学校行事の一つである「遠足」。
新年度、子どもたちが学校生活に慣れた頃くらいの暖かな春の一日に、校外学習活動の一環として出かけることが多いです。
遠足は春だけでなく、秋にも行われますので、季節限定の行事ではありません。しかし。俳句の世界では、遠足の季語は「晩春」のものとして詠まれています。
今回は、【遠足の俳句20選】と題し、遠足を題材に表現したオリジナルの俳句を20句ご紹介します。
小学生向け!遠足を題材にしたオススメ俳句ネタ【前半10句】
【NO.1】
『 遠足よ 早く来い来い 楽しみだ 』
季語:遠足(春)
遠足をとても楽しみにしていることを詠んだ一句です。「早く来い来い」というリズムの良い言葉で、楽しみで仕方ない気持ちがとても上手く表現されています。
【NO.2】
『 えんそくで おやつタイムは とっておき 』
季語:遠足(春)
遠足の「おやつタイム」の特別感を表現しています。「とっておき」の時間であるおやつタイム。作者にとってとても楽しみな時間であることがとてもよく伝わります。
【NO.3】
『 遠足は どこへ行っても いい景色 』
季語:遠足(春)
景色の良い場所へ遠足に行ったのでしょうか。「どこへ行っても」という言葉が遠足場所の景色の良さをとてもよく表現しています。作者の心にしっかりと残っているほど、素晴らしい景色だったのでしょう。
【NO.4】
『 遠足で すいぞくかんに かんらん車 』
季語:遠足(春)
遠足で「水族館」や「観覧車に乗ったこと」を詠んでいます。作者が感じたことがそのまま表現されている一句です。水族館や観覧車がとても楽しく印象に残ったのでしょうね。
【NO.5】
『 遠足で 食べるお弁当 おいしいな 』
季語:遠足(春)
遠足でのお弁当の美味しさを表現しています。作者にとって、遠足のお弁当は、「忘れられない美味しさ」だったのかもしれませんね。遠足といういつもとは違う環境の中で食べるお弁当は、きっと特別感が増すことでしょう。
【NO.6】
『 えんそくは 足がいたくて ギブアップ 』
季語:遠足(春)
足でたくさん歩いたのでしょうか。足が痛くなるほど、頑張ってたくさん歩いたのかもしれませんね。「ギブアップ」の言葉から、作者がぐったり疲れている姿が想像できます。
【NO.7】
『 遠足の 黄色帽子の 長い列 』
季語:遠足(春)
遠足で黄色の帽子をかぶって歩くこどもの姿を表現しています。学校のおそろいの帽子をかぶって歩く姿が想像でき、とても微笑ましい光景です。「長い列」が乱れることなく続いている様子も上手く表現されています。
【NO.8】
『 遠足が みんな大すき 楽しいな 』
季語:遠足(春)
遠足が楽しくて仕方ないのでしょう。作者の想いがまっすぐに表現されていて、とてもよく伝わります。「みんな大すき」という言葉がとても可愛らしい一句です。
【NO.9】
『 ワクワクを リュックにつめて 遠足へ 』
季語:遠足(春)
遠足に対する楽しみな想いを詠んでいます。「ワクワクをリュックにつめて」、というとても上手な表現で、遠足が楽しみな様子がとてもよく伝わる一句になっています。作者が嬉しそうに遠足の準備をしている姿が目に浮かびます。
【NO.10】
『 遠足や 友との距離を 縮める日 』
季語:遠足(春)
春になり、新しい環境での初めての遠足だったのでしょう。遠足のことを「友との距離を縮める日」と表現しています。まだまだ距離がある友だちとの遠足は、ワクワクよりもドキドキの気持ちの方が大きかったかもしれませんね。
小学生向け!遠足を題材にしたオススメ俳句ネタ【後半10句】
【NO.11】
『 遠足が 楽しみすぎて ねむれない 』
