【修学旅行の俳句 30選】京都&奈良編!!秋の季語を含んだオススメ俳句作品集を紹介!

 

日本に古くから伝わる「俳句」。

 

最近では修学旅行の日記のような形で、俳句の宿題を出される学生さんも多いと思います。

 

しかし、俳句をいざ書こうとしても学校ではルールや作り方を教えてもらうだけで、沢山ある俳句のどれを参考にしていいのかなど分からず難しいですよね…。

 

そこで今回は、京都と奈良をテーマにした秋の俳句作品を30句紹介していきます。

 

 

リス先生
課題で行き詰ったときにはぜひ参考にしてみてね!

 

俳句に修学旅行&秋らしさを出す!秋の季語と修学旅行語彙を紹介

 

まず、修学旅行の俳句を書く時に必要となる材料を集めなくてはなりません。

 

必要な材料は主に・・・

 

①秋の季語

②修学旅行語彙

 

の2つです。

 

それでは、これらについて解説していきます。

 

①秋の季語とは?

「ac 写真 秋の落ち葉」の画像検索結果

 

日本には4つの季節があり、4つの季節にはそれぞれ特徴がありますよね。

 

その季節の様子・物の特徴を表した言葉を季語と言います。

 

例えば、今回のテーマである秋の季語であれば「秋の暮」や「紅葉」「栗」などなど…いかにもその季節らしいもの、言葉が季語と呼ばれるものなのです。

 

つまり、皆さんが修学旅行で見た景色にあった言葉をそのまま使えばいいのです。

 

リス先生
上記でご紹介した以外にも、秋の季語には以下のようなものがあるよ!

 

秋の季語【一覧】

 

秋/秋の朝/秋の暮/秋の昼/秋の夜/秋の宵/爽やか/身に入む/夜長/秋の風/秋の曇/秋高し/秋の雨/秋の色/流れ星/秋渇き/秋の大掃除/秋の野遊び/秋の灯/秋の服/秋の宿/運動会/枝豆/案山子/鹿火屋/美術展覧会/虫籠/夜食/赤蜻蛉/秋鯵/秋鰹/秋鯖/秋の蚊/秋の蝶/秋のハエ/秋の蜂/鰍/小鷹/鮭/鹿/蜻蛉/虫/青蜜柑/秋草/秋桑/秋の七草/稲/芋/荻/オクラ/菊/草の花/草の穂/草の実/鶏頭/猿の腰掛/椎茸/生姜/唐辛子/初茸

 

 

②修学旅行語彙を紹介!

「ac 写真 秋の清水寺」の画像検索結果

 

ここでは、奈良と京都へ行く修学旅行をテーマにした俳句を作る時に使える言葉たちをご紹介します。

 

おすすめ語彙

 

  • 奈良・・・「鹿」「五重塔」「東大寺」「大仏」「法隆寺」
  • 京都・・・「金閣寺」「鴨川」「清水寺」「八ツ橋」「京の町」「舞妓さん」

 

 

上記以外にも、まだまだ沢山あります。

 

京都や奈良で皆さんが実際に見たり歩いたりしたものをどんどん使っていきましょう!

 

リス先生
思い出しやすいようにその時撮った写真やパンフレットなどを見返すのも良いね!

 

秋の季語を使った修学旅行の俳句集【京都編15選】

「ac 写真 秋の清水寺」の画像検索結果

 

秋の季語や地名を一通り確認したところで、秋の季語を使った修学旅行の俳句を紹介していきます。

 

リス先生
まずは、京都の俳句を15つ紹介していくね!季語やその俳句の意味ものせているので参考にしてみてね!

 

【NO.1】

紅葉色 色を添えるよ 金閣寺 』

季語:紅葉(秋)

意味:紅葉の葉が金閣寺の周りにあって、赤や黄色などの色を添えているようにみえる。

俳句仙人
秋に見る金閣寺は紅葉の色と交わってより一層美しく見えますね。

 

【NO.2】

旅の終(つい) 京都の街に 秋が来る 』

季語:秋(秋)

意味:京都の街から出る修学旅行の終わり、寒さに秋が来るのだと実感した。

俳句仙人
旅の終わりの切なさを秋の寒さに例えています。心が打たれる句です。

 

【NO.3】

秋風に 紅葉が踊る 銀閣寺 』

季語:秋風(秋)/紅葉(秋)

意味:秋風に乗った紅葉がまるで踊っているように見える銀閣寺。

俳句仙人
風に乗って舞う紅葉を踊っていると表現していてユーモアがある句です。

 

【NO.4】

胸躍る 歴史語るは 秋の古都 』

季語:秋(秋)

意味:ワクワクしながら行くのは歴史的建造物がある秋の古都だ。

俳句仙人
修学旅行はワクワク感と古くからの建造物が並ぶ京都を「歴史語る」と呼んでいて、まとまった一句になっています。

 

