夏といえば、「プール」。プールで遊ぶことを楽しみにしている方も多いと思います。
今回は、「プール」をテーマにした小学生/中学生向け俳句を20句紹介します。
浮き揺るる プールで仰ぐ 雲湧きぬ [山乃鯨] #snapseed #photoikku #jhaiku #俳句 #写真俳句 #フォト俳句 pic.twitter.com/71DjrvopOW
— Atsushi Boulder (@cell_flanc) July 2, 2016
プールなう。
曇ってるけど
超暑い (なんか俳句になったw) pic.twitter.com/sgQwrGJffg— ナカム (@1249DaDamDaDam) August 3, 2017
プール(夏の季語)をテーマにした俳句ネタ集【前半10句】
【NO.1】
『 プール開き ロッカー室の 弾む声 』
季語:プール(夏)
学校のプール開きの様子を詠んでいます。子どもたちの「嬉しい!」の気持ちがあふれていますね。ロッカー室から聞こえる「弾む声」。笑顔いっぱいの子どもたちの姿が目に浮かびます。
【NO.2】
『 プールサイド 熱し熱しと 踊る子等 』
季語:プール(夏)
夏の暑い時期のプールサイド。足の裏が焼けてしまうのでないかと思うほどの熱さの時がありますよね。熱いプールサイドを歩く子どもたちの様子を「踊る子」と表現しています。出来るだけ熱さを感じないようにピョンピョンジャンプするように歩く子どもたち。まさに、踊っているようですね。
【NO.3】
『 焼きそばと フランクフルト 付きプール 』
季語:プール(夏)
厳しい暑さの中でのプールはとても楽しいですよね。そして、プール施設内での飲食もまた楽しみの一つなのではないでしょうか。作者のわくわくする気持ちが伝わってきます。
【NO.4】
『 プール開き 見学届けの 理由練る 』
季語:プール(夏)
作者はプールがあまり好きではないのでしょう。「プール開き」の日、憂鬱で仕方がないのではないでしょうか。どのようにしたら見学することができるのか。「理由練る」という言葉に作者のプールに対する想いが込められているように思います。
【NO.5】
『 ラーメンに 決めた!プールの 帰り道 』
季語:プール(夏)
プールでたくさん体を動かした後はお腹が空きますよね。そしてプールの中で遊んでいたとはいえ、やはり夏ですからたくさん汗をかきます。体が塩分を欲しているのかもしれませんね。「ラーメンに 決めた!」の作者の幸せそうな笑顔が目に浮かびます。
【NO.6】
『 プール出て ケンケンをして 耳の水 』
季語:プール(夏)
プールに入って泳いでいると、耳の中に水が入ってしまうことがありますよね。片足をあげて「ケンケンをして」耳の水を取る。皆さん一度は経験があるのではないでしょうか。とてもシンプルな言葉で、今起きている状況をとても上手に表現しています。
【NO.7】
『 風強し プールに映る 雲速し 』
季語:プール(夏)
風の強い日、夏のおおきな空に浮かぶ雲が風に流されてはやく動いている。その光景がプールの水面に映っているのでしょう。早く泳ぎたいなという気持ちをありつつも、水面に映る空、そして雲の動きをみることも楽しい!と感じているではないでしょうか。
【NO.8】
『 水着着て 洋服羽織り プール行く 』
季語:プール(夏)
プールの日、学校のプールでもプール施設でも自宅にて先に水着を着ておき、その上に洋服を着るということをしたことがある方も多いのではないでしょうか。このようにしておくと、着替えが楽ですよね。でも帰りの着替え等の忘れ物がないよう事前チェックは必須ですね。
【NO.9】
『 紫の くちびる震ふ プール端 』
季語:プール(夏)
「震ふ」は古語で、震える・身震いがする等の意味があります。プールに入る時間が長くなってしまうと体が冷えてしまい唇の色が変わってしまうことがありますよね。「プール端」にじっと座っている作者の様子が想像できます。
【NO.10】
