「人と人との断ちがたい結びつき」ということを意味する「絆」。
家族のつながり・友情・人と人との信頼関係・お互いに思い合い助け合うことなどの意味合いがあります。
今回は、そんな「絆」をテーマに小学生が詠んだ俳句を20句紹介します。
雪まみれ
絆深まる
チェーンつけ5.7.5 心の俳句
感動の共同作業だったよ… pic.twitter.com/dcy22BsB
— ai_awa (@ai_awa) January 2, 2012
絆をテーマにした小学生向け俳句ネタ例集【前半10句】
【NO.1】
『 家族のね 笑顔がいちばん 大好きです 』
季語:なし
作者の家族への愛情がたっぷりと込められた素敵な一句です。家族皆が笑顔いっぱいのとてもあたたかい環境。作者にとってとても自慢の家族なのでしょう。「家族ね」の「ね」がとても可愛らしいです。
【NO.2】
『 パパのひざ ぼくの心の じゅうでんき 』
季語:なし
パパのひざにごろんと横になることが好きな作者。パパとのスキンシップは作者にとって大切なもので「こころの じゅうでんき」なのですね。とても素敵な親子のつながりを感じます。作者の言葉のセンスが素晴らしいです。
【NO.3】
『 子と孫と ひ孫にやしゃご 百一歳 』
季語:なし
子・孫・ひ孫・玄孫、そして101歳のおばあちゃん。家族の深いつながりをとても上手に表現しています。愛にあふれた温かい空気を感じる素敵な一句です。おばあちゃん、いつまでもお元気でいてほしいですね。
【NO.4】
『 お母さんと 干柿作り たのしいな 』
季語:干柿(冬)
毎年の冬の恒例行事である干柿作り。作者とお母様のゆったりとしたあたたかいつながりと感じます。「たのしいな」というシンプルな言葉に作者の喜びがたくさん詰まっていますね。作者の嬉しそうな笑顔が目に浮かびます。
【NO.5】
『 つらいとき 友達いると がんばれる 』
季語:なし
友達との深いつながり。友情はとても大切なものですね。どんなにつらいことがあっても大切な友達がいることでパワーをもらい、頑張ることができるのでしょう。とても素敵な関係です。
【NO.6】
『 足十本 こたつの中に 三世代 』
季語:こたつ(冬)
三世代一緒に入るこたつ。もうそれだけで心も体もぽかぽか暖かくなるのではないでしょうか。「足十本」が並ぶこたつの中。家族の深い愛情とつながりを感じる素敵な光景です。
【NO.7】
『 お母さん いつも食べたい 卵焼き 』
季語:なし
大好きなお母さんの卵焼き。作者にとって大好きな食べ物なのでしょう。「いつも食べたい」という言葉がとても可愛らしいですね。お母さんの卵焼きには、作者への愛情がたっぷりと込められているのでしょう。
【NO.8】
『 また来たよ 笑顔のじいちゃん 見たいから 』
季語:なし
おじいちゃんと離れて暮らしている作者。大好きなおじいちゃんに会うことをとても楽しみにしているのでしょう。おじいちゃんもきっと孫である作者に会うことを心待ちにしていることでしょう。笑顔のじいちゃんを見たい、と言われたら嬉しくて嬉しくてとても幸せ気持ちになりますね。
【NO.9】
『 「双子なの?」 聞かれて友と 笑み交わす 』
季語:なし
作者とお友達との関係性。「双子なの?」と周りの人から言われるくらい2人にとても強い結びつきが感じられるのでしょう。お友達との関係でここまで深いつながりがあることはとても素敵なことです。ちょっとはにかむような2人の反応も可愛いですね。
【NO.10】
『 祖母と手を つないでゐたり 秋の雷 』
季語:秋の雷(秋)
「秋の雷」とは、秋の寒冷前線の影響等で入道雲が湧いてもたらされる雷のことをいいます。「秋の」とつくことで秋の季語になります。すこし季節外れのように感じる大きな雷。雷がなると心細くなりますよね。そのようなときにそっと祖母と手をつなぐ作者。作者の優しくてあたたかい心と素敵な行動にほっこりする一句です。
絆をテーマにした小学生向け俳句ネタ例集【後半10句】
【NO.11】
『 やきんの日 はたらく母を 待つわたし 』