【NO.5】

展望台 小さく見える 秋の京 』

季語:秋(秋)

意味:展望台から小さく見えるのは紅葉などで染まった秋の京都だ。

俳句仙人
高いところから見下ろすと京都の街並みをまた違った視点で見れるかもしれませんね。

 

【NO.6】

秋の色 歴史が香る 嵐山 』

季語:秋の色(秋)

意味:紅葉の黄色や赤で染まった嵐山が歴史を感じさせてくれる。

俳句仙人
紅葉で染まった色とりどりな嵐山はとても美しいですね。その色を「秋の色」と表現しているところに感動しました。

 

【NO.7】

風が吹き 古都の紅葉が ヒラヒラと 』

季語:紅葉(秋)

意味:風が吹いた途端、京都にある紅葉が散ってヒラヒラと舞っている。

俳句仙人
風に舞う紅葉は古き良き京都の世界観に映えそうですね。

 

【NO.8】

京の道 葉からこぼれる 秋の陽よ 』

季語:秋の陽(秋)

意味:京都の道。葉と葉の間からみえる光は秋の陽だ。

俳句仙人
木が多い道でしょうか?葉から溢れる陽の光は儚げでとても美しいですね。

 

【NO.9】

清水の 本堂から見る 秋景色 』

季語:秋景色

意味:清水寺の本堂から見る秋の景色だ。

俳句仙人
清水寺の本堂は高いところにあって、そこから見る秋の景色は本当に美しいものです。

 

【NO.10】

古都の旅 秋の金閣 ひとめぼれ 』

季語:秋(秋)

意味:京都へ行く修学旅行、秋の金閣寺の美しさに一目惚れしてしまった。

俳句仙人
金閣寺は坂の上にありますが、徐々に見えて来る金閣寺はキラキラと輝いていてひと目見るだけでため息をついてしまうほど綺麗です。

 

【NO.11】

『 秋曇 静寂(しじま)の中の 金閣寺

季語:秋曇(秋)

意味:秋曇りのなか、静寂に包まれた金閣寺だ。

俳句仙人
観光客や修学旅行生がいれば「静寂」とはならないでしょう。この句は早朝に金閣寺を訪れたときに詠まれたものなのかもしれません。曇っているために金閣寺に日光は反射せず、声も聞こえない静寂の中を歩いています。

【NO.12】

『 鳥渡る 千年の古都 静まれり 』

季語:鳥渡る(秋)

意味:渡り鳥が渡っていく。千年の古都も鳥の鳴き声が聞こえなくなって静まり返った。

俳句仙人
秋は渡り鳥が帰っていく季節です。それまで鳴いていた鳥たちも次々と渡り始め、古都は静けさを取り戻したと詠んでいます。どこか寂しげな様子が「千年の」とわざわざ強調したあたりから伺える一句です。

【NO.13】

『 嵯峨野路は 秋気の中に 嵐山

季語:秋(秋)

意味:嵯峨野の道は秋の気配の中にある嵐山だ。

俳句仙人
嵯峨野はかつては公家や天皇家の行楽地でした。現在ではゆったりと歩ける道が整備され、嵐山に続いている観光地で、秋の気配がどこからかただよっている様子から紅葉とすぐだなと感じている一句です。

【NO.14】

『 万葉の 昔も詠んだ 紅葉かな 』

季語:紅葉(秋)

意味:万葉集の昔の人も詠んだ紅葉なのだなぁ。

俳句仙人
万葉集とは日本初の歌集で、貴族から東国の庶民の歌まで収録したことで有名な歌集です。そんな万葉集では紅葉がよく詠まれていて、昔からこの付近の紅葉は詠まれて来たのだなぁという感慨深さを句にしています。

【NO.15】

『 秋霜や 軒半間の 京の町 』

季語:秋霜(秋)

意味:秋霜が降りているなぁ。軒が半間しかない京の町だよ。

俳句仙人
半間とは91cmほどの奥行です。秋霜を避けようにも軒が短いため、どうしても足を濡らす羽目になる京の町を詠んでいます。秋を迎え、紅葉や冬の準備で慌ただしくなる寸前の京の町の様子です。

 

秋の季語を使った修学旅行の俳句集【奈良編15選】

「ac 写真 秋の奈良公園」の画像検索結果

 

続いて、秋の季語を使った奈良の俳句も紹介していきます。

 

【No.1】

古都の秋 金剛力士の にらみ合い 』

季語:秋(秋)

意味:古都の秋には金剛力士像がお互いににらみ合っている。

俳句仙人
大仏殿のところにある金剛力士像は大きく顔もにらみ合っていて、とても怖い印象を持ってしまいますが、古都の秋とつけることにより、美しいものへとイメージを変えさせていてとても素晴らしい句になっています。

 

【No.2】

大仏の 足元に吹く 秋の風 』

季語:秋の風(秋)

