「バレンタインデー」にチョコレートを贈る文化は、日本特有のものです。
海外でもバレンタインデーにチョコレートを贈ることはありますが、定番のプレゼントは、メッセージカードと花束。チョコレートに限らず、お菓子やジュエリー、ぬいぐるみなどを恋人や家族、友達に贈ります。
「ありがとう」や「すき」。どのような想いでも、自分の想いを相手に伝えることはとても素敵なことです。
大好きな、あの人へ。
ほんとの気持ちを伝える、1年に1度の大切な大切な日。
みんなの「大好き」が届きますように♡#いきものがかり#バレンタイン pic.twitter.com/OOBJW9oGH3— あみ (@amimono_hotaka) February 13, 2015
今回は、「バレンタイン」を題材にしたオススメ俳句を20句ご紹介します。
バレンタインを題材にしたオススメ俳句【前半10句】
【NO.1】
『 バレンタイン みんなにあげる チョコレート 』
季語:バレンタイン(春)
「みんなにあげる」という一言がとてもかわいいです。作者はたくさんチョコレートを用意しているのかな。誰か一人だけにあげるのではなく、「みんなにあげる」という作者の優しい気持ちがあふれています。
【NO.2】
『 クッキーを 配ってみたよ バレンタイン 』
季語:バレンタイン(春)
バレンタインといえばチョコレートという流れもありますが、決まりごとではありません。作者は「クッキー」を用意したのですね。「配ってみたよ」という言葉から、チョコレートではないけど大丈夫かな?という作者のドキドキも伝わります。
【NO.3】
『 バレンタイン 誰にわたすか なやんじゃう 』
季語:バレンタイン(春)
日本では「バレンタイン=好きな子にチョコレートを渡す」というのが一般的ですが、家族でも友達でもたくさんの人にあげても良いのです。「なやんじゃう」という言葉がかわいいです。バレンタイン当日、作者はだれに渡したのでしょうか。
【NO.4】
『 青空や 成功しそう バレンタイン 』
季語:バレンタイン(春)
すっきりと晴れてきれいに広がる青空。バレンタインデーに好きな子に想いを伝えるのでしょうか。きっと青空も作者のことを応援してくれていることでしょう。
【NO.5】
『 バレンタインデー 心を込めた チョコレート 』
季語:バレンタインデー(春)
作者はバレンタインのチョコレートを手作りしたのでしょう。心をこめて、一生懸命つくったことでしょう。作者が「心を込めた チョコレート」、きっと相手のお友達も喜んでくれるのではないでしょうか。
【NO.6】
『 二月には 自分で作る チョコレート 』
季語:二月(春)
2月14日、バレンタインデー。作者はチョコレートを「自分で作る」のです。誰かにあげるのかな、それとも自分用かな。きっと「自分で作る」ために、ずいぶん前からいろいろと準備していたことでしょう。素敵なチョコレートがたくさん出来上がったのではないでしょうか。
【NO.7】
『 バレンタイン チョコをもらえた いっぱいだ 』
季語:バレンタイン(春)
バレンタインデー。作者はたくさんのお友達からチョコレートをもらったのでしょう。「チョコをもらえた」という言葉が可愛らしいです。もらえないかも…と心配だったのかな。いっぱいチョコレートをもらえて良かったですね。
【NO.8】
『 バレンタイン ロールケーキを もらったよ 』
季語:バレンタイン(春)
手作りロールケーキ、美味しそうです。見てみてー!と嬉しそうに報告している作者の姿が目に浮かびます。
【NO.9】
『 バレンタイン かわいいチョコを 友だちへ 』
季語:バレンタイン(春)
お友達同士でチョコレートを贈りあって楽しむ「友チョコ」。作者はお友達のために、「かわいいチョコ」を選んだのです。きっと「かわいい!」と言って、お友達も喜んでくれることでしょう。
【NO.10】
『 中学は 別になる子の バレンタイン 』
季語:バレンタイン(春)
小学生最後のバレンタインデー。中学校は進路が別になる子からのチョコレート。お互いにしっかりと気持ちを伝えることはできたかな。卒業式前で会う時間も少なくなってくる時期。お互いにとって良いバレンタインデーになると良いですね。
