【金閣寺の俳句 20選】修学旅行の思い出!!季語(春夏秋冬)を含む学生向け俳句を紹介!

 

俳句は五七五の十七音に季節を表す季語を詠みこんで表現する江戸時代に成立した詩です。

 

俳句では季節の他にも様々な名所が詠まれていて、京都や奈良などの観光地では今でも多くの俳句が詠まれています。

 

今回は、京都を代表する観光地である「金閣寺」をテーマに学生さんが詠んだ俳句20句紹介します。

 

 

リス先生
ぜひ俳句作りの参考にしてね!

 

金閣寺(春夏秋冬)・修学旅行の思い出俳句ネタ例集【前半10句

 

【NO.1】

『 春風や 日射しがはえる 金閣寺 』

季語:春風(春)

俳句仙人

春の修学旅行の一コマを詠んだ句です。暖かな日射しを反射して、金閣寺がより一層新緑に映えて見えています。

【NO.2】

『 古都の旅 金閣寺春 風光る 』

季語:風光る(春)

俳句仙人

「古都の旅」という言い回しから修学旅行での出来事であることが伺えます。春風がきらきらと光り輝いているように、金閣寺も日の光に照らされて光っていると「光る」に2つの意味を掛けた句です。

【NO.3】

『 春深し 瞳にうつる 金閣寺 』

季語:春深し(春)

俳句仙人

「春深し」とは春の深まる4月下旬頃を示す季語です。新緑が濃くなり太陽の光も強くなり始めた時期に、金閣寺がより強い印象を残したという感想を詠んでいます。

【NO.4】

『 夏近し 暑さを癒す 金閣寺 』

季語:夏近し(春)

俳句仙人

「夏近し」とは初夏のように暑い日のことを指します。暑さを癒すように涼やかな佇まいの金閣寺を見ている一句です。

【NO.5】

『 春風や 鳳凰守る 金閣寺 』

季語:春風(春)

俳句仙人

金閣寺には屋根の上に鳳凰が飾られています。春風が吹く中で、1番高い場所に位置する鳳凰が風をうけているように見えた様子を表現しています。

【NO.6】

『 梅雨の中 光り輝く 金閣寺 』

季語:梅雨(夏)

俳句仙人

梅雨というと薄暗いイメージがありますが、この句では「光り輝く」と表現されています。雨雲が広がって暗く見える周囲の中で、一際輝いて見える金閣寺が浮き出て見えるようです。

【NO.7】

『 夏つばめ ピカピカ光る 金閣寺 』

季語:夏つばめ(夏)

俳句仙人

夏にやって来るツバメたちを詠んでいます。まるで光る物に引き寄せられるように金閣寺の周囲を飛んでいたのでしょう。

【NO.8】

『 金閣寺 湖にうつり すずしげに 』

季語:すずし(夏)

俳句仙人

金閣寺が湖にうつって涼しげに見えるという意味です。金閣寺が建っている場所には「鏡湖池」という池があり、まさに鏡のように金閣寺をうつし出しています。

【NO.9】

『 金閣眺む 冷房は別天地 』

季語:冷房(夏)

俳句仙人

冷房のある場所から金閣寺を眺めていると別天地にいるようだ、という夏の暑さを嘆いた一句です。鹿苑寺庭園という日常からは離れた別天地に建つ金閣寺も、夏の暑さの前では冷房の効いた部屋に負けるというユーモアにあふれる表現になっています。

【NO.10】

『 大西日 影濃く燃ゆる 金閣寺 』

季語:西日(夏)

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大きな西日に照らされ、一層濃く輝く金閣寺という日没の光景を詠んだ句です。日没が近いため影が色濃く落ちていて、黒と金色の対比が強烈な印象を残します。

金閣寺(春夏秋冬)・修学旅行の思い出俳句ネタ例集【後半10句

【NO.11】

『 まばゆさに せみも静まる 金閣寺 』

季語:せみ(夏)

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セミの声も消えるほどの金閣寺のまばゆさを称えた一句です。実際にセミの声が消えてしまったのか、見惚れてセミの声も気にならないほど見入っていたのか、想像がふくらみます。

【NO.12】

『 葛餅や 眺むる先の 金閣寺 』

季語:葛餅(夏)

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葛餅を食べている作者がぼんやりと金閣寺を眺めています。観光では食べ歩きも楽しみの一つであり、旅を満喫している様子が伺える句です。

【NO.13】

『 新涼や 水面に映える 金閣寺 』

季語:新涼(秋)

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「新涼」とは秋になり涼しさを増した空気のことを指す季語です。真夏の暑さと比べて池の水面に涼やかに映える金閣寺を詠んでいます。

【NO.14】

『 金閣寺へ 早く着かぬか 紅葉狩り 』

季語:紅葉狩り(秋)

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金閣寺の紅葉が見たいと逸る心が「早く着かぬか」という表現から伺えます。早歩きで金閣寺へと道を歩いているのでしょうか。

【NO.15】

『 茜色の 紅葉染まりし 金閣寺 』

季語:紅葉(秋)

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茜色に染まった紅葉と、その紅葉をうつすように輝く金閣寺を詠んだ句です。金閣寺の金箔の表面に紅葉の茜色がうつっているような風景が浮かんでくる表現になっています。

【NO.16】

『 もみじ散る 水面化粧の 金閣寺 』

季語:もみじ(秋)

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紅葉が散って、金閣寺の前の鏡湖池に落ちた紅葉と金閣寺を詠んでいます。金閣寺の美しさに負けず劣らず美しい水面が「化粧」という表現から伺える一句です。

【NO.17】

『 雪晴の 金閣眩しいに 尽きる 』

季語:雪晴(冬)

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晴れた雪の日は日光が雪に反射してとてもまぶしいものです。ただでさえ日の光を反射する金閣寺が、雪にも反射していて一層まぶしいという作者心情が「眩しいに尽きる」という言葉から伝わってきます。

【NO.18】

『 金閣寺 この冬初の 雪帽子 』

季語:雪(冬)

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金閣寺に初の積雪があった時の様子を詠んでいます。まるで雪の帽子を被ったように真っ白に染まっている金閣寺は冬にしか見られない絶景です。

【NO.19】

『 鏡湖池や 覗く水仙(ナルシス) 金閣寺 』

季語:水仙(冬)

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「水仙」と書いて「ナルシス」と読んでいるため、ギリシャ神話で自分の美しさ故に水面を覗き続けて水仙になったナルキッソスの神話が下敷きになっています。金閣寺の前にも鏡の名を冠する池があるため、ずっと水面を覗いているようだとユーモアを交えて詠まれた句です。

【NO.20】

『 京小春 他国語きこゆ 金閣寺 』

季語:小春(冬)

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小春日和の京都で、観光客の外国人たちの他国語が聞こえてくる金閣寺の様子を詠んでいます。修学旅行以外にも多くの観光客が訪れていることへの感慨深さが「他国語」という表現から読み取れる句です。

 

以上、金閣寺について詠んだ学生俳句ネタ集でした!

 

 

俳句仙人

今回は、金閣寺(修学旅行)をテーマに学生さんが詠んだ俳句を20句紹介しました。

修学旅行の思い出が多く、季節によって金閣寺の光や湖面の反射、紅葉や雪景色を詠むなどいろいろな表現があります。
季節や天候にとらわれずに、金閣寺を見た時に思ったことをぜひ俳句に詠んでみてください。