【部活引退をテーマにした俳句 20選】中学生向け!!学生おすすめ俳句ネタ例を紹介!

 

学生時代の部活動。

 

最終学年になると部活を引退する時がきます。自分にとっての「全て」だった部活動が終わる時、どのような想いを抱くのでしょうか。

 

今回は、「部活引退」をテーマにした俳句20句紹介していきます。

 

 

リス先生
ぜひ俳句作りの参考にしてね!

 

部活引退をテーマにした学生おすすめ俳句【前半10句

 

【NO.1】

『 退いて 新たな門出 夏の空 』

季語:夏の空(夏)

俳句仙人

夏で部活を引退した作者。引退を迎えたその日を「新たな門出」と表現しています。素敵な言葉ですね。これからは部活のない新しい生活が始まります。作者にとっての新しい一歩。心から応援したいと想う一句です。

【NO.2】

『 空蝉や 部長ではない 二学期 』

季語:空蝉(夏)

俳句仙人

「空蝉(うつせみ)」は蝉がぬけた殻のことをいい、夏の季語になっています。作者は部活動でずっと部長をやっていたのでしょう。夏で部活を引退し二学期が始まる。新しい学期がはじまりふと、部長ではない自分に改めて気づいたのではないでしょうか。今まで当たり前だったことがなくなるとやはり寂しいですよね。

【NO.3】

『 一輪を 部室に活けて 卒業す 』

季語:卒業(春)

俳句仙人

卒業のお祝いに部活の後輩たちから花束をもらった作者。その花束の中から一輪だけ抜いて部室に飾ったのでしょう。青春を過ごしてきた部室ともお別れの時。「ありがとう」という感謝の想いで花を飾ったのではないでしょうか。

【NO.4】

『 青春に 思い出残し また一歩 』

季語:青春(春)

俳句仙人

作者にとっての部活は青春そのもの。部活を「青春」と表現しています。作者にとって部活はとても大きなものだったのでしょう。「思い出残し」という言葉が切ないです。でも「また一歩」と新しい一歩を踏み出そうとしている。明るい未来を感じる一句です。

【NO.5】

『 色白と 知った部活の 引退後 』

季語:なし

俳句仙人

作者は屋外での活動がメインの部活動だったのでしょう。日焼けは当たり前、そのような生活だったのかもしれませんね。部活引退という言葉を聞くと悲しい雰囲気を感じますが、「色白と 知った」というユーモアいっぱいの表現から明るい雰囲気を感じます。作者の言葉のセンスが素晴らしいです。

【NO.6】

『 引退の 試合で出せた 新記録 』

季語:なし

俳句仙人

部活の引退を前に最後の試合に出場する作者。最後の最後で出た新記録。とてもすごいことですよね。もうこれで悔いはない!と感じるのか、まだ新記録ができるかもしれないと思うのか。いすれにしても作者は今、とても前向きな気持ちなのではないでしょうか。

【NO.7】

『 引退の 先輩送り 泣く坊主 』

季語:なし

俳句仙人

野球部に所属する作者。いつもお世話になった先輩たちが引退する、その瞬間涙があふれてしまい止まらなくなってしまったのでしょう。先輩たちへの作者の真っすぐな想いを感じます。

【NO.8】

『 引退の スパイク褪せて 轡虫 』

季語:轡虫(秋)

俳句仙人

「轡虫(くつわむし)」は、8~9月頃夕方から夜にかけて、ガチャガチャと鳴き続ける昆虫で、その鳴き声が馬の轡をガチャガチャ鳴らす音に似ていることからこのような名前になったといわれています。夏に部活を引退した作者。秋になりいつもはいていたスパイクが褪せていることに気づきます。もうこのスパイクをはくことはないのだな…と改めて切なく悲しい気持ちになったのではないでしょうか。

【NO.9】

『 十八の 夏の幕引き 部活去る 』

季語:夏(夏)

俳句仙人

18歳…、作者は高校3年生でしょうか。3年生の夏、部活を引退する時期を迎えます。引退することを「幕引き」という言葉でとても上手に表現しています。清々しい気持ちを感じる一句です。

【NO.10】

『 楕円球に 寄せ書きラガー 引退す 』

季語:ラガー(冬)

俳句仙人

作者はラグビー部に所属していたのでしょう。楕円球=ラグビーボールと共にとても長い時間を過ごしてきたことを感じます。思い出がたくさん詰まったラグビーボールに後輩たちが寄せ書きをしてくれたのでしょう。大切な宝物になりますね。