『 七色の しぶき弾ける プールかな 』
季語:プール(夏)
夏の日ざしに照らされて、プールから弾けるしぶきが七色に輝いているのでしょう。プールにおおきな虹がかかっているようでとても素敵な光景ですよね。虹に気付いた子どもたちが喜んでいる様子が目に浮かびます。
プール(夏の季語)をテーマにした俳句ネタ集【後半10句】
【NO.11】
『 空ばかり 見上げて今日は プールの日 』
季語:プール(夏)
学校のプール活動の日なのでしょう。「今日はプールあるかな」「このお天気でプールできるかな」と空の様子を何度も確認している作者の姿が想像できます。プールに入って遊ぶことをとても楽しみにしているのでしょうね。「空ばかり」見上げている姿、とても可愛らしいですね。
【NO.12】
『 プールから 水持ち上げて 上がりけり 』
季語:プール(夏)
プールから上がるとき、ザブンと水を持ち上げているかのようになりますよね。作者の着眼点がとても素晴らしいです。水から上がる時の様子を「水持ち上げて」という言葉でとても分かりやすく光景を表現しています。
【NO.13】
『 足裏の 熱さにはしゃぐ プールサイド 』
季語:プール(夏)
厳しい暑さの中、じりじりと照らされ続けたプールサイド。足の裏が焼けてしまいそうなくらいの熱さですよね。でもプールが楽し過ぎて、プールサイドの熱さも楽しくて面白くて笑顔いっぱいに「はしゃぐ」子どもたちの様子が目に浮かびます。
【NO.14】
『 プール終え なかなか出せぬ 耳の水 』
季語:プール(夏)
プールから出て耳の違和感を感じた作者。一度気になってしまうとずっと耳の中の水が気になってしまいますよね。出そうとすればするほどでてこない…余計に気になる。作者の気持ちがとてもよく伝わります。
【NO.15】
『 教室の 重力の増す プール後 』
季語:プール(夏)
プール活動が終わったあとの授業の様子を詠んでいます。プールのあとは体が重いような眠いような感覚がありますよね。「重力の増す」という表現が素晴らしいです。まさに、重力が増しているようで、共感される方も多いのではないでしょうか。
【NO.16】
『 これじゃもう 温泉だよと 笑うプール 』
季語:プール(夏)
厳しい暑さの中でのプール。「温泉だよと」という言葉からかなり気温が高いことが分かります。プールが温泉のように感じてしまうほど水温が高くなっているのでしょう。それはそれで、とても楽しんでいる作者の様子が目に浮かびます。
【NO.17】
『 歓声は プールの中へ すべり台 』
季語:プール(夏)
すべり台付きのプールなのでしょう。大きな歓声がプール中に響いている光景が想像できます。すべり台を滑りながら歓声も一緒に移動していき最後はプールの中へ。ユーモアいっぱいにとても上手に表現しています。
【NO.18】
『 カレンダー プール開きに 五重丸 』
季語:プール(夏)
プール開きをとても楽しみにしている様子を詠んでいます。カレンダーに五重丸をつけて毎日毎日その日を見つめながら楽しみにしているのでしょうね。とても可愛らしい姿ですね。
【NO.19】
『 プール開き 気温水温 体温も 』
季語:プール(夏)
プール開き。プール活動をするにあたり大切なことは気温と水温。そしてプールに入る人の体温も大切です。とてもテンポよくリズムのある言葉で表現された楽しい一句です。
【NO.20】
『 青空や プールいっぱい 子の笑顔 』
季語:プール(夏)
プールと青空。きらきら輝く水面とおおきくて広いきれいな青空、夏ならではの光景ですね。子どもたちの笑顔いっぱいのプールには、元気な声が響いているでしょうね。子どもたちのキラキラ輝く笑顔に元気をもらいますね。
以上、プールをテーマにした学生向け俳句でした!
今回は、プールをテーマにしたオリジナル俳句を20句紹介しました。
「プールが大好きな方」も「プールが苦手・嫌いな方」も、プールに対する想いをそのまま俳句にしてみてください。