秋を感じる植物である「コスモス(秋桜)」。
コスモス(秋桜)は生長すると約2メートルの高さになるキク科の一年草です。
葉は細かく裂けていて、茎はひょろひょろと伸び、9月から10月頃にはピンクや白の花が咲きます。花びらが桜に似ていることから「秋桜」といわれています。
そこで今回は、「コスモス(秋桜)」をテーマにした中学生向け俳句を20句紹介していきます。
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— さふぃー (@safiisann) October 3, 2015
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— 遙 (@Ishimats106) October 15, 2012
コスモス(秋桜)をテーマにした俳句ネタ集【前半10句】
【NO.1】
『 コスモスの 中を分け入り 風遊ぶ 』
季語:コスモス(秋)
コスモスがたくさん咲いている場所に風がふいている様子をとても上手に表現しています。「風がふいている」のではなく、「風が遊んでいる」。とても素敵で可愛らしい表現ですね。コスモスと風が仲良く一緒に遊んでいるのでしょうね。
【NO.2】
『 コスモスの 一輪揺れて 皆ゆれる 』
季語:コスモス(秋)
コスモスが一輪、風に吹かれて揺れる。それにつられるように周りのコスモスもゆらゆら揺れる。とてもゆったりとした穏やかな時間を感じます。絵本の世界のような素敵な一句です。
【NO.3】
『 コスモスの 花を一輪 瓶にさし 』
季語:コスモス(秋)
コスモスを一輪摘んだ作者。さて、このコスモスをどうするのか。一輪だけを瓶にさして飾ります。一輪だけ、というのが良いですね。コスモスの華奢さ・儚さがより一層際立ち、コスモスの良さが出るのではないでしょうか。
【NO.4】
『 手をつなぎ コスモス色に 染まるほほ 』
季語:コスモス(秋)
手をつなぐ2人。その瞬間、お互いに恥ずかしくなってしまったのでしょう。ぽっと染まる頬。その色を「コスモス色」と表現しています。とても素敵で可愛らしい表現です。微笑ましい光景に思わず笑顔になってしまう一句です。
【NO.5】
『 コスモスの 花びらたちが 風になる 』
季語:コスモス(秋)
コスモスの花びらがひらひらと風に舞っている様子を表現しています。ふわふわ・ひらひら・くるくる…舞う花びら。風になった花びらたちの舞はとても素敵な光景でしょうね。
【NO.6】
『 秋桜に 香りにひかれ 遠回り 』
季語:秋桜(秋)
歩いている途中、秋桜の香りを感じた作者。その香りに気付いたら、秋桜を間近で見たくなってしまったのでしょう。「遠回り」をして秋桜経由にした作者。このような時間の使い方はとても素敵ですね。
【NO.7】
『 コスモスを 揺らす秋風 髪を撫で 』
季語:コスモス(秋)
コスモスをゆらゆら揺らしている秋風。コスモスと遊んでいるかのようにゆらゆらコスモスの周りを吹き抜けます。コスモスを揺らす秋風が、ふわっと作者の髪を撫でるかのように吹いたのでしょう。思わず笑顔になってしまうような瞬間ですね。「髪を撫でる」という言葉が、素敵な光景をとても上手に表現しています。
【NO.8】
『 散歩道 季節感じる 秋桜(あきざくら) 』
季語:秋桜(秋)
散歩道に秋桜がたくさん咲いているのでしょう。秋の訪れを感じますね。「秋桜」をあえて「あきざくら」と読ませている一句です。全体の雰囲気からみて、「コスモス」よりも「あきざくら」の方がより一層趣を感じます。
【NO.9】
『 コスモスの 海を写真に 撮りにけり 』
季語:コスモス(秋)
コスモスが辺り一面に広がるコスモス畑なのでしょう。海のようにどこまでも広がるコスモス畑。とても良い香りがする素敵な光景が目に浮かびます。思わず写真を撮りたくなるような気持ち、よく分かります。
【NO.10】
『 コスモスを 摘んで幼子 髪飾り 』
季語:コスモス(秋)
コスモスを摘んだ子どもが髪飾りをつくったのでしょう。コスモスはとても可愛らしい花なので素敵な髪飾りができそうですね。子どもたちがコスモスの前で楽しそうに髪飾り作りをしている様子が目に浮かびます。