部活引退をテーマにした学生おすすめ俳句【後半10句

【NO.11】

『 スパイクを 脱いで見上げる いわし雲 』

季語:いわし雲(秋)

俳句仙人

部活を引退する時を迎え、スパイクを脱いだ作者。部活がない日々が始まり、ふと見上げた秋の空はどのように見えたのでしょうか。とても切ない気持ちになる一句です。

【NO.12】

『 汗流し 仲間といた日々 思い出し 』

季語:汗(夏)

俳句仙人

部活を引退し、仲間と一緒に汗を流した日々を思い出している作者。部活の仲間たちととても良い関係性だったことを感じます。また皆と一緒に練習したり試合に参加したりしたいな…という想いがあふれているのではないでしょうか。

【NO.13】

『 バスケ部を 去って僕らの 夏終わる 』

季語:夏(夏)

俳句仙人

 バスケ部に所属していた作者。夏の大会を最後に、引退の時を迎えました。夏の終わり=部活引退の時。とても分かりやすく上手に表現していると思います。

【NO.14】

『 鬼コーチ 引退試合 泣きじゃくる 』

季語:なし

俳句仙人

作者にとって部活のコーチはとても怖い存在だったのでしょう。「鬼コーチ」という言葉からとてもよく伝わります。そのコーチの涙。ただ涙を流すだけではなく「泣きじゃくる」様子は作者にとって印象的な姿だったことでしょう。でもコーチの熱い想いを感じ、感動したのではないでしょうか。素敵なコーチですね。

【NO.15】

『 部活動 後輩たちに 託します 』

季語:なし

俳句仙人

部活を引退する作者の想いがとてもシンプルな言葉で表現されています。「託します」という言葉は、それだけ後輩たちのことを信頼しているということでしょう。そのような言葉をもらった後輩たちはとても嬉しかったのではないでしょうか。

【NO.16】

『 引退で 敗者も勝者も 泣く試合 』

季語:なし

俳句仙人

引退前の最後の試合。「敗者も勝者も」という言葉から、引退・卒業する学年同士の試合なのでしょう。勝っても負けてもどちらの生徒も涙があふれている。まさに青春!という雰囲気を感じます。皆、この瞬間のことはきっと忘れないでしょう。とても素敵な光景ですね。

【NO.17】

『 引退後 髪の毛伸ばす 元四番 』

季語:なし

俳句仙人

野球部に所属していたのでしょうか。部活では髪の毛を長く伸ばすことは禁止だったのかもしれませんね。引退はとても悲しく寂しいものですが、髪の毛を伸ばすことができてとても嬉しそうな様子が想像できます。引退後、次の新しい一歩を踏み出していますね。

【NO.18】

『 友と見る 入道雲や 部活去る 』

季語:入道雲(夏)

俳句仙人

夏に部活を引退したのでしょう。引退する日、部活の仲間と見た入道雲は作者にとって、とても印象深い光景だったのではないでしょうか。「去る」という言葉から作者の悲しくて寂しい想いを感じます。

【NO.19】

『 部活引退 三段階の 日焼け跡 』

季語:日焼け(夏)

俳句仙人

「三段階の 日焼け跡」ができるほど、炎天下の屋外での練習や試合が多い部活だったのでしょう。「三段階」はすごいですよね。日焼けは、それだけ一生懸命頑張った証です。作者のたくさんの頑張りに拍手ですね。

【NO.20】

『 「悔いなし」と 部活引退 三年生 』

季語:なし

俳句仙人

部活を引退する時、「悔いなし」と言い切ることができるほど、充実した部活生活だったのでしょう。「悔いなし」の言葉、とてもかっこいいですね。潔く清々しい表情をしている3年生の姿は、後輩たちにとって、とても輝いてみえたのではないでしょうか。

 

以上、部活引退をテーマにしたおすすめ俳句でした!

 

 

部活を引退する時…。

 

泣かない、と心に決めていたのにいざその瞬間を迎えたら涙が止まらなくなってしまった、という経験がある方も多いのではないでしょうか。

 

お世話になった先生方へ、そして後輩たちへ。さまざまな想いがあると思います。

 

俳句仙人

皆さんの部活引退の思い出をぜひ17文字の世界で表現してみてください。