季語:遠足(春)
遠足の前日の様子を詠んだ一句です。「楽しみすぎて眠れない」作者の姿が目に浮かびます。きっと遠足の荷物等、準備は完璧なのでしょう。もう楽しみで楽しみで仕方ない…という想いがあふれているとても可愛らしい句です。
【NO.12】
『 遠足は いろんな景色 きれいだね 』
季語:遠足(春)
遠足で、景色が良い場所をいろいろまわったのでしょうか。きれいで美しい景色が作者の心の中にしっかりと残っているのでしょう。遠足で感じたことをそのまま上手に表現しています。
【NO.13】
『 遠足で 歩きすぎて 水ぶくれ 』
季語:遠足(春)
遠足でたくさん頑張って歩いたのでしょう。「水ぶくれ」になってしまった作者の姿を表現しています。遠足でのさまざまな光景の中で、「水ぶくれ」になってしまったことが、一番インパクトが強かったのでしょうね。これもまた遠足の良い思い出になったことでしょう。
【NO.14】
『 遠足だ 絶景見えた うれしいな 』
季語:遠足(春)
遠足で絶景が見えて嬉しかった想いを詠んでいます。長い距離をたくさん歩いたのでしょうか。やっと見えた「絶景」は格別だったことでしょう。作者の「嬉しい」想いがとてもよく伝わる句で、嬉しさがあふれています。
【NO.15】
『 遠足で ちょうちょ追いかけ こけちゃった 』
季語:遠足(春)
あたたかい春の日の遠足での一コマが表現されています。ちょうちょと一緒に追いかけっこをしたのでしょう。とても穏やかな光景が想像できます。「こけちゃった」という一言がとても可愛らしく、思わず笑顔になる一句です。
【NO.16】
『 遠足で 流れ橋まで 歩いたよ 』
季語:遠足(春)
遠足の目的地が「流れ橋」だったのでしょうか。みんなと一緒に頑張って歩いた作者の様子が目に浮かびます。ゴール地点までしっかりと歩き切った想いを「歩いたよ」と表現しています。
【NO.17】
『 遠足で あせが百つぶ 流れてく 』
季語:遠足(春)
遠足での作者の様子を詠んだ一句です。「汗が100粒」と、数字を使って表現していることで、汗がたくさん出ていることをより分かりやすく表現しています。作者の様子がとてもよく伝わる上手な一句です。
【NO.18】
『 遠足で 耳をすませば 鳥の声 』
季語:遠足(春)
遠足で自然豊かな場所へ出かけたのでしょう。歩いている途中で「鳥の声」が聞こえ、その様子を詠んでいます。とても美しい言葉が並び、作者が感じた綺麗な景色がとてもよく伝わる句です。
【NO.19】
『 遠足は 楽しかったよ すべり台 』
季語:遠足(春)
遠足の時に、すべり台で遊んだ様子を詠んだ一句です。作者は、「すべり台で遊んだこと」が一番楽しい思い出だったのでしょう。楽しかった想いがしっかりと伝わります。
【NO.20】
『 風にのり さくらと一緒に 遠足へ 』
季語:遠足(春)
春の心地良い風の中、遠足に出かけた様子を詠んでいます。桜の舞う美しい光景の中、遠足へ行ったのでしょう。「さくらと一緒に」という言葉がとても綺麗で、美しい景色が目に浮かびます。
以上、遠足を題材にして詠んだオススメ俳句でした!
遠足は、友だちと一緒にでかけること・バスや電車に乗ること・お弁当やおやつを食べることなど…、楽しみなことがたくさんあるイベントです。
遠足が終わったあと、「遠足の思い出」として俳句を詠む学校も多いです。
「楽しかった」「面白かった」「きれいだった」「美味しかった」「疲れた…」など、遠足に行って見たもの・感じたこと・考えたこと、さまざまな想いがあると思います。
力むことなく、そのままの想いを俳句に表現してみてください。