぼれ 』
季語:汗(夏)
暑い時期での試合の様子でしょうか。ラリーが続き、汗がいっぱいになっている作者の様子が目に浮かびます。汗が飛び散るほど力強くスマッシュを打ち、うまく決まり喜びがあふれている様子が想像できる一句です。
卓球(部活)をテーマにした学生俳句ネタ【後半10句】
【NO.11】
『 気合入れ 梅雨吹き飛ばす スマッシュで 』
季語:梅雨(夏)
梅雨の時期のジメジメした感じは気持ちが重くなってしますよね。練習にも気持ちが入らないようなこともあるかもしれません。でも、どんよりしている空気を吹き飛ばすかのように気合いを入れてスマッシュを打つ。良いスマッシュが決まり、心もお天気もすっきりですね。
【NO.12】
『 卓球部 汗がしたたり すべる床 』
季語:汗(夏)
体育館で練習を重ねる卓球部の生徒たち。汗だくになって一生懸命練習に励んでいる様子が目に浮かびます。床が滑りやすくなってしまうほど、たくさんの汗がポタポタと落ちている光景が想像できます。
【NO.13】
『 ダブルス戦 声を掛け合い 優勝だ 』
季語:なし
卓球のダブルス戦は2対2で対戦する種目です。いつも一緒に練習をしている友だちとチームを組んだ作者。優勝を目指してとても気合いが入っていることがとても伝わります。お互いに「声を掛け合い」頑張る!というのが良いですね。
【NO.14】
『 はいらない 湿気とラバーと にらめっこ 』
季語:なし
湿気の状況によってラケットのラバーの調子が悪くなってしまうことがあるそうです。ラバーの調子が良くないとうまく球を打つことができなくなってしまいます。卓球は、気温や湿度の確認や調整がとても大事なスポーツなのですね。
【NO.15】
『 卓球部 素振り千回 ランニング 』
季語:なし
卓球部と聞くと、あまり練習が厳しくなくゆるめの部活のようなイメージの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、あまり目立たないかもしれませんが、素振りやランニング等しっかりと日々トレーニングを重ねているのです。たくさん汗をかきながら一生懸命練習を積み重ねる卓球部員の姿が目に浮かびます。
【NO.16】
『 夏を終え チームメイトは 友となる 』
季語:夏(夏)
3年生で卓球部を引退した作者。いつも一緒に練習を積み重ねて、日々トレーニングに励んできた仲間も皆引退します。「引退する」ではなく「友となる」という言葉を使い、とても上手に部活引退の様子を表現しています。
【NO.17】
『 卓球部 天気が雨でも 部活あり 』
季語:なし
屋内での練習・試合が基本となる卓球部。お天気に左右されるようなことはあまりないのかもしれません。雨でも部活があること。このことをどのように捉えるかで感じ方が違ってきますね。雨の日はたまにでもお休みになると良いな…という作者の声が聞こえてきそうな一句です。
【NO.18】
『 ユニフォーム 絞った汗の 水たまり 』
季語:汗(夏)
厳しい夏の時期の練習。卓球部は体育館等、室内での練習です。空調が管理されているとはいえ、やはり練習を続けていると暑くて、熱もこもってきますよね。練習用のユニフォームを絞ったら「水たまり」ができた。それくらい必死に、汗だくになりながら練習を積み重ねたということがとてもよく伝わります。
【NO.19】
『 卓球部 球拾い経て 優勝だ 』
季語:なし
卓球部では球拾いも大切な練習の一つ。入部したばかりの頃は球拾いをすることが多かったのではないでしょうか。でも球拾いをしながら先輩の動きや球の打ち方等を勉強することができます。地道に努力を重ねた末に優勝することができた作者。とても素晴らしいことだと思います。
【NO.20】
『 執念で スマッシュ一本 麦の秋 』
季語:麦の秋(夏)
「麦の秋」とは、麦の穂が成熟する5月から6月頃のことをいい、夏の季語になっています。卓球の試合の様子でしょう。「執念の」という言葉から、作者の強い想いと気合いを感じます。スマッシュが1本、とても綺麗にきまり大喜びでガッツポーズしている作者の様子が目に浮かびます。
以上、卓球(部活)をテーマにしたおすすめ俳句でした!
「卓球部」は学校での部活動の中でも地味なイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際の練習メニューとしては、ランニングや素振り・ラリー練習等、見た目以上にハードな練習も多いです。見えないところでたくさんの努力を積み重ね、日々練習に励む。そして精神面もしっかりと鍛えていかなければいけません。
卓球の楽しさ・面白さ・奥深さ等。卓球を知っているからこその想いを17文字で表現してみてはいかかでしょうか。