日本に古くから伝わる「俳句」。
最近では修学旅行の日記のような形で、俳句の宿題を出される学生さんも多いと思います。
しかし、俳句をいざ書こうとしても学校ではルールや作り方を教えてもらうだけで、沢山ある俳句のどれを参考にしていいのかなど分からず難しいですよね…。
そこで今回は、京都と奈良をテーマにした秋の俳句作品を30句紹介していきます。
茜色の 紅葉染まりし 金閣寺 #俳句 pic.twitter.com/OAKJ9trg29
— 上弦の月@コスプレ相方募集中 (@yaeryu_350) January 14, 2018
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せんべゐを美味そに食らう京の鹿 #haiku #俳句 pic.twitter.com/2VfxqSquh1— Creap's (@May____18) September 30, 2018
目次
俳句に修学旅行&秋らしさを出す!秋の季語と修学旅行語彙を紹介
まず、修学旅行の俳句を書く時に必要となる材料を集めなくてはなりません。
必要な材料は主に・・・
①秋の季語
②修学旅行語彙
の2つです。
それでは、これらについて解説していきます。
①秋の季語とは?
日本には4つの季節があり、4つの季節にはそれぞれ特徴がありますよね。
その季節の様子・物の特徴を表した言葉を季語と言います。
例えば、今回のテーマである秋の季語であれば「秋の暮」や「紅葉」「栗」などなど…いかにもその季節らしいもの、言葉が季語と呼ばれるものなのです。
つまり、皆さんが修学旅行で見た景色にあった言葉をそのまま使えばいいのです。
秋の季語【一覧】
秋/秋の朝/秋の暮/秋の昼/秋の夜/秋の宵/爽やか/身に入む/夜長/秋の風/秋の曇/秋高し/秋の雨/秋の色/流れ星/秋渇き/秋の大掃除/秋の野遊び/秋の灯/秋の服/秋の宿/運動会/枝豆/案山子/鹿火屋/美術展覧会/虫籠/夜食/赤蜻蛉/秋鯵/秋鰹/秋鯖/秋の蚊/秋の蝶/秋のハエ/秋の蜂/鰍/小鷹/鮭/鹿/蜻蛉/虫/青蜜柑/秋草/秋桑/秋の七草/稲/芋/荻/オクラ/菊/草の花/草の穂/草の実/鶏頭/猿の腰掛/椎茸/生姜/唐辛子/初茸
②修学旅行語彙を紹介!
ここでは、奈良と京都へ行く修学旅行をテーマにした俳句を作る時に使える言葉たちをご紹介します。
おすすめ語彙
- 奈良・・・「鹿」「五重塔」「東大寺」「大仏」「法隆寺」
- 京都・・・「金閣寺」「鴨川」「清水寺」「八ツ橋」「京の町」「舞妓さん」
上記以外にも、まだまだ沢山あります。
京都や奈良で皆さんが実際に見たり歩いたりしたものをどんどん使っていきましょう!
秋の季語を使った修学旅行の俳句集【京都編15選】
秋の季語や地名を一通り確認したところで、秋の季語を使った修学旅行の俳句を紹介していきます。
【NO.1】
『 紅葉色 色を添えるよ 金閣寺 』
季語:紅葉(秋)
意味:紅葉の葉が金閣寺の周りにあって、赤や黄色などの色を添えているようにみえる。
【NO.2】
『 旅の終(つい) 京都の街に 秋が来る 』
季語:秋(秋)
意味:京都の街から出る修学旅行の終わり、寒さに秋が来るのだと実感した。
【NO.3】
『 秋風に 紅葉が踊る 銀閣寺 』
季語:秋風(秋)/紅葉(秋)
意味:秋風に乗った紅葉がまるで踊っているように見える銀閣寺。
【NO.4】
『 胸躍る 歴史語るは 秋の古都 』
季語:秋(秋)
意味:ワクワクしながら行くのは歴史的建造物がある秋の古都だ。
【NO.5】
『 展望台 小さく見える 秋の京 』
季語:秋(秋)
意味:展望台から小さく見えるのは紅葉などで染まった秋の京都だ。
【NO.6】
『 秋の色 歴史が香る 嵐山 』
季語:秋の色(秋)
