【秋桜の有名俳句 20選】秋の風物詩といえばコレ!!季語(コスモス)を含む俳句を紹介

コスモスの花が青空に映えて揺れている様子を詠んだ句です。ここで詠まれている「虚空」とは大空のことを表しています。

コスモスの花畑で詠まれた一句です。風に揺られて花びらがゆらゆらと動いている様子が目に見えるようです。

背の高いコスモスが咲いていたと取ることもできますが、下からのアングルで月とコスモスを見ているのでしょう。下から見ることでコスモスの花が月と被り、まるで月に届いたように見えると詠んでいます。

秋は台風がよく来る時期です。そのため、「倒れ倒れし」と強調されるほど倒れたコスモスは台風によって倒されてしまったのでしょう。

現在はあまり見られなくなった光景ですが、かつては田畑を耕すのに牛を使っていたため牛を見る機会が多かった頃の一句です。突然の雨にも動じない牛と足元に咲いているコスモスが絵画のような色彩になっています。

コスモスの花に触れてみたのか、秋の夜の寒さで冷たい花びらを詠んでいます。秋は寒暖差が激しいため、暖かい昼間に触れる花とはまた違ったおもむきがあります。

夜中に雨が降った痕跡を、朝日に照らされて輝いているコスモスの花に見てとっています。水滴が朝日を反射してキラキラと輝いている美しい風景です。

「うまご」とは孫のことです。コスモスの花を欲しがる孫に折って取ってあげているうちに、花束のようになって抱えている様子が浮かんできます。

曇天と雨の中で、コスモスの花の色が鮮やかに浮かび上がってきている様子を詠んだ句です、「また」と強調していることから、庭にコスモスの咲いている家がとても目立っていたのでしょう。

作者は鎌倉で生まれ育ちました。鎌倉では様々な寺院でコスモスを栽培しているため、花を見て故郷を思い出して詠まれた句です。

コスモスが咲く頃になると、冬にかけて室内で遊べるお手玉が流行り始めます。今ではあまり見かけなくなりましたが、伝統的な遊びとして学校でやったことがある人も多いのではないでしょうか。

作者は放浪中に見たコスモスをテーマにいくつか俳句を詠んでいます。誰もいないところで揺れるコスモスに自身の心もとなさを感じ取っている句です。

秋晴れの空にコスモスが咲いている、絶好の行楽日和を詠んだ句です。コスモスの花も晴天を喜んでいるように感じます。

作者は諸外国へ俳句を通した親善活動を行っていました。この句はその時に詠まれたと考えられていて、日本のようにコスモスが沿線に咲いている鉄道がモスクワへ通じている感慨深さを詠んでいます。

「厨子」とは仏像などを安置する収納具のことです。秋にご開帳をしたのか、観音像がコスモスの咲いている外の風景を見たという擬人化の句になっています。

コスモスの花畑の様子を詠んだ句です。風が吹く度に花が開いて増えていくように見えるというユーモアのある一句です。

「田家」とは田舎の家という意味ですが、蚊帳を干すスペースのある広い家というイメージが浮かんできます。コスモスの咲く秋は蚊帳を使い終わった時期なので、来年に向けて干している様子を詠んでいます。

駅前にコスモスが植えられている駅だったのでしょう。電車に乗っているとだんだんとコスモスが見えてきて、駅が近づいてくるという旅情のあふれる句になっています。

今回は、秋桜（コスモス）を季語に含む有名俳句を20句紹介しました。

明治時代以降の近代俳句に多く詠まれているため、どこかノスタルジックな印象の俳句が多いのが特徴です。
コスモスは街中でもよく見かける花なので、見かけたらぜひ一句詠んでみてください。