コスモス(秋桜)をテーマにした俳句ネタ集【後半10句】
【NO.11】
『 子らの声 コスモス畑の 迷路ゆく 』
季語:コスモス(秋)
コスモスがたくさん咲いているコスモス畑の中で遊んでいるのでしょうか。たくさんのコスモスが咲いていて迷路のようになっているのかもしれませんね。子どもたちがコスモス畑の中を笑顔いっぱいで生き生きと走り回っている様子が想像できます。とても可愛らしい姿ですね。
【NO.12】
『 コスモスの 花一面の 咲く丘で 』
季語:コスモス(秋)
コスモスの花が一面に咲き誇る丘。とても華やかな素敵な光景が目に浮かびます。丘に咲くたくさんのコスモスをたっぷりと楽しむ時間、とても素敵で贅沢な時間ですね。
【NO.13】
『 コスモスは 吹く風に乗り お辞儀する 』
季語:コスモス(秋)
秋風に乗ってゆれるコスモス。その姿を「お辞儀する」と、とても上手に表現しています。前後左右にゆらゆら揺れるコスモス。コスモスを見ている人に「こんにちは」とご挨拶しているのかもしれませんね。
【NO.14】
『 秋桜と 秋を語らう 赤とんぼ 』
季語:秋桜(秋)
「秋桜」「赤とんぼ」、どちらも日本の秋の風物詩ですね。秋桜の周りをたくさんの赤とんぼが飛んでいる、秋らしい光景が想像できます。秋桜と赤とんぼはどのようなお話をしているのでしょうか。是非聞いてみたいですね。
【NO.15】
『 秋桜の 咲いてから散る までの恋 』
季語:秋桜(秋)
秋桜は、8月頃に植えるとだいたい10月から11月あたりにはたくさんの花を咲かせてくれるそうです。「咲いてから散る までの恋」…とても短い恋だったのかもしれませんね。でも短い期間だったかもしれませんが、幸せがつまったとても充実した濃い時間だったのではないでしょうか。
【NO.16】
『 たおやかに 風と踊るや 秋桜 』
季語:秋桜(秋)
「たおやか」とは、姿や動作・舞い等が美しくてしなやかで優しい様子のことをいいます。秋桜が風に吹かれて揺れる姿を「風と踊る」と表現しています。風とダンスする秋桜の姿がとても美しくしなやかだったのでしょう。美しくて素敵な秋桜の姿が目に浮かびます。
【NO.17】
『 コスモスを マラソン選手 揺らしゆく 』
季語:コスモス(秋)
コスモス畑の側を通るマラソンコース。選手たちが走り抜けていくたびにゆらゆらと揺れるコスモス。選手たちはコスモスの香りを感じながら、とても気持ちよく走ることができるのではないでしょうか。
【NO.18】
『 コスモスの 上に青空 ありにけり 』
季語:コスモス(秋)
秋を代表する花、コスモス。コスモスがきれいに咲き誇るその上には、美しく晴れ渡る空が広がっている。秋晴れの中に咲くコスモスは、より一層美しく輝いているように見えるかもしれませんね。
【NO.19】
『 コスモスも 揺れて見送る 通学路 』
季語:コスモス(秋)
通学路にコスモスがたくさん咲いているのでしょう。子どもたちが歩くたびにゆらゆら揺れるコスモス。「おはよう」「いってらっしゃい」と声をかけながら見送ってくれているのではないでしょうか。子どもたちとコスモス、とても素敵な光景ですね。
【NO.20】
『 コスモスの 香りを運ぶ 秋の風 』
季語:コスモス(秋)
秋風に揺れるコスモス。秋風はコスモスの香りを皆のところへ運んでくれているのかもしれませんね。菊の花のようなほのかな香りといわれるコスモスの花。秋風のおかげでたくさんの人が秋の香りを感じることができますね。
以上、コスモス(秋桜)をテーマにした中学生向け俳句でした!
「コスモス」は漢字にすると、「秋桜」となります。
これは、コスモスの花びらが桜に似ているところからきていると言われているそうです。
また、実はコスモスの別名として「あきざくら」と読むこともあります。コスモスと読むのか、あきざくらと読むのか。これは読みとしてどちらも正解なのだそうです。
俳句の世界では「コスモス」「秋桜(コスモスと読む)」「秋桜(あきざくらと読む)」など、さまざまなパターンで俳句の中に入っています。
皆さんも「コスモス(秋桜)」をテーマに俳句を詠んでみてはいかがでしょうか。