意味:大仏の足元に吹く少し冷たい秋の風。

俳句仙人
大仏の足元にしか吹かない風をよむことにで大仏の大きさが際立った素晴らしい俳句です。

 

【No.3】

秋深し 風と旅する 法隆寺 』

季語:秋深し(秋)

意味:秋が深まる頃、秋風と共に旅をする法隆寺。

俳句仙人
風と旅するという表現に心を打たれました。秋が深まった法隆寺はそれはそれは美しいことでしょう。

 

【No.4】

秋風に 奈良の大仏 ほほえんだ 』

季語:秋風(秋)

意味:秋風を感じた奈良の大仏が微笑んだように見えた。

俳句仙人
穏やかな大仏の顔が秋の訪れを祝福しているように見えたのでしょうか?とても微笑ましい句です。

 

【No.5】

奈良公園 囲まれ取られた 鹿せんべい 』

季語:鹿(秋)

意味:奈良公園で鹿に囲まれ鹿せんべいをとられてしまった。

俳句仙人
奈良公園には鹿せんべいを求める鹿たちがたくさんいて囲まれるとあっという間に無くなってしまいますね。

 

【No.6】

秋の空 五重塔が そびえ立つ 』

季語:秋の空(秋)

意味:秋の空の下に五重塔がそびえ立っている。

俳句仙人
高くそびえ立った五重塔が秋の空に向かって伸びている様子が浮かんできます。

 

【No.7】

秋の暮の 中に大仏 東大寺 』

季語:秋の暮(秋)

意味:東大寺の大仏は秋の暮れの中で立っている。

俳句仙人
秋の暮れに生える東大寺と大仏は静かな空気の中にドーンと佇んでいてとてもかっこいいことでしょう。

 

【No.8】

秋の風 香り漂う 法隆寺 』

季語:秋の風(秋)

意味:秋の風が漂う法隆寺にいる。

俳句仙人
秋の香りを風で感じるなか見る法隆寺はとても美しいことでしょう。

 

【No.9】

法隆寺 十月の空に そびえたつ 』

季語:十月(秋)

意味:法隆寺が十月という涼しい空にそびえたっている。

俳句仙人
十月の涼しい空にそびえたっている法隆寺を見た作者の感動が伝わってきます。

 

【No.10】

寺ひかる 秋を感じる 奈良の町 』

季語:秋(秋)

意味:寺が光り、秋を感じた奈良の町。

俳句仙人
奈良といえば寺。寺を見れば奈良に来たような感じがしますね。そこに添えられるかのように生えた紅葉で秋を感じられたのでしょう。

 

【No.11】

『 鹿のため 人がいるなり 東大寺 』

季語:鹿(秋)

意味:鹿のために人がいるのが東大寺だ。

俳句仙人
奈良は鹿がとても多く生息していて、あちこちで見られます。鹿せんべいのようなおやつを観光客は持っているため、鹿のお世話をする為に人がいるのだと笑っている東大寺での様子を詠んだ一句です。

【No.12】

『 野路の秋 鹿に連れられ 東大寺

季語:秋(秋)

意味:秋の野道を鹿に連れられて東大寺に行く。

俳句仙人
「野路」を鹿に連れられて行く、という表現からは、普段はとおらない裏道を使って東大寺にやってきたような風情を感じます。鹿の後をついていったら有名な観光地だったという驚きの一句です。

【No.13】

『 法隆寺 鐘厳かに 竜田姫 』

季語:竜田姫(秋)

意味:法隆寺の金が厳かに鳴り響く。竜田姫に届いただろうか。

俳句仙人
「竜田姫」とは秋を司る女神のことで、竜田山のことです。法隆寺の鐘の音が竜田姫まで届いただろうかと考える作者の周りは、美しい紅葉でいっぱいであることでしょう。

【No.14】

『 バス来る 時間を知るや 神の鹿 』

季語:鹿(秋)

意味:修学旅行のバスが来る時間を知っている神々の鹿たちだ。

俳句仙人
修学旅行生は鹿せんべいを買い求めることが多いです。そのため、修学旅行生を乗せたバスが来る時間になると鹿が集まってきて、子供たちが鹿せんべいを買うのをじっと待っています。

【No.15】

『 都跡 埋もれ飛鳥の 野萩哉 』

季語:萩(秋)

意味:ここにかつてあった都の跡も埋もれてしまった。飛鳥の地には野萩が咲いているなぁ。

俳句仙人
奈良県明日香村では飛鳥板蓋宮などさまざまな都の跡が眠っています。しかし、今地表に出ているものは少なく、野萩が都の跡だったかもしれない場所を覆って咲いているという古代のロマンや情緒に思いを馳せている一句です。

 

以上、秋の季語を用いた修学旅行(奈良&京都)俳句集でした!

 

 

リス先生
俳句にはありのままの事実をより美しく見せてくれる効果があるよ!自分が見た感動や記録に俳句を書いてみてね!!

こちらの記事もおすすめ!