バレンタインを題材にしたオススメ俳句【後半10句】
【NO.11】
『 バレンタイン 渡したい子は いまそこに 』
季語:バレンタイン(春)
バレンタインデー。気になるあの子にチョコレートを渡したい、でも勇気がでない。「いまそこに」という言葉がとても上手に表現しています。近くにいるから、そのままサッと渡すことができそうだけれども…そんな簡単なことではないですよね。
【NO.12】
『 意味もなく 校舎に残る バレンタインデー 』
季語:バレンタインデー(春)
「意味もなく」という言葉がとても良いです。校舎に残る意味はあるようなないような…。変にはっきりさせていないところがとても上手だと思います。きっと作者の他にも同じような想いで校舎に残っているお友達がいるのではないでしょうか。
【NO.13】
『 校内の 内は禁止や バレンタイン 』
季語:バレンタイン(春)
バレンタインデーにチョコレート等の食べ物を学校内も持ち込むことを禁止している学校もあります。でも、担任の先生が上手く対応してくれているところもあるようですが、「禁止」となってしまうとちょっと切ないですね。
【NO.14】
『 バレンタインデー 一個ももらえぬ チョコレート 』
季語:バレンタインデー(春)
作者の想いがそのまま表現されています。バレンタインデー、チョコレートを「一個も」もらえなかった作者。悲しい想いが伝わります。でももしかしたら、チョコレートではないものを用意してくれているお友達がそばにいるかもしれませんよ。
【NO.15】
『 告白の 相手のいない バレンタイン 』
季語:バレンタイン(春)
日本のバレンタインデーは、「告白の日」でもあります。告白したい人がいるけど近くにいないのか、それとも告白するような相手がいないのか。どちらでも捉えることができます。さて、作者のバレンタインはどのようなものになったのでしょうか。
【NO.16】
『 バレンタイン いつももらえる 母からね 』
季語:バレンタイン(春)
バレンタインデー。作者のお母様は、毎年我が子のためにチョコレートを用意してくれています。深い愛情を感じます。「母からね」と少し照れながら言っているような雰囲気がとても良いです。
【NO.17】
『 バレンタイン 想いの数だけ チョコがある 』
季語:バレンタイン(春)
作者は、「想う人」がたくさんいます。「想いの数だけ チョコがある」という言葉のリズムがとても良いです。ドキドキしながらチョコレートを準備する作者の姿が想像できます。
【NO.18】
『 ドラフトを 待つ身のような バレンタイン 』
季語:バレンタイン(春)
バレンタインデーとドラフト会議の日。確かに共通点があります。言葉の使い方や表現がとても上手です。チョコレートをもらえるのかもらえないのか、指名されるのかされないのか。作者の心の中の想いが伝わってきます。
【NO.19】
『 バレンタインデー いとしい君から チョコレート 』
季語:バレンタインデー(春)
バレンタインデーの見本のようなシチュエーションです。「いとしい君」からのチョコレートは幸せそのものであり、格別の美味しさだったことでしょう。とても微笑ましく心がほっこりする一句です。
【NO.20】
『 バレンタイン 渡してからの 緊張感 』
季語:バレンタイン(春)
作者は気になる「あの子」にチョコレートを渡したのでしょう。もちろん、想いも伝えたことでしょう。「渡してからの」という表現がとても良いです。今の光景が上手に表現されており、作者の「緊張感」が伝わってきます。作者が笑顔いっぱいになっていることを願うばかりです。
以上、バレンタインを題材にしたオススメ俳句ネタでした!
「バレンタインデー」は愛を伝える日でもありますが、感謝を伝える日でもあります。
日本でも最近では、「ありがとう」の気持ちを伝えたり、お友達へ「だいすき」という気持ちを伝えたりと少し雰囲気が変わってきているように思います。
「ありがとう」や「すき」。どのような想いでも、自分の想いを相手に伝えることはとても素敵なことです。
ぜひ一句、気持ちを込めて詠んでみてください。