季語:なし
作者のお母様は夜勤のあるお仕事をしていらっしゃるのですね。一生懸命、家族のために働いてくれるお母様のことをとても尊敬していることが伝わります。「はたらく母」という言葉がとてもかっこいいです。家族の深いつながりがあるからこそ、「待つ」ことができるのでしょう。
【NO.12】
『 「おつかれさま!」 肩におかれた 小さな手 』
季語:なし
小さな手の持ち主からの「おつかれさま!」の言葉は、どのような言葉よりもパワーと心の癒しをもらえる最強の言葉です。「肩におかれた」という表現が良いアクセントになっているように感じます。ユーモアを交えた素敵な家族のつながりに心がほっこりします。
【NO.13】
『 ひらがなを おぼえたぼくが えほんよむ 』
季語:なし
平仮名をおぼえた作者が家族のために絵本を読む、とても素敵な光景です。作者はきっと家族皆に一番に聞いてもらいたかったのでしょうね。あたたかく穏やかな空気を感じます。
【NO.14】
『 父の顔 うかべてつめる おべんとう 』
季語:なし
お父様のお弁当を作っている作者。大切な家族のために一生懸命につくること、とても素晴らしいです。お父さんに喜んでもらいたいという作者の優しい想いが込められた素敵な一句です。
【NO.15】
『 似すぎてる 父さんいやだ 参観日 』
季語:なし
お父様と似ている作者。でもそのことを言われるのは恥ずかしい。そういうお年頃なのでしょう。「似すぎている」という言葉から、親子そっくりということが伝わります。親子がそっくりなこと、まさに家族の深い結びつきですね。「父さんいやだ」と言われてしまったお父様。その後どうなったのか、少し気になります。
【NO.16】
『 0歳が 家族みんなの めざましだ 』
季語:なし
新しく家族に仲間入りした0歳の末っ子ちゃん。まだまだ睡眠がしっかりと確定していない時期で、タイミング的に朝に泣いてしまうこともあるのでしょう。でも家族皆にとって、その大きな泣き声は「めざまし」なのですね。皆が赤ちゃんのことが大好きなことが伝わる愛情いっぱいの一句です。
【NO.17】
『 父さんの おなかが私の まくらです 』
季語:なし
ぽよんぽよん。柔らかいお父さんのお腹。作者はお父さんのお腹に横になることが大好きなのですね。お父さんが横になって、横になっているお父さんを枕にして横になる作者。とても可愛らしくてあたたかくて素敵な光景です。
【NO.18】
『 母の味 将来わたしの 十八番 』
季語:なし
「十八番」とは、最も得意とすることを意味し「おはこ」とも読みます。作者のお母様はお料理上手なのでしょう。大好きなお母さんの味をたくさん覚えてしっかりと受け継いでいくことでしょう。代々つながっていく味、とても素晴らしいことです。
【NO.19】
『 おいしいな 家族みんなで 夕ごはん 』
季語:なし
家族皆で夕食を囲む時間。家族のつながりを感じるあたたかい時間ですね。作者の「おいいしいな」という言葉は、お料理自体の美味しさはもちろんのこと、家族一緒だからさらに美味しい!という想いもこめられているのではないでしょうか。
【NO.20】
『 ホッとする 働く母の 置き手紙 』
季語:夏の雲(夏)
毎日お仕事で忙しく働いているお母様。作者が帰宅する時間にはお家にはいないことが多いのかもしれませんね。お母様は作者のことを想っていつもお手紙をかいてくれているのでしょう。寂しいこともあると思いますが「お母さんからのお手紙」は作者にとって心を豊かにしてくれるものなのでしょう。「ホッとする」という言葉に作者の深い想いを感じます。
以上、絆をテーマにした小学生向け俳句ネタ例集でした!
今回は、絆をテーマにした俳句を20句紹介しました。
人間は一人では生きていくことはできません。
必ずきっと人とのつながりがあり、そのつながりがあるからこそ生きることができるのではないでしょうか。
皆さん、家族や友達等さまざまな人との大切な「つながり」があると思います。
絆を感じたこと・絆が深まったこと等、俳句であなたの想いを表現してみてください。