今回は、家族への感謝の気持ちを詠んだおすすめ俳句を30句紹介していきます。
夏休み 友達 家族に ありがとう -前川 心の俳句- pic.twitter.com/pWUZTK7YPN
— まえ (@iscreamaaa) September 15, 2016
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— 迫本理寛 (@michiseri) May 14, 2017
家族への感謝の気持ちを詠んだ俳句【前編10句】
【NO.1】
『 毎日の 美味しいごはん ありがとう 』
季語:なし
毎日ご飯をつくってくれるお母さんへのありがとうの気持ち。「美味しい」と言ってもらえると作っている側はやはりとても嬉しいですよね。毎日「いただきます」と一緒に「ありがとう」の気持ちを伝えている作者の優しい心にほっこりしました。
【NO.2】
『 6年間 無事に卒業 ありがとう 』
季語:卒業(春)
小学校を卒業した作者。6年間、元気に毎日楽しく学校に通えたのは家族のサポートがあったからこそ。無事に卒業でき、その想いをこめて「ありがとう」を伝える。とても素敵なことですね。
【NO.3】
『 ばあちゃんが つくってくれた ちゃんちゃんこ 』
季語:ちゃんちゃんこ(冬)
作者のおばあさまが、大切なお孫さんのことを想ってつくってくれたちゃんちゃんこ。ちゃんちゃんこ自体の暖かさはもちろんのこと、おばあさまの愛情がたっぷりとつめこまれているのでより一層暖かいのではないでしょうか。「おばあちゃんありがとう」の言葉だけできっとおばあさまはとても幸せでしょうね。
【NO.4】
『 もう一度 ありがとうと 言えたなら 』
季語:なし
作者のご両親はすでに亡くなられているとのこと。「もう一度」という言葉がとても切ないですね。もっとたくさんおしゃべりしたかった。もっと感謝の気持ちを伝えたかった。作者の深い想いに心が痛くなります。
【NO.5】
『 ありがとう 照れくさいから 花贈る 』
季語:なし
「ありがとう」というたった5文字の言葉だけど、スッと簡単には出ないこともありますよね。「照れくさいから」という作者の想いもよく分かります。「ありがとう」の言葉の代わりにお花のプレゼントをした作者の優しい心が素敵です。きっと作者の感謝の気持ちを大切に受け止めてくれることでしょう。
【NO.6】
『 そっと出す 妻への感謝 桜鯛 』
季語:桜鯛(春)
奥様への感謝の気持ちを表現する作者。「そっと出す」という言葉から、作者のドキドキの心が伝わってくるようです。ちょっと照れくさい気持ちもありつつ、きちんと感謝の気持ちを伝えることができて良かったです。
【NO.7】
『 母の日の 感謝感謝の 旅行券 』
季語:母の日(夏)
お母様へ、日頃の感謝の気持ちをこめて旅行券をプレゼントした作者。「感謝感謝の」と重ねた言葉から、お母様への深い感謝の気持ちを感じます。お母様の幸せそうに微笑む姿が目に浮かびます。
【NO.8】
『 たわいない 会話と笑顔 宝物 』
季語:なし
家族と一緒に過ごす時間。何をするわけでもなく、ただ一緒にいるだけで心地良く幸せになる。そのような空間をつくってくれる家族への感謝の想いがとてもよく伝わります。「宝物」という言葉が素敵ですね。
【NO.9】
『 季節ごと 美味しい野菜 ありがとう 』
季語:なし
離れて暮らすご両親から送られてくる野菜。作者のことを想い、季節ごとに箱につめて送ってくれるご両親への「ありがとう」の気持ち。作者の元気な笑顔と「ありがとう」の言葉が、ご両親にとって最高のプレゼントなのかもしれませんね。
【NO.10】
『 ありがとう 何度も言うよ これからも 』
季語:なし