意味:紅葉の黄色や赤で染まった嵐山が歴史を感じさせてくれる。
【NO.7】
『 風が吹き 古都の紅葉が ヒラヒラと 』
季語:紅葉(秋)
意味:風が吹いた途端、京都にある紅葉が散ってヒラヒラと舞っている。
【NO.8】
『 京の道 葉からこぼれる 秋の陽よ 』
季語:秋の陽(秋)
意味:京都の道。葉と葉の間からみえる光は秋の陽だ。
【NO.9】
『 清水の 本堂から見る 秋景色 』
季語:秋景色
意味:清水寺の本堂から見る秋の景色だ。
【NO.10】
『 古都の旅 秋の金閣 ひとめぼれ 』
季語:秋(秋)
意味:京都へ行く修学旅行、秋の金閣寺の美しさに一目惚れしてしまった。
【NO.11】
『 秋曇 静寂(しじま)の中の 金閣寺 』
季語:秋曇(秋)
意味:秋曇りのなか、静寂に包まれた金閣寺だ。
【NO.12】
『 鳥渡る 千年の古都 静まれり 』
季語:鳥渡る(秋)
意味:渡り鳥が渡っていく。千年の古都も鳥の鳴き声が聞こえなくなって静まり返った。
【NO.13】
『 嵯峨野路は 秋気の中に 嵐山 』
季語:秋(秋)
意味:嵯峨野の道は秋の気配の中にある嵐山だ。
【NO.14】
『 万葉の 昔も詠んだ 紅葉かな 』
季語:紅葉(秋)
意味:万葉集の昔の人も詠んだ紅葉なのだなぁ。
【NO.15】
『 秋霜や 軒半間の 京の町 』
季語:秋霜(秋)
意味:秋霜が降りているなぁ。軒が半間しかない京の町だよ。
秋の季語を使った修学旅行の俳句集【奈良編15選】
続いて、秋の季語を使った奈良の俳句も紹介していきます。
【No.1】
『 古都の秋 金剛力士の にらみ合い 』
季語:秋(秋)
意味:古都の秋には金剛力士像がお互いににらみ合っている。
【No.2】
『 大仏の 足元に吹く 秋の風 』
季語:秋の風(秋)
意味:大仏の足元に吹く少し冷たい秋の風。
【No.3】
『 秋深し 風と旅する 法隆寺 』
季語:秋深し(秋)
意味:秋が深まる頃、秋風と共に旅をする法隆寺。
【No.4】
『 秋風に 奈良の大仏 ほほえんだ 』
季語:秋風(秋)
意味:秋風を感じた奈良の大仏が微笑んだように見えた。
【No.5】
『 奈良公園 囲まれ取られた 鹿せんべい 』
季語:鹿(秋)
意味:奈良公園で鹿に囲まれ鹿せんべいをとられてしまった。
【No.6】
『 秋の空 五重塔が そびえ立つ 』
季語:秋の空(秋)
意味:秋の空の下に五重塔がそびえ立っている。
【No.7】
『 秋の暮の 中に大仏 東大寺 』
季語:秋の暮(秋)
意味:東大寺の大仏は秋の暮れの中で立っている。
【No.8】
『 秋の風 香り漂う 法隆寺 』
季語:秋の風(秋)
意味:秋の風が漂う法隆寺にいる。
【No.9】
『 法隆寺 十月の空に そびえたつ 』
季語:十月(秋)
意味:法隆寺が十月という涼しい空にそびえたっている。
【No.10】
『 寺ひかる 秋を感じる 奈良の町 』
季語:秋(秋)
意味:寺が光り、秋を感じた奈良の町。
【No.11】
『 鹿のため 人がいるなり 東大寺 』
季語:鹿(秋)
意味:鹿のために人がいるのが東大寺だ。
【No.12】
『 野路の秋 鹿に連れられ 東大寺 』
季語:秋(秋)
意味:秋の野道を鹿に連れられて東大寺に行く。
【No.13】
『 法隆寺 鐘厳かに 竜田姫 』
季語:竜田姫(秋)
意味:法隆寺の金が厳かに鳴り響く。竜田姫に届いただろうか。
【No.14】
『 バス来る 時間を知るや 神の鹿 』
季語:鹿(秋)
意味:修学旅行のバスが来る時間を知っている神々の鹿たちだ。
【No.15】
『 都跡 埋もれ飛鳥の 野萩哉 』
季語:萩(秋)
意味:ここにかつてあった都の跡も埋もれてしまった。飛鳥の地には野萩が咲いているなぁ。
以上、秋の季語を用いた修学旅行(奈良&京都)俳句集でした!