「ありがとう」の言葉。簡単なようでなかなか言えない言葉かもしれません。作者の「何度も言うよ」という想いがとても素敵で心がほっこりします。お互いに場面場面できちんと「ありがとう」を伝え合う。とても穏やかな時間を感じます。
家族への感謝の気持ちを詠んだ俳句【中編10句】
【NO.11】
『 頑張れる いつも家族が いてくれる 』
季語:なし
どんなに辛いこと、大変なことがあっても「いつも家族が いてくれる」からこそ頑張れる。家族のサポートに心から感謝している作者の想いを強く感じる一句です。
【NO.12】
『 苦労させ ごめんねいつも ありがとう 』
季語:なし
いろいろと苦労をかけてしまったことを申し訳なく想う相手はどなたでしょうか。作者の謝罪の気持ちがとてもよく伝わります。苦労をかけてしまったにも関わらず、いつもどんなときも支えて助けてくれたのでしょう。「ごめんね」そして「いつもありがとう」という作者も深い感謝の気持ちが強く表現された一句です。
【NO.13】
『 味噌汁に 日々の幸せ かみしめる 』
季語:なし
毎日、お味噌汁をつくってくれる奥様への感謝の意持ち。当たり前のことのようで当たり前ではない。それをきちんと理解し、感謝の気持ちをもってお味噌汁をいただく作者。「日々の幸せ」を感じる空間、とても素敵です。
【NO.14】
『 卒業し 6年間の 感謝です 』
季語:卒業(春)
6年間の小学校生活を無事に終え卒業の時を迎えた作者から家族への感謝の気持ちが表現されています。シンプルな言葉の中に、しっかりと「感謝」という言葉が入っていて、作者の真っすぐな「ありがとう」の気持ちを感じます。
【NO.15】
『 ありがとう 普段は言えず 今ここで 』
季語:なし
なんだか歌の歌詞のような素敵な世界を感じる一句ですね。作者にとっては、家族に対する「ありがとう」はなかなか言えない言葉。想いはあるけれど、「普段は言えず」。今ならば伝えられると思ったのでしょう。その瞬間を逃すことなくきちんと感謝の想いを伝えることができて良かったですね。
【NO.16】
『 命日の 父に感謝の きのこ飯 』
季語:きのこ(秋)
大切なお父様の命日。「いつもありがとう」というたくさんの感謝の想いをもってお父様に向き合っている作者。感謝の気持ちを伝えるためにつくった「きのこ飯」。お空できっと笑顔いっぱいで頬張っているのではないでしょうか。
【NO.17】
『 卒業式の 朝母に ありがとう 』
季語:卒業式(春)
卒業を迎えるその日の朝。いつも自分のことを支えてくれたお母様への感謝の気持ち。きっと数えきれないほどたくさんの「ありがとう」が作者の心の中にあるのではないでしょうか。卒業式の朝、一つの区切りとしてきちんと感謝の想いを伝え、とても素晴らしいことだと思います。
【NO.18】
『 朝ごはん そっと早起き 母の日は 』
季語:母の日(夏)
いつも朝ご飯やお弁当をつくってくれるお母様への感謝の気持ちをこめて、朝食をつくる作者。「そっと早起き」という言葉から、お母様に気付かれないように静かにそっと起きて朝ご飯をつくる作者の姿が目に浮かびます。作者の優しくてあたたかい気持ちに心がほっこりする一句です。
【NO.19】
『 父と祖父 二人で田植え ありがとう 』
季語:田植え(夏)
田植えの時期。お父様とおじいさまが協力して一生懸命田植えをする姿をみた作者。「ありがとう」という感謝の気持ちでいっぱいになったのでしょう。作者が大きな声で「ありがとう」を伝える姿が想像できます。とてもあたたかい素敵なご家族ですね。
【NO.20】
『 料理する 母に勤労 感謝の日 』
季語:勤労感謝の日(冬)
「勤労感謝の日」とは、働くことを喜び、働く人に感謝する国民の祝日です。毎日、家族のために料理をしてくれるお母様への感謝の想いを表現している一句です。「いつもいつもありがとう」という作者の深い想いを感じます。
家族への感謝の気持ちを詠んだ俳句【後編10句】
【NO.21】
『 焼肉を 囲み笑顔の 母の日や 』
季語:母の日(夏)
母の日のごちそうに焼肉を選んだ様子を詠んだ句です。焼肉が好きなのか、母親もニコニコと笑っています。店ならば準備や後片付けの必要もありませんが、何処で食べているか少し気になりますね。
【NO.22】
『 渡せない カーネーションを 置いて出る 』
季語:カーネーション(夏)
直接渡せないカーネーションを机の上に置いて家を出る、青春を感じさせる句です。学校から帰ってきたらそっと飾られているかもしれませんね。いつか直接渡せる日が来るのでしょうか。
【NO.23】
『 父の日を 忘れずにおり おちょこ買う 』
季語:父の日(夏)
父の日を忘れずお猪口を買った、と詠んでいます。わざわざ父の日と指定していることから、もしかすると母の日は忘れてしまったのかもしれません。お酒好きな父親にお猪口を贈る少し大人な一句です。
【NO.24】
『 父の日や 縞シャツ探し 店五軒 』
季語:父の日(夏)
父の日に縞シャツを探してお店を5軒巡っています。父親の好みの柄が無かったのか、あちこち回っているのでしょう。贈るのに最適なシャツは見つかったのか、気になるところです。
【NO.25】
『 十年の しあわせ編んで こどもの日 』
季語:こどもの日(夏)
10歳の子供がこどもの日を迎えた様子を詠んだ句です。「しあわせ編んで」という表現から、幸せという織物を編んでいくような感覚だったのでしょう。大きく育った子供に感謝している一句です。
【NO.26】
『 家事担ふ 夫に感謝の 白露かな 』
季語:白露(秋)
家事を担ってくれる夫に感謝する白露の日を詠んだ句です。「白露」とは9月中旬頃のことを示す二十四節気で、暑さもひと段落ついた頃に「今年の夏もありがとう 」と感謝を伝えているのかもしれませんね。
【NO.27】
『 ジャケットの ポケットにふみ 君の文字 』
季語:なし
ジャケットのポケットに手紙がはいっていて、開いてみたら君の文字だったという一句です。誕生日や父の日、母の日など色々な感謝をする日を思い浮かべますが、誰が誰にいつ感謝の手紙を送ったのか、気になります。
【NO.28】
『 土瓶蒸の 真似事父の 誕生日 』
季語:土瓶蒸(秋)
父親の誕生日に土瓶蒸しの真似事をしよう、と詠んでいます。「真似事」とあることから本格的なものではないかもしれませんが、父親の好物なのでしょう。誕生日を、好物を作って祝おうとする温かい気持ちが伺える句です。
【NO.29】
『 花束を 渡せて嬉し 春の星 』
季語:春の星(春)
春の星が輝く夜に、花束を渡せて嬉しかったと詠んでいます。プレゼントを贈ることはどこか気恥ずかしく、無事に渡せるとほっとするものです。この句の「春の星」は無事に渡せた作者を祝福しているようにも感じます。
【NO.30】
『 バレンタイン 父母に贈る チョコ選ぶ 』
季語:バレンタイン(春)
最近のバレンタインでは自分へのご褒美や誰かへの感謝の気持ちとしてチョコレートを選ぶことが増えています。この句でも両親に贈るチョコを選んでいて、どのチョコが好きかなと色々と考えている様子が浮かんでくる句です。
以上、家族への感謝の気持ちを詠んだ俳句集でした!
今回は、【家族への感謝の気持ちを詠んだ俳句】を30句ご紹介しました。
「ありがとう」の想いはたくさんありますが、真っすぐ向き合って伝えることは少し勇気が必要かもしれません。たった5文字、「ありがとう」の言葉がなかなか出てこない…そのような人も多いかもしれません。
しかし、一歩踏み出して、「ありがとう」を伝えてみると、きっとお互いに幸せな気持ちになると思います。
家族への「ありがとう」の想いをぜひ俳句にして読んでみてはいかがでしょうか。